ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤
ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。
いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。
今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。
初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!
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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(51〜60)
Fishing BluesHenry Thomas

Henry Thomas(ヘンリートーマス)は、1874年生まれ、アメリカ・テキサス州ビッグサンデイ出身のシンガー、ギタリスト、クウィル奏者です。
録音を残した中で最も古い黒人シンガーで、ブルースの原型を示しています。
1927年から1929年にかけて24曲をヴォキャリオンに録音しています。
鉄道の駅で演奏し、ダラスとヒューストンの往復に列車を使用していました。
ギターを弾きながら、クウィルやキャリゾの茎で作ったバンパイプという笛のような音のするものを吹いて、ミシシッピのファイフ音楽のような効果音を出したり、ヨーデルに似たアフリカ起源のフーピング唱法で歌っています。
Fishing Bluesは、1928年に録音された楽曲です。
Honey, Won’t You Allow Me One More Chance?は、ボブディランがカバーしています。
All Your Lovin’ (I Miss Loving)Otis Rush

Otis Rush(オーティスラッシュ)は、1934年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州フィラデルフィア出身のブルースシンガー、ギタリストです。
ヴォーカリストとしてもギタリストとしても最上位にランクされるものの、レコードは少なく、コブラレコードに残した作品は古典となっており、16曲ほどで、シカゴブルースの新時代を告げています。
左利きのため、右利き用ギターを逆さまに抱えて使用し、個性的な音を生み出し、ウェストサイドスタイルサウンドの先頭に立ったり、マイナーのスローブルース形式流行のきっかけともなり、バンドではエレクトリックベースを使い始めた最初のブルースバンドとなっています。
EasyBig Walter Horton

ブルースファンにはマストなハーピストで、野太いハープブロウと味わいあるボーカルも魅力のブルースハープの巨匠。
数多くのブルースマン達が彼との共演を望んだといわれ、ブルースの巨人ウイリー・ディクソンをして「最も素晴らしいハーピスト」と言わしめました。
Easy Rider BluesBlind Lemon Jefferson

ブルースマンは酒場でブルースを聴かせるプロが多く、芸名やふたつ名を使う事があります。
盲人が多い事もブルースの特徴で、「ブラインド」というふたつ名がつく人は盲人の方が多いです。
ブライン・レモン・ジェファーソンは和やかな曲想のブルースを演奏しました。
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(61〜70)
Come OnEarl King

ニューオーリンズ出身のギタリスト、シンガーソングライター、アール・キング。
デビューレコーディングが1953年、以降2003年頃まで精力的に音楽活動をしました。
そしてブルースだけでなくR&Bの楽曲も多く制作しました。
さらには多くのミュージシャンにも楽曲を提供しました。
Tomorrow NihgtLonnie Johnson

Lonnie Johnson(ロニージョンソン)は、1894年生まれ、アメリカ・ルイジアナ州ニューオリンズ出身のブルースミュージシャンで、ボーカル、ギター、カズー、ピアノ、ヴァイオリンとさまざまな楽器をこなし、ジャズの発展にも多大な影響を与えた人物でもあります。
チョーキングやヴィブラートを交えたギター奏法にたどり着き、スタジオミュージシャンとして、ルイアームストロングやデュークエリントンのレコーディングにも参加しています。
1940年代にTomorrow NightやPleasing Youのヒットを記録しています。
Do I Move YouNina Simone

本稿で紹介するアルバムは、ブルースの名盤という意味ではやや変化球と言えるかもしれません。
高名なジャズ・シンガーであり、幅広いジャンルにおいて活躍した伝説的な歌手、ニーナ・シモンさんが1967年に発表した『Nina Simone Sings The Blues』を紹介します。
RCAレーベル移籍後の第一弾となったアルバムで、スタンダードなブルース・ナンバーはもちろん、アニマルズのヒットで知られているトラディッショナルなフォーク・バラード『朝日のあたる家』などが取り上げられています。
アルバム・ジャケットのシモンさんの鋭いまなざしだけで本作の音さえも想像できそうですが、ブルースのみならずジャズやゴスペルといったジャンルのフィーリングも濃厚に際立つ歌声が実に素晴らしい。
ギタリストのエリック・ゲイルさん、ドラマーのバーナード・パーディさんといった、伝説的なセッション・ミュージシャンによる演奏も聴き応え十分ですし、とくにドラムスが生み出すグルーブはクラブ世代へも強くアピールするのではないでしょうか。
公民権活動家や市民運動家としても知られるシモンさんのバックグラウンドを知った上で、オリジナル曲の『Backlash Blues』などを聴けば、彼女の歌声のすごみがどこから出てくるのかが理解できるはずです。





