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ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで

ロックンロールにおけるインスピレーションの源であり、音楽史に残るバンドやアーティストの大物たちが愛してやまないブルースは、聴けば聴くほどその奥深さに驚嘆させられる音楽ジャンルです。

とはいえ、何となく興味があっても敷居の高さを感じられているロック好きな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

本稿ではこれからブルースの世界へと足を踏み入れようとしている方に向けて、ブルースを語る上で外せない名曲や人気曲を戦前のブルースからシカゴ・ブルース、ブルース・ロックなどの楽曲も含めて一挙ご紹介します!

ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで(41〜50)

How Long, How Long BluesLeroy Carr

1928年、ブルースの未来を切り開いた一曲が誕生しました。

ブルースの歴史に残る名曲と呼ばれるこの楽曲は、レロイ・カーさんとスクラッパー・ブラックウェルさんによって録音されました。

心に染みる悲しみの歌詞と、都会的で洗練されたサウンドが特徴的です。

恋人との別れを列車にたとえた歌詞は、失恋の痛みや孤独感を見事に表現しており、多くのリスナーの心を捉えました。

本作は、後のブルースやR&Bの発展に大きな影響を与え、1988年にはブルースの殿堂入りを果たしています。

失恋の痛みを癒したい時や、心に響く本格的なブルースを楽しみたい時におすすめの一曲です。

Crazy BluesMamie Smith

ソングライターでありパフォーマーの、ペリー・ブラッドフォードによって書かれた曲。

この「クレイジー・ブルース」のリリースには、ブルース・レコードに初めて黒人のシンガーが登場するきっかけとなり、100万枚をこえる売り上げを記録しました。

Me and My Chauffeur BluesMemphis Minnie

アコースティック・ギターの旋律とともに響く力強い歌声が、聴く者の心を揺さぶります。

Memphis Minnieさんの代表作として知られるこの楽曲は、1941年にOkehレーベルからリリースされました。

当時のシカゴで録音されたこの曲には、夫であるErnest Lawlersさんも参加しています。

歌詞には、ドライバーへの複雑な感情が巧みに描かれており、独立心と依存心、愛情と嫉妬心といった相反する感情が織り交ぜられています。

本作は、ブルースの名曲として多くのアーティストにカバーされ、2013年にはBlues Hall of FameのClassic of Blues Recordingに選出されるなど、その魅力は今なお色あせることがありません。

ブルースの奥深さや人間ドラマを味わいたい方におすすめの一曲です。

Just Want To Make Love To YouMuddy Waters

マディ・ウォーターズは、シカゴ・ブルースの基礎を作った功績をたたえて「シカゴ・ブルースの父」と称されています。

「I Just Want To Make Love To You」は、ウィリーディクスン作曲。

初レコーディングはマディ・ウォーターズで、1954年4月。

バンドスタイルで演奏されるシカゴ・ブルースで、渋いピアノにハーモニカソロが雰囲気満点。

お酒が飲みたくなってきます。

Tell it like it isAARON NEVILLE

真の愛への嘆願を歌っている曲。

市民権の賛歌となり、当時、ベトナムで戦っていたアメリカ兵士にも人気があった曲です。

50年代と60年代に最も生産的だったスタジオ、ニューオーリンズのJ&M Studiosでレコーディングされた最後のヒットソングです。

Rock Me, BabyB.B. King

B.B.キングは、ミシシッピ州イッタベーナ出身の最も有名なブルースギタリスト。

「Rock Me, Baby」は、全編にエレクトリックブルースギターのテクニックが散らばった演奏が楽しめます。

歌っているときはギターを弾かないというB.Bスタイルです。

Get BackBig Bill Broonzy

ブルースの根源的な力を感じさせる名曲です。

社会の不平等と人種差別に対する怒りと悲しみが、ビッグ・ビル・ブルーンジーさんの力強い歌声とギターに込められています。

2007年1月にリリースされたこの楽曲は、彼の代表作の1つとして広く知られており、ブルース・リバイバルの時代を象徴する重要な1曲となっています。

本作は、ブルースの歴史や社会問題に関心のある方はもちろん、音楽を通じて人々の声を聴きたいという方にもおすすめです。

ビッグ・ビル・ブルーンジーさんの人生経験が滲み出た、心に響く珠玉の1曲をぜひ味わってみてください。