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ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで

ロックンロールにおけるインスピレーションの源であり、音楽史に残るバンドやアーティストの大物たちが愛してやまないブルースは、聴けば聴くほどその奥深さに驚嘆させられる音楽ジャンルです。

とはいえ、何となく興味があっても敷居の高さを感じられているロック好きな方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

本稿ではこれからブルースの世界へと足を踏み入れようとしている方に向けて、ブルースを語る上で外せない名曲や人気曲を戦前のブルースからシカゴ・ブルース、ブルース・ロックなどの楽曲も含めて一挙ご紹介します!

ブルースの名曲~戦前ブルースからブルース・ロックまで(41〜50)

Just Want To Make Love To YouMuddy Waters

マディ・ウォーターズは、シカゴ・ブルースの基礎を作った功績をたたえて「シカゴ・ブルースの父」と称されています。

「I Just Want To Make Love To You」は、ウィリーディクスン作曲。

初レコーディングはマディ・ウォーターズで、1954年4月。

バンドスタイルで演奏されるシカゴ・ブルースで、渋いピアノにハーモニカソロが雰囲気満点。

お酒が飲みたくなってきます。

Pony BluesCharlie Patton

Charlie Patton – Pony Blues – Original
Pony BluesCharlie Patton

チャーリー・パットンは、デルタ・ブルースを形作った一人といわれています。

「ポニー・ブルース」は1929年にパラマウントから発売された曲で、初期のデルタブルースらしくシンプルで力強い作品になっています。

ギターのベース・ノートをたたくように弾いているのが伝わってきます。

Smokestack LightningHowlin’ Wolf

ブルース史に燦然と輝く名曲の1つが、ハウリン・ウルフさんによって1956年に録音されたこの楽曲です。

蒸気機関車の力強さを象徴する歌詞には、孤独や苦悩、自由への憧れが込められており、ウルフさんの生々しいボーカルがその感情を見事に表現しています。

本作は、1999年にグラミー殿堂入りを果たし、2009年には米議会図書館の国立録音登録簿に永久保存されるなど、その歴史的価値が広く認められています。

ブルースの奥深さに触れたい方、人生の機微を音楽で感じたい方に、ぜひ聴いていただきたい1曲です。

How Long, How Long BluesLeroy Carr

1928年、ブルースの未来を切り開いた一曲が誕生しました。

ブルースの歴史に残る名曲と呼ばれるこの楽曲は、レロイ・カーさんとスクラッパー・ブラックウェルさんによって録音されました。

心に染みる悲しみの歌詞と、都会的で洗練されたサウンドが特徴的です。

恋人との別れを列車にたとえた歌詞は、失恋の痛みや孤独感を見事に表現しており、多くのリスナーの心を捉えました。

本作は、後のブルースやR&Bの発展に大きな影響を与え、1988年にはブルースの殿堂入りを果たしています。

失恋の痛みを癒したい時や、心に響く本格的なブルースを楽しみたい時におすすめの一曲です。

What›d I sayLightnin’ Hopkins

「稲妻」と呼ばれ、黒のサングラスと葉巻がトレードマークのライトニン・ホプキンスさんは、まさに南部出身の不良おやじといった雰囲気が最高にカッコいいテキサス・ブルースのカリスマ的な存在です。

本作は、1969年にカリフォルニアで録音され、アルバム『Lightnin’!』に収録されたRay Charlesの楽曲のカバーです。

独特のフィンガースタイルによるギター演奏と、力強く自信に満ちた歌声が印象的で、恋愛関係の機微を捉えた歌詞が心に響きます。

1973年7月にリリースされたこの曲は、ブルースの奥深さと魅力を存分に味わえる一曲となっています。

Crazy BluesMamie Smith

ソングライターでありパフォーマーの、ペリー・ブラッドフォードによって書かれた曲。

この「クレイジー・ブルース」のリリースには、ブルース・レコードに初めて黒人のシンガーが登場するきっかけとなり、100万枚をこえる売り上げを記録しました。

Mustang SallyWilson Pickett

新しいMustangに乗って、ワイルドな生き方をしている少女について歌われている曲。

”サー・マック・ライス”としても知られているBonny Riceによって書かれました。

アイルランドのソウルバンドを描いた1991年の映画「The Commitments」で使用された楽曲です。