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ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで

ロックンロールにおけるインスピレーションの源であり、音楽史に残るバンドやアーティストの大物たちが愛してやまないブルースは、聴けば聴くほどその奥深さに驚嘆させられる音楽ジャンルです。

とはいえ、何となく興味があっても敷居の高さを感じられているロック好きな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

本稿ではこれからブルースの世界へと足を踏み入れようとしている方に向けて、ブルースを語る上で外せない名曲や人気曲を戦前のブルースからシカゴ・ブルース、ブルース・ロックなどの楽曲も含めて一挙ご紹介します!

もくじ

ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで(41〜60)

MaybelleneChuck Berry

Chuck Berry – Maybellene (live 1958)
MaybelleneChuck Berry

ボブ・ウィルズ&テキサス・プレイボーイの50年代初めのヒルビリー・ソング「アイダ・レッド」から進化した曲です。

男性にだまされ続ける少女の物語を伝えている曲で、さまざまな車が歌詞に登場します。

Chuck Berryがこの曲をレコーディングした時、彼は29歳でした。

James Cotton – Rocket 88James Cotton

ブルースの伝統を体現する一曲として、ジェームス・コットンさんがカバーしたこの楽曲は、リズム・アンド・ブルースからロックンロールへの橋渡しを象徴する作品です。

1951年に初めて録音された本作は、当時のアメリカ社会における自動車文化や若者の価値観を鮮やかに描き出しています。

2007年にリリースされたコットンさんのバージョンは、彼独自のブルースハーモニカの響きで、曲の持つ歴史的重要性を再確認させてくれます。

ドライブの際のBGMとしてはもちろん、アメリカの音楽史に興味がある方にもおすすめの一曲です。

Ain’t That Lovin’ YouJimmy Reed

ジミー・リードは、ミシシッピ集団レイス生まれの、ハーモニカ奏者、ブルースシンガー。

「Ain’t That Lovin’ You」は、ブルースの枠を飛び越えて、リズム&ブルースやポップス的なアプローチでブルースが苦手という方にも聴きやすいアレンジが施してあります。

間奏のハーモニカも魅力的です。

What›d I sayLightnin’ Hopkins

「稲妻」と呼ばれ、黒のサングラスと葉巻がトレードマークのライトニン・ホプキンスさんは、まさに南部出身の不良おやじといった雰囲気が最高にカッコいいテキサス・ブルースのカリスマ的な存在です。

本作は、1969年にカリフォルニアで録音され、アルバム『Lightnin’!』に収録されたRay Charlesの楽曲のカバーです。

独特のフィンガースタイルによるギター演奏と、力強く自信に満ちた歌声が印象的で、恋愛関係の機微を捉えた歌詞が心に響きます。

1973年7月にリリースされたこの曲は、ブルースの奥深さと魅力を存分に味わえる一曲となっています。

Crazy BluesMamie Smith

ソングライターでありパフォーマーの、ペリー・ブラッドフォードによって書かれた曲。

この「クレイジー・ブルース」のリリースには、ブルース・レコードに初めて黒人のシンガーが登場するきっかけとなり、100万枚をこえる売り上げを記録しました。

Hoochie Coochie ManMuddy Waters

Muddy Waters – Hoochie Coochie Man (Live)
Hoochie Coochie ManMuddy Waters

シカゴ・ブルースを代表するマディ・ウォーターズさんの重要曲が、本作です。

ウィリー・ディクソンが手掛けた歌詞には、フードゥーやジプシーの予言など、南部の文化が色濃く反映されています。

強烈なギターリフとリトル・ウォルターのハーモニカが印象的な本作は、1954年1月7日に録音され、その年のR&Bチャートで3位を記録。

ウォーターズさんにとって最大のヒット曲となりました。

ストップタイムの技法を使った緊張感のある演奏は、後のロック音楽にも大きな影響を与えています。

ブルースの魅力を存分に味わいたい方におすすめの1曲です。