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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤

ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。

いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。

今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。

初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!

もくじ

ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(81〜100)

Mailman Blues (1966)Sleepy John Estes

スリーピー・ジョン・エスティスは、アメリカ合衆国テネシー州出身のカントリー・ブルースのシンガーでありギタリストです。

絞るような声で歌うのが彼の特徴です。

こちらの曲は「レジェンダリー・カントリー・ブルース・アーティスト」というアルバムに収録されています。

Catfish bluesLightnin’ Hopkins

今も多くのリスペクトを受ける偉大なブルースマン。

くわえタバコとサングラスがトレードマークで、一声唸るだけでそれとわかる「ライトニン節」と言われるボーカルスタイルは、ジョン・リー・フッカーと双璧でしょう。

このブルーススタンダード曲も見事に彼のスタイルになっています。

Live Wire / Blues Power

Blues PowerAlbert King

Albert King – Blues Power – 9/23/1970 – Fillmore East (Official)
Blues PowerAlbert King

アルバート・キングさんは、独自のギタースタイルで3世代にわたるミュージシャンに影響を与えた伝説的なブルース・ギタリスト。

左利きながらも通常のギターを逆さまにして演奏する独特のスタイルで知られています。

1968年にリリースされた『Live Wire / Blues Power』は、サンフランシスコのフィルモア・オーディトリアムでのライブ録音。

エレクトリック・ブルースやソウル・ブルースの要素が強く、キングさんの感情豊かなギターソロが光ります。

白人ロックオーディエンスに自身の音楽を紹介するきっかけとなったこのアルバムは、ビルボード200で最高150位を記録。

ブルースファンはもちろん、ロック好きの方にもおすすめの1枚です。

Stand Back! Here Comes Charley Musselwhite’s Southside Band

Christo RedemptorCharley Musselwhite

ブルースの伝統を受け継ぎつつ、新しい音楽を探求し続けるチャーリー・マッスルホワイトさん。

1967年にリリースされたデビュー作『Stand Back! Here Comes Charley Musselwhite’s Southside Band』は、彼の音楽キャリアの礎を築いた重要なアルバムです。

シカゴ・ブルースやエレクトリック・ブルースなど、さまざまなブルーススタイルを特徴とし、マッスルホワイトさんの滑らかなハーモニカ演奏とハスキーなボーカルが魅力的。

白人ブルースバンドの最高傑作の一つとして高く評価され、ブルースとロックンロールの架け橋となりました。

ブルースファンはもちろん、ロック好きの方にもおすすめの一枚です。

Fast Fingers

It Serves Me Right to SufferJimmy Dawkins

シカゴ・ブルースの第一線で活躍したジミー・ドーキンスさんが1969年にリリースしたデビュー・アルバム『Fast Fingers』は、彼の代名詞とも言えるファスト・フィンガーぶりが存分に発揮された名盤です。

ダイナミックでエネルギッシュなギター・プレイと、感情豊かなヴォーカルが魅力的な一枚で、ブルースの王道を行く正統派サウンドが堪能できますよ。

エディ・ショウさんやマイティ・ジョー・ヤングさんといった実力派ミュージシャンとの共演も聴きどころの一つ。

1971年にはフランスで「ベスト・ブルース・アルバム」を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ました。

ブルースの醍醐味を味わいたい方はもちろん、ロック好きの方にもおすすめの一枚です。

Koko Taylor

Wang Dang DoodleKoko Taylor

Wang Dang Doodle – Koko Taylor w Little Walter 1967
Wang Dang DoodleKoko Taylor

「ブルースの女王」の異名を持つココ・テイラーさんといえば、歯に衣着せぬ歌唱力で知られるシカゴ・ブルースの象徴的存在です。

ウィリー・ディクソンがプロデュースを手掛けた1969年のデビュー作『Koko Taylor』は、彼女の代名詞とも言える「Wang Dang Doodle」を含む全12曲を収録。

バディ・ガイやウォルター・ホートンといった豪華ミュージシャンをバックに、Taylorさんの野太い歌声が炸裂します。

グラミー賞やブルース・ミュージック・アワードなど数々の受賞歴を誇るテイラーさんですが、この作品こそが彼女の輝かしいキャリアの出発点。

ブルースの真髄を味わいたい方はもちろん、ロックやR&Bファンにもぜひ聴いてほしい一枚です。