ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤
ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。
いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。
今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。
初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!
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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(101〜110)
The Blues Is AlrightGary Moore

ハードロック界の名ギタリストが一時ブルースへ帰依した時代の1曲。
さすがにこなれた曲作りはセンス抜群。
彼の場合、ブルースを弾いてもどこか「ブルース風のロック」のように聴こえてしまうのは、彼に流れるのがハードロッカーの血だからでしょうか?
Turtle BluesJanis Joplin

ジャニス・ジョプリンは1960年代を代表する女性シンガーで、当時は「ブルースの女王」と呼ばれていました。
こちらの「タートル・ブルース(亀のブルース)」は、ジャニスによって作られたクラシックなブルースナンバーとなっています。
アルバム「チープ・スリルズ」にバンドの演奏と共に収録されています。
It Serves Me Right to SufferJimmy Dawkins

シカゴ・ブルースの第一線で活躍したジミー・ドーキンスさんが1969年にリリースしたデビュー・アルバム『Fast Fingers』は、彼の代名詞とも言えるファスト・フィンガーぶりが存分に発揮された名盤です。
ダイナミックでエネルギッシュなギター・プレイと、感情豊かなヴォーカルが魅力的な一枚で、ブルースの王道を行く正統派サウンドが堪能できますよ。
エディ・ショウさんやマイティ・ジョー・ヤングさんといった実力派ミュージシャンとの共演も聴きどころの一つ。
1971年にはフランスで「ベスト・ブルース・アルバム」を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ました。
ブルースの醍醐味を味わいたい方はもちろん、ロック好きの方にもおすすめの一枚です。
Big Boss ManJimmy Reed

1960年に初めてレコーディングされたジミー・リードのヒット曲です。
作詞作曲は、ルーサー・ディクソンとAI スミスの二人です。
後にエルビス・プレスリーや、B.B.キングなどさまざまなアーティストによって解釈され、レコーディングされて来た歴史があります。
Just Like YouKeb’ Mo’

Keb’ Mo’さんは、デルタブルースに現代的な要素を融合させた音楽性で知られるアメリカのブルースミュージシャン。
1994年にデビューして以来、高い評価を得続けています。
1996年6月18日にリリースされた3rdアルバム『Just Like You』は、ジャクソン・ブラウンさんやボニー・レイットさんがゲスト参加した話題作。
ブルースをベースにポップやR&Bの要素を取り入れた楽曲群は、1997年のグラミー賞「Best Contemporary Blues Album」を受賞。
プロデューサーにジョン・ポーターを迎え、クリアで詳細な音質も魅力的。
ブルースの新境地を開拓した本作は、ロック好きの方にもおすすめの一枚ですよ。
ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(111〜120)
Wang Dang DoodleKoko Taylor

「ブルースの女王」の異名を持つココ・テイラーさんといえば、歯に衣着せぬ歌唱力で知られるシカゴ・ブルースの象徴的存在です。
ウィリー・ディクソンがプロデュースを手掛けた1969年のデビュー作『Koko Taylor』は、彼女の代名詞とも言える「Wang Dang Doodle」を含む全12曲を収録。
バディ・ガイやウォルター・ホートンといった豪華ミュージシャンをバックに、Taylorさんの野太い歌声が炸裂します。
グラミー賞やブルース・ミュージック・アワードなど数々の受賞歴を誇るテイラーさんですが、この作品こそが彼女の輝かしいキャリアの出発点。
ブルースの真髄を味わいたい方はもちろん、ロックやR&Bファンにもぜひ聴いてほしい一枚です。
Woman, You Don’t Have To Be So ColdLittle Milton

生粋のブルース育ちでありながらも、ソウル・ファンクやR&Bの要素を持ち込んだ音楽性で人気を博したのが、ブルース・シンガー兼ギタリストのリトル・ミルトンさんです。
10代の頃から音楽キャリアをスタートさせたミルトンさんは、1960年に名門チェス・レコード傘下のチェッカー・レコードと契約を果たして以降はヒット曲を連発。
70年代においてはサザン・ソウルの代表的なレーベルであるスタックス・レコードから、豪華なホーン・セクションやストリングスで彩られたブルージーかつ最高にソウルフルな名曲をヒットさせるなど、ブルースとソウルどちらのジャンルにおいても重要なアーティストとして高い評価を受ける存在なのです。
2005年に亡くなるまで、長きに渡り現役として活躍したキャリアの中から1枚の作品を選ぶのは難しいですが、今回はスタックス時代の名盤として音楽ファンから愛される1973年作の『Waiting For Little Milton』を紹介します。
アップテンポで最高にファンキーな楽曲からブルージーかつメロウなナンバーまで、ミルトンさんのソウルフルな歌声とブルース育ちならではのギターが楽しめる素晴らしい一品ですよ!