RAG MusicBlues
素敵なブルース
search

ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤

ロックンロールやジャズのルーツと呼ばれるブルースの誕生は、19世紀後半にまでさかのぼります。

いわゆる戦前ブルースとも称されるデルタ・ブルースやカントリー・ブルース、戦後シカゴから発達したエレクトリックを用いたシカゴ・ブルースやモダン・ブルースなど、その形式はさまざまであって一口で語れるものではありません。

今回の記事では、2020年代の今も多くのミュージシャンがそのスタイルや魂を受け継ぐ、ブルースの名盤をご紹介します。

初心者の方でも聴きやすいモダン・ブルースをメインとしたラインアップとなっておりますので、日ごろロックを聴かれている方であっても、入りやすい内容となっておりますよ!

ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(111〜120)

Mailman Blues (1966)Sleepy John Estes

スリーピー・ジョン・エスティスは、アメリカ合衆国テネシー州出身のカントリー・ブルースのシンガーでありギタリストです。

絞るような声で歌うのが彼の特徴です。

こちらの曲は「レジェンダリー・カントリー・ブルース・アーティスト」というアルバムに収録されています。

ロック好きにもオススメ!~モダン・ブルースの名盤(121〜130)

walkin’ bluesSon House

ロニージョンソンのような音楽的に教養あるミュージシャンは、戦前のブルースでは稀でした。

独学でブルースマンとなったサン・ハウスは、その攻撃的なスライド・ギターとヴィブラートの効いた声で、大変な人気を博したデルタ・ブルースの雄です。

The Real Folk Blues

Bring It On HomeSonny Boy Williamson II

ハットとハーモニカのアルバム・ジャケットが、なんとも味わい深くしゃれておりますね!

有名なブルース・ミュージシャンたちが同時期に同名のアルバム・シリーズをリリースしておりますのでややこしいのですが、ここで紹介している1966年に発表された『The Real Folk Blues』は、ブルース・シンガーにしてハーモニカ奏者の代表格、サニー・ボーイ・ウィリアムソンIIさんによるアルバムです。

名門チェス・レコードの企画によるアルバム・シリーズであり、ハウリン・ウルフさんや、マディ・ウォーターズさんといったそうそうたる面々が発表しておりますね。

そういったアーティストの中でも最年長と言えそうな1899年生まれのサニー・ボーイさんによる『The Real Folk Blues』は、1957年から1964年の間でシカゴにて録音された音源を集めたもので、シカゴ・ブルースを代表するミュージシャンたちが参加しており、まさに古典的なシカゴ・ブルースの妙を楽しめる音源集となっております。

ほとんどのがっこくはサニー・ボーイさん自身が手掛けており、ブルースの歴史に残る名曲『Checkin’ Up on My Baby』や、あのレッド・ツェッペリンがカバーしたことでも知られているウィリー・ディクスンさんの『Bring It On Home』も収録しています!

Ain’t Gone ‘n’ Give Up On LoveStevie Ray Vaughan

Stevie Ray Vaughan – Ain’t Gone ‘n’ Give Up On Love
Ain't Gone 'n' Give Up On LoveStevie Ray Vaughan

ライトニン・ホプキンスと同じ南部テキサスのミュージシャンであるスティービー・レイ・ヴォーンは、ブルースをベースにした音楽を演奏し、卓越したギターテクニックで大ヒットしました。

彼がライブで演奏した代表的なブルースナンバーがこれです。

texas floodStevie Ray Vaughan

Stevie Ray Vaughan – Texas Flood (Remastered 1999)
texas floodStevie Ray Vaughan

テキサス出身の白人ブルースギタリスト。

彼もまたブルースの神髄、魂を理解して表現できた白人ブルースマンのひとりです。

自らのバンドであるダブル・トラブルを率いて、多くの名曲を生み出しました。

ライヴ後の移動中に乗っていたヘリコプターが墜落するいう悲劇的な死は衝撃的でした。

享年35歳。

Taj Mahal

Leaving TrunkTAJ MAHAL

ブルースの未来を切り開いた革新的なサウンドを、ぜひ体感してみてください!

1968年にデビューを飾ったTaj Mahalさんの自身初となるアルバム『Taj Mahal』は、従来のブルースに新しい息吹を吹き込んだ傑作です。

Blind Willie McTellやSleepy John Estesといった先人たちの楽曲を大胆にアレンジし、エレクトリックブルースやフォークブルースの要素を取り入れた斬新な音作りが話題を呼びました。

Jesse Ed DavisさんやRy Cooderさんといった実力派ギタリストの参加も、アルバムの魅力を一層引き立てています。

ブルースの伝統を重んじつつも、新しい表現を模索する姿勢は多くのミュージシャンに影響を与え、現代のブルースシーンの礎を築いたと言えるでしょう。

M&O BluesWillie Brown

Willie Brown – M & O Blues – Paramount 13090, Champion 50023 blues
M&O BluesWillie Brown

Willie Brown(ウィリーブラウン)は、1900年生まれ、アメリカ・ミシシッピ州クラークスデール出身のギターリスト、シンガーで、ロバートジョンソンにギターを教えた人物としても知られていたり、チャーリーパットンやサンハウスなどとも演奏を共にしています。

M&O Blues、Future Bluesは、パラマウントで1930年にセッションをしています。