ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤
ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。
いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。
今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。
初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!
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ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(111〜120)
Season of the WitchMike Bloomfield, Al Kooper and Stephen Still

マイク・ブルームフィールドさん、アル・クーパーさん、スティーヴン・スティルスさんという3人の大物ミュージシャンが集結して1968年にリリースしたアルバム『Super Session』。
ブルース・ロックの名盤として知られるこの作品は、即興演奏を中心に据えた斬新な試みでした。
収録曲「Season of the Witch」では、スティルスさんのワウワウギターとクーパーさんのオルガンが絶妙な掛け合いを披露。
ビルボードのアルバムチャートで12位を記録し、ゴールドディスクにも認定された本作は、ブルースの魂を受け継ぐ後世のミュージシャンたちにも大きな影響を与えています。
ロックファンの方にもおすすめの一枚です。
Highway61Mississippi Fred McDowell

究極のギター表現であるブルースの弾き語りの第一人者フレッド・マクダウェル。
元々はデルタに住んでいた普通の農夫で、農作業の休憩の余暇にブルースを弾いていたところを音楽関係者に「発見」されたという逸話を持つ人です。
土臭い生のブルースが力強く息づく1曲。
I`Cant Quit You BabyOtis Rush

バンド・ブルースは、後に白人のロック・バンドに大きな影響を与えましたが、ハードロック・バンドのレッド・ツェッペリンがライブでよく演奏した「I Can’t Quit You Baby」の作者がオーティス・ラッシュです。
ギターも歌も素晴らしいブルースマンです。
The Hard WayOtis Spann

ブルースという音楽ジャンルは、何もギターだけが主役というわけではありません。
ピアノが主体のブルースを聴いてみたいという方にオススメしたいのが、シカゴ・ブルースの代表的なピアニストとして名高いオーティス・スパンさんの作品群です。
10代の頃からミュージシャンとして活動していたスパンさんは、1952年頃にあのマディ・ウォーターズさんのバンドにピアニストとして参加、バンド・メンバーの一員として活動しながら、ソロやセッション・ミュージシャンとしても大いに活躍した偉大なピアニストです。
1970年に亡くなってから10年後の1980年には、ブルースの殿堂入りを果たしています。
そんなスパンさんが、1960年にリリースした初のソロ・アルバム『Otis Spann Is the Blues』は、タイトル通りスパンさんのピアノとボーカルを中心として作り上げられたブルース・アルバム。
共演しているロバート・ロックウッド・ジュニアさんのギターとボーカルも楽しめますし、バンド演奏で織り成すシカゴ・ブルースとは一味違った魅力を味わえますよ!
Devil’s Son-In-LawPeetie Wheatstraw

ピーティー・ウィートストローは戦前のアコースティック・ブルースの名手で、多くのブルースマンが彼を手本としました。
「Devil’s Son-In-Law」(悪魔の義理の息子)は彼の代表的な曲で、彼の代名詞にもなりました。
SomedayRobert Nighthawk

戦前はスライドギターを多用したアコースティック・ブルースを演奏していたロバート・ナイトホークですが、戦後にエレキ・ギターを用いたバンド・ブルースを演奏するようになり、これがブルースでのエレキ・ギターの最初の使用といわれています。
I’m so GladSkip James

Skip James(スキップジェームズ)は、1902年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州ベントニア出身のブルースシンガー、ギターリストです。
8歳の頃に同郷の年配者からギターを学び、高校の頃にはBentoniaスクールでピアノを習い、1930年にジャクスンに移り、1931年にパラマウントでDavil got my womanなど17曲を録音しています。
I’m So Gladという曲をCreamというバンドがカバーし、大ヒットによる印税で、ジェイムスの晩年の入院費がまかなわれたとのこと。
Beckもこの曲をカバーしています。
1992年にブルースの殿堂入りをしています。