ミックスボイスというワード。
皆さんも一度くらいはお耳にされたことのあるワードでしょう。
この記事にたどり着いた方なら、常日頃から「ミックスボイスを習得したい!!」と強く思われている方も多いかもしれないですね。
実際、僕のところにボイトレのレッスンに来られている生徒さんの中にも「ミックスボイスができるようになりたいです」というご要望をお持ちの方も非常に多いです。
では、ミックスボイスって一体どんなものかというテーマで発声法について説明すると本が一冊書けるほどの内容になってしまうので、ここでは世間の多くの方の認識に倣って「地声とファルセット(裏声)の中間の声」ということにしておきますが、そのミックスボイスを習得すると、地声成分と裏声成分の混ぜ方を微妙にコントロールして成分比をコントロールすることで、さまざまな歌唱表現ができるようになり、また歌える楽曲の幅も広がってきます。
本稿では、そんな現代の楽曲を歌うための必須テクニックとも言えるミックスボイスの習得に役立ちそうな曲を集めてみました。
各曲の紹介記事の中には、ごく簡単にですが『歌うためのアドバイス』的なことも含めているので、それもご参考にされた上でぜひ日頃の歌の練習にお役立てください。
【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(1〜10)
ケセラセラMrs. GREEN APPLE

10代~20代の男性にとって、ミックスボイスを操るボーカリストといえばMrs.GREEN APPLEの大森元貴さんを思い浮かべるのではないでしょうか?
そんなMrs.GREEN APPLEの楽曲のなかでも、特にミックスボイスの参考になる作品としてオススメしたいのが、こちらの『ケセラセラ』。
ファルセットとミックスボイスを織り交ぜたボーカルラインは相当の難易度をほこりますが、本作をマスターできれば歌唱力は大いに飛躍するでしょう。
SailingBE:FIRST

日本にボーイズグループ文化を根付かせた最初のグループ、BE:FIRST。
現在でも日本のボーイズグループシーンを引っ張っているので、ご存じの男性も多いと思います。
そんな彼らの楽曲のなかでも、特にオススメしたいのが、こちらの『Sailing』。
本作のミックスボイスが登場するポイントは、大サビ前の叫ぶ部分。
よどみのないきれいなミックスボイスを歌っているため、初心者が発声の参考にするには、ピッタリの楽曲と言えるでしょう。
MagicMrs. GREEN APPLE

Mrs. GREEN APPLEの配信限定シングルで、リリースは2023年6月。
コカ・コーラサマーキャンペーンソングに採用されています。
そのハイトーンボイスには定評のあるボーカルの大森元貴さんですが、この楽曲のAメロパートでは優しくソフトなミックスボイス、サビパートでは力強いミックスボイスを絶妙に使い分けて見事に使い分けて、この爽やかな楽曲を歌唱表現されています。
地声寄りの力強いミックスボイスから裏声寄りのソフトなミックスボイスまで、まるでミックスボイスの見本市のように楽しめる楽曲なので、ぜひ詳細に聴き込んで参考にしてください。
ワタリドリ[Alexandros]
![ワタリドリ[Alexandros]](https://i.ytimg.com/vi/O_DLtVuiqhI/sddefault.jpg)
[Alexandros]、通算10枚目のシングルとして2015年3月リリース。
高い声を出す場合、声帯を開いて、いわゆる「息漏れの多い声」を出すとファルセット(裏声)になりますが、ここで声帯をコントロールして、「息漏れ」の量を調整することで、ミックスボイス(地声と裏声の成分が混ざった声)を出せるようになります。
[Alexandros]の川上さんのようなハイトーンを出せるようになるには、まずはミックスボイスの基本テクニックとも言える、声を口腔内から鼻に当てて、鼻腔共鳴ができる練習が必要になるでしょう。
最初は楽なキーから始めて、徐々に上げていけるように練習してみてください。
TAKE IT BACKDa-iCE

ハイパフォーマンスで人気を集めるダンスボーカルグループ、Da-iCE。
ミックスボイスといえば、まず彼らを思い浮かべるのではないでしょうか?
そんなDa-iCEのなかでも、特にオススメしたいのが、こちらの『TAKE IT BACK』。
本作はミックスボイスのパートが非常に多く、そのどれもがファルセット手前ギリギリのミックスボイスです。
歌い切るには相当な訓練と素質が必要ですが、参考としても十分な作品と言えるでしょう。
ChessboardOfficial髭男dism

Official髭男dismの6作目のCDシングルで、リリースは2023年9月。
同年8月に先行配信リリースされています。
合唱コンクール『第90回NHK全国学校音楽コンクール』の中学校の部課題曲として制作されたそうで、サビ部分等で壮大な大合唱が楽しめる一曲となっていますが、ボーカルの藤原聡さんがソロで歌うパートでは、さまざまな発声を絶妙に使い分けたハイトーンボイスが大活躍しています。
もちろんその中でミックスボイスもとても有効に使われていますので、ミックスボイス習得を目指す方には、ぜひ参考にしていただきたい素材です。
口の中で声を当てる位置を変化させることで、いろんな声質や声の明るさ、力強さ等をコントロールできると思いますので、そんなところも試行錯誤してみてください。
Don’t Tell NobodyONE OR EIGHT

ハイレベルなダンスボーカルパフォーマンスで人気を集めるボーイズグループ、ONE OR EIGHT。
ヒップホップ色の強い音楽性が人気ですよね。
そんな彼らの作品のなかでも、特にオススメしたいのが、こちらの『Don’t Tell Nobody』。
Bメロからサビに移り変わる最後のパートでミックスボイスが登場します。
ミックスボイスからファルセットに切り替える際の練習にピッタリな楽曲と言えるでしょう。
Cメロ終盤のミックスボイスは、大きな発声でミックスボイスを出す練習にピッタリです。