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ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで

ロックンロールにおけるインスピレーションの源であり、音楽史に残るバンドやアーティストの大物たちが愛してやまないブルースは、聴けば聴くほどその奥深さに驚嘆させられる音楽ジャンルです。

とはいえ、何となく興味があっても敷居の高さを感じられているロック好きな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

本稿ではこれからブルースの世界へと足を踏み入れようとしている方に向けて、ブルースを語る上で外せない名曲や人気曲を戦前のブルースからシカゴ・ブルース、ブルース・ロックなどの楽曲も含めて一挙ご紹介します!

ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで(51〜60)

Ain’t That Lovin’ YouJimmy Reed

ジミー・リードは、ミシシッピ集団レイス生まれの、ハーモニカ奏者、ブルースシンガー。

「Ain’t That Lovin’ You」は、ブルースの枠を飛び越えて、リズム&ブルースやポップス的なアプローチでブルースが苦手という方にも聴きやすいアレンジが施してあります。

間奏のハーモニカも魅力的です。

Do The RumpJunior Kimbrough

ミシシッピ・ヒルカントリーブルースの名手として知られるジュニア・キンブロウさんの代表曲といえば、この曲を外せません。

シンプルで繰り返しの多いリフと独特のグルーヴが特徴的で、聴く者を強烈に引き込む魅力があります。

1997年8月にリリースされたアルバム『Do The Rump!』に収録されたこの楽曲は、1982年から1988年にかけて録音されたもので、キンブロウさんの音楽性が凝縮された一曲といえるでしょう。

本作は、ダンスを勧める内容ながら、その本能的なエネルギーと深いグルーヴ感で、ブルースファンだけでなく幅広い音楽ファンの心を掴んでいます。

What›d I sayLightnin’ Hopkins

「稲妻」と呼ばれ、黒のサングラスと葉巻がトレードマークのライトニン・ホプキンスさんは、まさに南部出身の不良おやじといった雰囲気が最高にカッコいいテキサス・ブルースのカリスマ的な存在です。

本作は、1969年にカリフォルニアで録音され、アルバム『Lightnin’!』に収録されたRay Charlesの楽曲のカバーです。

独特のフィンガースタイルによるギター演奏と、力強く自信に満ちた歌声が印象的で、恋愛関係の機微を捉えた歌詞が心に響きます。

1973年7月にリリースされたこの曲は、ブルースの奥深さと魅力を存分に味わえる一曲となっています。

Hoochie Coochie ManMuddy Waters

Muddy Waters – Hoochie Coochie Man (Live)
Hoochie Coochie ManMuddy Waters

シカゴ・ブルースを代表するマディ・ウォーターズさんの重要曲が、本作です。

ウィリー・ディクソンが手掛けた歌詞には、フードゥーやジプシーの予言など、南部の文化が色濃く反映されています。

強烈なギターリフとリトル・ウォルターのハーモニカが印象的な本作は、1954年1月7日に録音され、その年のR&Bチャートで3位を記録。

ウォーターズさんにとって最大のヒット曲となりました。

ストップタイムの技法を使った緊張感のある演奏は、後のロック音楽にも大きな影響を与えています。

ブルースの魅力を存分に味わいたい方におすすめの1曲です。

ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで(61〜70)

Double TroubleOtis Rush

Otis Rush and Eric Clatpon “Double Trouble”
Double TroubleOtis Rush

オーティス・ラッシュは、ミシシッピ州フィラデルフィア出身のギタリスト、シンガー。

「Double Trouble」はマイナーブルースの名曲で、オーティス・ラッシュから影響を受けたスティーヴィー・レイ・ヴォーンがバンド名として使用しています。

ビデオはエリック・クラプトンの演奏です。

I’m a King BeeSlim Harpo

スワンプ・ブルースの名曲として知られる本作は、ミツバチのメタファーを用いた強烈な性的暗示が特徴的です。

シンプルな楽器編成とリズムで、Slim Harpoさんの独特なハーモニカとボーカルが際立ちます。

1957年にリリースされた本作は、後にローリング・ストーンズなど多くのアーティストにカバーされ、ブルースの代表曲としての地位を確立。

2008年にはグラミー・ホール・オブ・フェイムに登録されるなど、その影響力は計り知れません。

ブルースの魅力を存分に味わいたい方や、ロックの源流に触れたい方にお勧めの一曲です。

Dead Letter BluesSon House

デルタ・ブルースの重要人物であるサン・ハウスさんの魂の叫びを感じられる一曲。

愛する人の死を伝える手紙を受け取った主人公の深い悲しみと喪失感が、サン・ハウスさんの力強いボーカルとスライドギターによって鮮烈に表現されています。

本作は1965年4月、アルバム『Father of Folk Blues』に収録。

2019年にはHBOのドラマ『True Detective』シーズン3のテーマソングとしてカバー曲が使用されました。

ブルースの真髄に触れたい方、人生の悲哀を歌に求める方におすすめの一曲です。