ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤
ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。
いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。
今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。
初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(41〜50)
Katie Mae BluesLightnin’ Hopkins

Lighting’ Hopkins(ライトニンホプキンス)は、1912年生まれ、アメリカ・テキサス州センターヴィル出身のブルースシンガー、ギタリスト、ピアニストです。
1927年にいとこのテキサスアレクサンダーとともに、レインボーシアターで演奏し、当時演奏していたピアニストのサンダースミスのサンダー(雷)にちなんで、ライトニン(稲妻)と名乗るようになりました。
ブルース史上、最も多作なレコーディングアーティストの一人で、1946年から1981年にかけて膨大な録音を残しています。
1stシングル、Katie Mae Bluesをリリースし、ヒットし、その後次々にリリースし、生涯100枚以上のアルバムをリリースしているといわれています。
Death Letter BluesSon House

Son House(サンハウス)は、1902年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州クラークスデイル郊外、リヴァートン出身のデルタブルースのシンガーで、通称Father of Delta Bluesと呼ばれています。
独学でギターの弾き方を覚え、25歳の頃にウィリーウィルソンのボルトネック奏法に見せられ、スライドギタースタイルを完成させました。
1930年にWillie Brownらとウィスコンシン州グラフトンに旅をし、パラマウントで初レコーディング、若きロバートジョンソンに影響を与えた人物の一人です。
Got My Mojo WorkingJames Cotton

ジェームス・コットンも優れたハーモニカ奏者です。
後にソウル・ミュージックなどブルース以外の音楽も演奏したコットンですが、マディ・ウォーターズのバンドに参加していたときは、ブルースハープ史上最高といえるほどのプレイを聴かせていました。
Feeling GoodNina Simone
独特かつ個性的な歌声で知られているニーナ・シモン。
ジャズシンガーという枠に収まりきらない表現力は多くの人を魅了しました。
彼女の楽曲の中でもブルース調で人気を博した「Feeling Good」は1965年にリリースされました。
It Hurts Me TooTampa Red

アメリカ合衆国のミュージシャンであり、シングル・ストリングス・スライドスタイルギターの魔術師、タンパ・レッド。
作詞作曲も自身でこなし演奏しながら歌う、という器用なタイプでした。
こちらの楽曲も、後のミュージシャンによる沢山のカバーが存在しています。
I’m Your Hooch Coochie ManWillie Dixon

Willie Dixon(ウィリーディクソン)は、1915年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州ヴィックスバーグ出身で、1950年代にチェスレコードの専属プロデューサー、バンドリーダー、ベーシストとしても活躍し、アメリカ音楽史上最高のソングライターの一人です。
Spoonful、Back Door Man、I’m Your Hooch Coochie Manなど、ブルースの名曲を多数生み出し、大物ブルースマン達に楽曲も提供していたり、Rolling StonesやRed Zeppelinなどがとりあげたことで、ブルースとロックを結ぶ最初の人物となりました。
また第二次世界大戦後のシカゴブルースに最も影響を与えた人物でもあります。
Hooch Coochie Manは、1954年にWillyが作詞作曲し、Muddy Watersの歌で大ヒットしました。
All My LifeCharles Brown

アメリカ合衆国のブルース・ピアニスト、シンガーであるチャールズ・ブラウンの有名曲です。
甘いバラードを特徴としていますが、これはレイ・チャールズなど多くの後続ミュージシャンに大きな影響を与えました。
同タイトルのアルバムが1990年にリリースされています。