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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤

ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。

いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。

今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。

初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!

もくじ

ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(41〜60)

Death Letter BluesSon House

Son House(サンハウス)は、1902年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州クラークスデイル郊外、リヴァートン出身のデルタブルースのシンガーで、通称Father of Delta Bluesと呼ばれています。

独学でギターの弾き方を覚え、25歳の頃にウィリーウィルソンのボルトネック奏法に見せられ、スライドギタースタイルを完成させました。

1930年にWillie Brownらとウィスコンシン州グラフトンに旅をし、パラマウントで初レコーディング、若きロバートジョンソンに影響を与えた人物の一人です。

Spoonful BluesCharley Patton

Charley Patton – Spoonful Blues (Delta Blues 1929)
Spoonful BluesCharley Patton

アコースティックな戦前ブルースの名産地はミシシッピ川のデルタ地帯に生まれました。

これらのブルースを「デルタ・ブルース」と呼ぶことがあります。

チャーリー・パットンはデルタ・ブルースでもっとも有名なブルースマンのひとりです。

Most Things Haven’t Worked Out

Burn in HellJunior Kimbrough

ジュニア・キンブロウさんは、ミシシッピ州生まれのブルース界の重要人物です。

1990年代初頭、ドキュメンタリー映画での演奏がきっかけで注目を集め、ファット・ポッサム・レコードからのアルバムが大成功を収めました。

1997年3月25日、彼の最後のスタジオアルバムとなる『Most Things Haven’t Worked Out』がリリースされます。

このアルバムは、キンブロウさん独自の催眠的なリズムと複雑なテクスチャーが特徴的です。

批評家からも高く評価され、The Penguin Guide to Blues Recordingsでは彼のベストアルバムと称されました。

ブルースの魂を感じたい方、新しい音楽体験を求めている方にぜひおすすめしたいですね。

I’m Your Hooch Coochie ManWillie Dixon

Willie Dixon(ウィリーディクソン)は、1915年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州ヴィックスバーグ出身で、1950年代にチェスレコードの専属プロデューサー、バンドリーダー、ベーシストとしても活躍し、アメリカ音楽史上最高のソングライターの一人です。

Spoonful、Back Door Man、I’m Your Hooch Coochie Manなど、ブルースの名曲を多数生み出し、大物ブルースマン達に楽曲も提供していたり、Rolling StonesやRed Zeppelinなどがとりあげたことで、ブルースとロックを結ぶ最初の人物となりました。

また第二次世界大戦後のシカゴブルースに最も影響を与えた人物でもあります。

Hooch Coochie Manは、1954年にWillyが作詞作曲し、Muddy Watersの歌で大ヒットしました。

Fishing BluesHenry Thomas

Henry Thomas(ヘンリートーマス)は、1874年生まれ、アメリカ・テキサス州ビッグサンデイ出身のシンガー、ギタリスト、クウィル奏者です。

録音を残した中で最も古い黒人シンガーで、ブルースの原型を示しています。

1927年から1929年にかけて24曲をヴォキャリオンに録音しています。

鉄道の駅で演奏し、ダラスとヒューストンの往復に列車を使用していました。

ギターを弾きながら、クウィルやキャリゾの茎で作ったバンパイプという笛のような音のするものを吹いて、ミシシッピのファイフ音楽のような効果音を出したり、ヨーデルに似たアフリカ起源のフーピング唱法で歌っています。

Fishing Bluesは、1928年に録音された楽曲です。

Honey, Won’t You Allow Me One More Chance?は、ボブディランがカバーしています。

The Sun Is RisingHowlin’ Wolf

Howling’ Wolf(ハウリンウルフ)は、1910年生まれ、アメリカ・ミッシシッピ州ウェストポイント出身のブルースシンガーで、インパクトのあるダミ声が特徴的です。

ギターはチャーリーパットンから教わり、1940年代頃から、メンフィスを拠点に音楽活動をスタートし、1940年代後半にバンドを結成し、その後はウェストメンフィスのラジオ局KWEMでDJ/プレイヤーとなり、サムフィリップスが所有するメンフィスレコーディングサーヴィスで初レコーディングし、1951年にデビューしています。

The Sun Is Risingは1952年にメンフィス西部で録音された曲です。

ロックに与えた影響も大きく、クリームやローリングストーンズ、レッドツェッペリン、エリッククラプトン、リンゴスターなどがいます。