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ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで

ロックンロールにおけるインスピレーションの源であり、音楽史に残るバンドやアーティストの大物たちが愛してやまないブルースは、聴けば聴くほどその奥深さに驚嘆させられる音楽ジャンルです。

とはいえ、何となく興味があっても敷居の高さを感じられているロック好きな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

本稿ではこれからブルースの世界へと足を踏み入れようとしている方に向けて、ブルースを語る上で外せない名曲や人気曲を戦前のブルースからシカゴ・ブルース、ブルース・ロックなどの楽曲も含めて一挙ご紹介します!

ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで(11〜20)

Call It Stormy MondayT-Bone Walker

ブルースというジャンルは、もともとはアコースティックギターで演奏されていました。

こちらのT-ボーン・ウォーカーさんは、そんなブルースにエレキギターを初めて持ち込んだアーティストとして知られています。

彼がいなければ、現在のブルースのスタンダードなスタイルはなかったといっても過言ではありません。

そんな彼の名曲が、こちらの『Call It Stormy Monday』。

モダン・ブルースの始まりを知りたい方にとっては、必見の作品です。

Catfish BluesRobert Petway

Robert Petway – Catfish Blues (1941)
Catfish BluesRobert Petway

デルタ・ブルースの巨匠による、魂を揺さぶる1曲。

彼の唯一の録音セッションで生み出された本作は、後のブルースやロック界に計り知れない影響を与えました。

深い孤独と不安、そして自由を求める思いが込められた歌詞は、聴く者の心に強く響きます。

1941年3月28日、シカゴのスタジオで録音されたこの曲は、ブルースの真髄を捉えた名曲として今も色褪せません。

ブルースの奥深さに触れたい方、音楽の歴史に興味がある方にぜひおすすめしたい1曲です。

深夜、静かな部屋で聴くのがよいでしょう。

Ball And ChainBig Mama Thornton

力強い歌声と魂を震わせるような感情表現で、愛の重荷を歌い上げる1曲。

ビッグ・ママ・ソーントンさんの代表作として知られるこの楽曲は、1968年にArhoolie Recordsからリリースされました。

その後、ジャニス・ジョプリンさんがカバーしたことでさらに有名になり、1967年のモントレー・ポップ・フェスティバルでのパフォーマンスは伝説となりました。

テキサス・ブルースの要素を含む本作は、人生の苦しみや絶望を経験したことのある方々の心に深く響くことでしょう。

ソーントンさんの声に耳を傾けると、まるで彼女の人生そのものを追体験しているかのような感覚に陥ります。

Dark Was the Night, Cold Was the GroundBlind Willie Johnson

時代を超えて人々の心に響く魂の歌声が、この楽曲には詰まっています。

ブラインド・ウィリー・ジョンソンさんの無言の哀愁が、ボトルネック・スライドギターと呻き声だけで表現される本作は、1927年12月3日にダラスで録音されました。

ゴスペル・ブルースの傑作として、1977年にはNASAのボイジャー探査機に搭載されたゴールデンレコードにも選ばれています。

孤独や苦痛、そして希望が交錯する人間の普遍的な感情を、言葉を超えて伝える本作は、深い精神性を求める方にぜひ聴いていただきたい一曲です。

I Just Want To Make Love To YouEtta James

1960年代から1970年代にかけて大活躍した、ブルース・シンガー、エタ・ジェイムズさん。

R&Bとブルースの中間にあたるような歌い方で知られており、そのボーカルからは色気がただよいます。

そんな彼女の名曲としてオススメしたいのが、こちらの『I Just Want To Make Love To You』。

ニーナ・シモンさんをイメージさせるような、オシャレな雰囲気がただようブルースに仕上げられています。

ぜひチェックしてみてください。

Wang Dang DoodleKoko Taylor

Wang Dang Doodle – Koko Taylor w Little Walter 1967
Wang Dang DoodleKoko Taylor

シカゴのブルースクラブの喧騒を見事に描き出した歌詞と、エネルギッシュなリズムが魅力の一曲。

ウィリー・ディクソンさんの手によるこの楽曲は、1965年にKoko Taylorさんによってリリースされ、翌1966年春にはビルボードR&Bチャートで4位を記録する大ヒットとなりました。

Taylorさんの力強いボーカルとカリスマ性あふれるパフォーマンスは、観客を魅了し続けています。

本作は、ブルースの醍醐味を存分に味わいたい方や、活気に満ちた音楽で心を躍らせたい方におすすめです。

ジャンルを超えて多くのアーティストにカバーされている点からも、その魅力の普遍性がうかがえますね。

ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで(21〜30)

Parchman Farm BluesBooker White

ブッカ・ホワイトは、ミシシッピ州アバディーン生まれのデルタブルースのギタリストで、レッドツェッペリンをはじめ多くのロックミュージシャンに影響を与えました。

「Parchman Farm Blues」は、ミシシッピ州立刑務所のことを歌ったもので、ジョニー・ウインターなどのロック・ブルース系ミュージシャンがカバーしています。