ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで
ロックンロールにおけるインスピレーションの源であり、音楽史に残るバンドやアーティストの大物たちが愛してやまないブルースは、聴けば聴くほどその奥深さに驚嘆させられる音楽ジャンルです。
とはいえ、何となく興味があっても敷居の高さを感じられているロック好きな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
本稿ではこれからブルースの世界へと足を踏み入れようとしている方に向けて、ブルースを語る上で外せない名曲や人気曲を戦前のブルースからシカゴ・ブルース、ブルース・ロックなどの楽曲も含めて一挙ご紹介します!
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ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで(41〜50)
James Cotton – Rocket 88James Cotton

ブルースの伝統を体現する一曲として、ジェームス・コットンさんがカバーしたこの楽曲は、リズム・アンド・ブルースからロックンロールへの橋渡しを象徴する作品です。
1951年に初めて録音された本作は、当時のアメリカ社会における自動車文化や若者の価値観を鮮やかに描き出しています。
2007年にリリースされたコットンさんのバージョンは、彼独自のブルースハーモニカの響きで、曲の持つ歴史的重要性を再確認させてくれます。
ドライブの際のBGMとしてはもちろん、アメリカの音楽史に興味がある方にもおすすめの一曲です。
ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで(51〜60)
Ain’t That Lovin’ YouJimmy Reed

ジミー・リードは、ミシシッピ集団レイス生まれの、ハーモニカ奏者、ブルースシンガー。
「Ain’t That Lovin’ You」は、ブルースの枠を飛び越えて、リズム&ブルースやポップス的なアプローチでブルースが苦手という方にも聴きやすいアレンジが施してあります。
間奏のハーモニカも魅力的です。
Do The RumpJunior Kimbrough

ミシシッピ・ヒルカントリーブルースの名手として知られるジュニア・キンブロウさんの代表曲といえば、この曲を外せません。
シンプルで繰り返しの多いリフと独特のグルーヴが特徴的で、聴く者を強烈に引き込む魅力があります。
1997年8月にリリースされたアルバム『Do The Rump!』に収録されたこの楽曲は、1982年から1988年にかけて録音されたもので、キンブロウさんの音楽性が凝縮された一曲といえるでしょう。
本作は、ダンスを勧める内容ながら、その本能的なエネルギーと深いグルーヴ感で、ブルースファンだけでなく幅広い音楽ファンの心を掴んでいます。
How Long, How Long BluesLeroy Carr

1928年、ブルースの未来を切り開いた一曲が誕生しました。
ブルースの歴史に残る名曲と呼ばれるこの楽曲は、レロイ・カーさんとスクラッパー・ブラックウェルさんによって録音されました。
心に染みる悲しみの歌詞と、都会的で洗練されたサウンドが特徴的です。
恋人との別れを列車にたとえた歌詞は、失恋の痛みや孤独感を見事に表現しており、多くのリスナーの心を捉えました。
本作は、後のブルースやR&Bの発展に大きな影響を与え、1988年にはブルースの殿堂入りを果たしています。
失恋の痛みを癒したい時や、心に響く本格的なブルースを楽しみたい時におすすめの一曲です。
What›d I sayLightnin’ Hopkins

「稲妻」と呼ばれ、黒のサングラスと葉巻がトレードマークのライトニン・ホプキンスさんは、まさに南部出身の不良おやじといった雰囲気が最高にカッコいいテキサス・ブルースのカリスマ的な存在です。
本作は、1969年にカリフォルニアで録音され、アルバム『Lightnin’!』に収録されたRay Charlesの楽曲のカバーです。
独特のフィンガースタイルによるギター演奏と、力強く自信に満ちた歌声が印象的で、恋愛関係の機微を捉えた歌詞が心に響きます。
1973年7月にリリースされたこの曲は、ブルースの奥深さと魅力を存分に味わえる一曲となっています。
Crazy BluesMamie Smith

ソングライターでありパフォーマーの、ペリー・ブラッドフォードによって書かれた曲。
この「クレイジー・ブルース」のリリースには、ブルース・レコードに初めて黒人のシンガーが登場するきっかけとなり、100万枚をこえる売り上げを記録しました。
Me and My Chauffeur BluesMemphis Minnie

アコースティック・ギターの旋律とともに響く力強い歌声が、聴く者の心を揺さぶります。
Memphis Minnieさんの代表作として知られるこの楽曲は、1941年にOkehレーベルからリリースされました。
当時のシカゴで録音されたこの曲には、夫であるErnest Lawlersさんも参加しています。
歌詞には、ドライバーへの複雑な感情が巧みに描かれており、独立心と依存心、愛情と嫉妬心といった相反する感情が織り交ぜられています。
本作は、ブルースの名曲として多くのアーティストにカバーされ、2013年にはBlues Hall of FameのClassic of Blues Recordingに選出されるなど、その魅力は今なお色あせることがありません。
ブルースの奥深さや人間ドラマを味わいたい方におすすめの一曲です。





