ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤
ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。
いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。
今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。
初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!
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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(91〜100)
Big Road BluesTommy Johnson

Tommy Johnson(トミージョンスン)は、1896年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州テリー出身のギタリスト、シンガーです。
戦前のジャクスンブルースの創始者の一人とされ、チャーリーパットンと共に並ぶ、ミシシッピ・デルタブルースにあげられる重要人物です。
1928年のメンフィスでビクターのフィールドレコーディングで8曲、1930年にパラマウントで6曲レコーディングしています。
ファルセットを使ったボーカルが個性的で、1928年のBig Road Bluesは代表曲であり、多くのブルースマンにカバーされています。
Chicken Shack BluesChampion Jack Dupree

チャンピオン・ジャック・デュプリーもピアノでブルースを演奏しました。
のちのリズム・アンド・ブルースに繋がるようなアップテンポ・ナンバー「チキンシャック・ブルース」は、後にこの名をバンド名にするグループがあらわれるほどヒットしました。
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(101〜110)
Christo RedemptorCharley Musselwhite

ブルースの伝統を受け継ぎつつ、新しい音楽を探求し続けるチャーリー・マッスルホワイトさん。
1967年にリリースされたデビュー作『Stand Back! Here Comes Charley Musselwhite’s Southside Band』は、彼の音楽キャリアの礎を築いた重要なアルバムです。
シカゴ・ブルースやエレクトリック・ブルースなど、さまざまなブルーススタイルを特徴とし、マッスルホワイトさんの滑らかなハーモニカ演奏とハスキーなボーカルが魅力的。
白人ブルースバンドの最高傑作の一つとして高く評価され、ブルースとロックンロールの架け橋となりました。
ブルースファンはもちろん、ロック好きの方にもおすすめの一枚です。
Somebody Loan Me A DimeFenton Robinson

フェントン・ロビンソンさん、ご存じですか?
1935年生まれのブルース界の重鎮で、シカゴを中心に活躍したギタリスト兼シンガーです。
ジャズ風のギタープレイと深みのあるバリトンボイスが魅力的。
1974年にリリースされた『Somebody Loan Me A Dime』は、彼の代表作の一つ。
タイトル曲は映画『ブルース・ブラザーズ』でも使用されるなど、多くのアーティストにカバーされた名曲です。
ロビンソンさんの音楽は、ブルースの伝統を守りつつも、ジャズやソウルの要素を取り入れた独自のスタイル。
滑らかなギターと情感豊かなボーカルが織りなす音世界は、ブルース好きはもちろん、ロックファンの心も掴んでしまうはず!
It Serves Me Right to SufferJimmy Dawkins

シカゴ・ブルースの第一線で活躍したジミー・ドーキンスさんが1969年にリリースしたデビュー・アルバム『Fast Fingers』は、彼の代名詞とも言えるファスト・フィンガーぶりが存分に発揮された名盤です。
ダイナミックでエネルギッシュなギター・プレイと、感情豊かなヴォーカルが魅力的な一枚で、ブルースの王道を行く正統派サウンドが堪能できますよ。
エディ・ショウさんやマイティ・ジョー・ヤングさんといった実力派ミュージシャンとの共演も聴きどころの一つ。
1971年にはフランスで「ベスト・ブルース・アルバム」を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ました。
ブルースの醍醐味を味わいたい方はもちろん、ロック好きの方にもおすすめの一枚です。
Just Like YouKeb’ Mo’

Keb’ Mo’さんは、デルタブルースに現代的な要素を融合させた音楽性で知られるアメリカのブルースミュージシャン。
1994年にデビューして以来、高い評価を得続けています。
1996年6月18日にリリースされた3rdアルバム『Just Like You』は、ジャクソン・ブラウンさんやボニー・レイットさんがゲスト参加した話題作。
ブルースをベースにポップやR&Bの要素を取り入れた楽曲群は、1997年のグラミー賞「Best Contemporary Blues Album」を受賞。
プロデューサーにジョン・ポーターを迎え、クリアで詳細な音質も魅力的。
ブルースの新境地を開拓した本作は、ロック好きの方にもおすすめの一枚ですよ。
TrampLowell Fulson

1967年にブルース・ギタリスト兼シンガーのローウェル・フルスンさんが発表した楽曲『Tramp』を初めて聴いて、この曲はもしかしてと思わず身を乗り出したヒップホップ好きの方々も多いのでは?
ファンク的な要素を兼ね備え、ソウルフルなブルース・ナンバーの名曲として知られる『Tramp』は、かのオーティス・レディングさんがメンフィス・ソウルの女王カーラ・トーマスさんとデュエットしたカバー・バージョンをリリース、後年にはサイプレス・ヒルの名曲『How I Could Just Kill A Man』を筆頭に多くの楽曲で引用された元祖ファンク・ブルースと呼べるクラシック・チューンなのです。
その名曲をタイトルとして1967年にリリースされたアルバムも、ブルースを軸としながらも強烈なファンクネスを兼ね備えた楽曲がずらりと並び、ブルースとソウルの架け橋のような作風となっております。
あのB.B.キングさんの師匠筋にもあたるローウェル・フルスンさんに興味を持たれた方は、まずはこの1枚を聴いてみてください!





