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ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで

ロックンロールにおけるインスピレーションの源であり、音楽史に残るバンドやアーティストの大物たちが愛してやまないブルースは、聴けば聴くほどその奥深さに驚嘆させられる音楽ジャンルです。

とはいえ、何となく興味があっても敷居の高さを感じられているロック好きな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

本稿ではこれからブルースの世界へと足を踏み入れようとしている方に向けて、ブルースを語る上で外せない名曲や人気曲を戦前のブルースからシカゴ・ブルース、ブルース・ロックなどの楽曲も含めて一挙ご紹介します!

もくじ

ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで(1〜20)

SpoonfulIHowlin’ Wolf

偉大なブルース・シンガー、ハウリン・ウルフさん。

芸名からわかる通り、太く、しゃがれた声を持ち味としており、現在でも多くのブルース・ファンの間で愛されているシンガーです。

そのボーカルテクニックは、ブルース界はもちろんのこと、ロック界にも影響を与えたと言われています。

こちらの『SpoonfulI』は、そんな彼の名曲として語りつがれています。

荒々しい歌い方と繊細な演奏が、味のある雰囲気を作り上げています。

ダミ声が好きな方は、要チェックの作品です!

Call It Stormy MondayT-Bone Walker

ブルースというジャンルは、もともとはアコースティックギターで演奏されていました。

こちらのT-ボーン・ウォーカーさんは、そんなブルースにエレキギターを初めて持ち込んだアーティストとして知られています。

彼がいなければ、現在のブルースのスタンダードなスタイルはなかったといっても過言ではありません。

そんな彼の名曲が、こちらの『Call It Stormy Monday』。

モダン・ブルースの始まりを知りたい方にとっては、必見の作品です。

St.Louis BluesBessie Smith

Bessie Smith – St.Louis Blues (1929)
St.Louis BluesBessie Smith

「ブルースの女帝」として、現在もなお、多くのアーティストやリスナーから高い評価を受けているシンガー、ベッシー・スミスさん。

1937年にトラックとの衝突事故により大ケガを負い、救急車で搬送されたものの、当時は白人専用の病院が多かったため、たらい回しにされたのち、亡くなってしまったという悲惨な最期をとげています。

こちらの『St.Louis Blues』は、そんな彼女の名曲として名高い作品で、力強い歌声が印象的な作品です。

活動期間は約10年と非常に短いのですが、ブルースを学ぶ上で彼女の存在は欠かせません。

気になる方は、ぜひ彼女の作品を深堀りしてみてください。

Ball And ChainBig Mama Thornton

力強い歌声と魂を震わせるような感情表現で、愛の重荷を歌い上げる1曲。

ビッグ・ママ・ソーントンさんの代表作として知られるこの楽曲は、1968年にArhoolie Recordsからリリースされました。

その後、ジャニス・ジョプリンさんがカバーしたことでさらに有名になり、1967年のモントレー・ポップ・フェスティバルでのパフォーマンスは伝説となりました。

テキサス・ブルースの要素を含む本作は、人生の苦しみや絶望を経験したことのある方々の心に深く響くことでしょう。

ソーントンさんの声に耳を傾けると、まるで彼女の人生そのものを追体験しているかのような感覚に陥ります。

Dark Was the Night, Cold Was the GroundBlind Willie Johnson

時代を超えて人々の心に響く魂の歌声が、この楽曲には詰まっています。

ブラインド・ウィリー・ジョンソンさんの無言の哀愁が、ボトルネック・スライドギターと呻き声だけで表現される本作は、1927年12月3日にダラスで録音されました。

ゴスペル・ブルースの傑作として、1977年にはNASAのボイジャー探査機に搭載されたゴールデンレコードにも選ばれています。

孤独や苦痛、そして希望が交錯する人間の普遍的な感情を、言葉を超えて伝える本作は、深い精神性を求める方にぜひ聴いていただきたい一曲です。

Wang Dang DoodleKoko Taylor

Wang Dang Doodle – Koko Taylor w Little Walter 1967
Wang Dang DoodleKoko Taylor

シカゴのブルースクラブの喧騒を見事に描き出した歌詞と、エネルギッシュなリズムが魅力の一曲。

ウィリー・ディクソンさんの手によるこの楽曲は、1965年にKoko Taylorさんによってリリースされ、翌1966年春にはビルボードR&Bチャートで4位を記録する大ヒットとなりました。

Taylorさんの力強いボーカルとカリスマ性あふれるパフォーマンスは、観客を魅了し続けています。

本作は、ブルースの醍醐味を存分に味わいたい方や、活気に満ちた音楽で心を躍らせたい方におすすめです。

ジャンルを超えて多くのアーティストにカバーされている点からも、その魅力の普遍性がうかがえますね。