【高齢者向け】人気の春の歌。音楽療法にもオススメの童謡と歌謡曲まとめ
春は寒い冬を越え、新しい生活がはじまる季節です。
気候が暖かくなるため、外に出たり、屋内でも積極的に動きはじめる高齢者の方も増えてくるのではないでしょうか。
今回は、高齢者の方向けの春の人気の歌を、童謡と歌謡曲に分けてご紹介します。
春の歌は、しっとりとしたものから、明るい曲まで数多くあります。
音楽療法として、高齢者の方々と手拍子をとりながら歌ったり、体操に使ってみたりしても良いですね。
高齢者の方にもなじみのある曲ばかりですので、ぜひデイサービスなどの高齢者施設でも活用してみてください!
童謡、唱歌(31〜40)
春の歌唱歌

昭和12年3月、NHK大阪中央放送局で国民歌謡として放送が始まった心温まる楽曲です。
内田元さんが作曲し、喜志邦三さんが作詞を手掛けたメロディは、当時の人々の暮らしに寄り添う親しみやすさを持っています。
全4番の歌詞には、花売りの愛らしいまなざしや、新鮮な野菜が並ぶ市場のにぎわい、巣立ちの鳥のさえずり、そよ風に揺れる春の情景が描かれています。
同年7月にはポリドールからレコードが発売され、翌年にはテイチクでも発売されました。
本作は、倍賞千恵子さんや、由紀さおりさん安田祥子さん姉妹など、多くのアーティストにカバーされ、春の訪れを喜ぶ気持ちを共有できる楽曲として愛され続けています。
春の始まりを感じる季節に、家族や友人と一緒に口ずさみたい一曲です。
びわ作詞:まどみちお/作曲:磯部俶

穏やかな晴れの日に、緑豊かな庭先で熟していく果実を思い浮かべてみませんか?
まど・みちおさんと磯部俶さんが手掛けた本作は、1953年7月に発表された優しい音色の童謡です。
大きな葉の下で、日の光を浴びながら実る様子が目に浮かぶような詩と、心安らぐメロディが特徴です。
高齢者の方と一緒に、懐かしい初夏の思い出に浸りながら過ごすひとときにピッタリな曲です。
優しく流れる音楽に合わせて、窓の外の緑を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしてはいかがでしょうか。
うれしいひなまつり
タイトルからは想像がつかないような、物悲しい雰囲気が印象的な『うれしいひなまつり』。
詩人で童謡作家でもあるサトウハチローさんが、娘さんにひな人形を贈ったのをきっかけに作詞されたと言われています。
春の訪れを感じさせる、ひなまつりやひな人形の様子を描いた歌詞にも注目!
ひなまつりのイベントを高齢者施設で開催する時には、この曲を取り入れてみてはいかがでしょうか。
昔を思い出しながら高齢者の方も喜んで歌ってくれるでしょう!
春の夜

静寂に包まれた春の宵に、箏の清らかな音色が響き渡る情景を見事に表現した楽曲です。
大正3年に発表された本作は、宮城道雄さんが20歳という若さで作曲した邦楽の名作として知られています。
白梅の香り漂う夜に、一人の男性が箏の音に導かれ、美しい女性とのはかない出会いを経験する様子を繊細に描写しています。
宮城道雄さんが失明を乗り越えて紡ぎだした旋律は、春の夜の静けさと人々の心の機微を優美に表現し、邦楽の新境地を切り開きました。
本作は、日本の四季の移ろいや心情の機微に触れたい方にオススメの一曲です。
穏やかな春の夜に、箏と尺八の調べに身を委ねてみてはいかがでしょうか。
「春が来た」でリズム体操

春を感じながら体を動かすのにピッタリな体操です。
童謡『春が来た』の歌詞に合った動きをしていきます。
歌詞をイメージして動きを考えることで、脳が活性化し認知症予防につながりますよ。
『春が来た』の歌を一度は歌ったり、聞いたことがある高齢者の方が多いですよね。
なじみのある歌なら寒くて体を動かすことが少なくなった高齢者の方も、挑戦しやすいかもしれませんよ。
ワクワクとした気持ちになるような歌詞や曲調で、高齢者の方もイキイキとした気持ちになるかもしれませんね。
体操を通して、春の訪れを感じ、ストレスの解消にも役立ちますよ。
歌謡曲(1〜10)
ひなげしの花アグネス・チャン

丘の上に咲く一輪の花を使って、恋占いをする若い女性の切ない恋心を描いた名曲です。
香港出身のアグネス・チャンさんの澄んだ歌声と、清純なイメージが相まって多くの人々の心をとらえました。
1972年11月に発売され、オリコンチャートで5位を記録した本作は、海外出身アーティストの売上記録を40年間維持する大ヒットとなりました。
思い出の曲を皆さんで歌うと、若かった頃の楽しい思い出がよみがえってきます。
懐かしい気持ちに浸りながら、高齢者の方々と一緒に楽しく歌える優しい春の歌として、デイサービスや施設での音楽レクリエーションにオススメします。
あゝ上野駅井沢八郎

昭和39年に発表された井沢八郎さんの代表曲は、故郷を離れて東京で新生活を始める若者の心情を描いた名曲です。
故郷の香りを運んでくる列車や、背伸びして見上げる東京の空を情感豊かに表現した歌詞は、高齢者の方の心に深く響くことでしょう。
井沢八郎さんも青森県出身で、地方から上京する若者の気持ちをリアルに表現できたのかもしれませんね。
本作は日本の高度経済成長期を生きた人々の希望と郷愁を映し出し、2013年からは上野駅の発車メロディとしても採用されています。
デイサービスなどでの音楽レクリエーションにピッタリな1曲です。
昔を懐かしみながら、当時の思い出話に花を咲かせてみませんか。







