【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲
ミックスボイスというワード。
皆さんも一度くらいはお耳にされたことのあるワードでしょう。
この記事にたどり着いた方なら、常日頃から「ミックスボイスを習得したい!!」と強く思われている方も多いかもしれないですね。
実際、僕のところにボイトレのレッスンに来られている生徒さんの中にも「ミックスボイスができるようになりたいです」というご要望をお持ちの方も非常に多いです。
では、ミックスボイスって一体どんなものかというテーマで発声法について説明すると本が一冊書けるほどの内容になってしまうので、ここでは世間の多くの方の認識に倣って「地声とファルセット(裏声)の中間の声」ということにしておきますが、そのミックスボイスを習得すると、地声成分と裏声成分の混ぜ方を微妙にコントロールして成分比をコントロールすることで、さまざまな歌唱表現ができるようになり、また歌える楽曲の幅も広がってきます。
本稿では、そんな現代の楽曲を歌うための必須テクニックとも言えるミックスボイスの習得に役立ちそうな曲を集めてみました。
各曲の紹介記事の中には、ごく簡単にですが『歌うためのアドバイス』的なことも含めているので、それもご参考にされた上でぜひ日頃の歌の練習にお役立てください。
【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(71〜80)
不思議星野源

星野源さんの配信限定シングルで、2021年4月27日リリース。
後にCDとしても同年6月にリリースされています。
TBS系 火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』の主題歌として書き下されました。
ポップな楽曲の中にソウルミュージックからの影響を色濃く感じさせてくれる歌唱で定評のある星野源さんですが、その歌唱力、歌唱表現はこの楽曲でも健在!
洋楽のソウルミュージックで聴けるようなソフトなミックスボイスを巧みに使った歌唱が存分に楽しめる楽曲になっています。
いわゆる「裏声ベースのミックスボイス」ということになると思いますが、ソフトに歌おうと腰砕けな発生になってしまうと楽曲が台無しになってしまいますので、ハイトーン箇所では腹筋でしっかりと上体を支えた上で、喉を締め付けないように声を出す練習をしてみてくださいね。
あくまで「ソフトさ」を失わずに歌うことが、この楽曲を歌いこなす上でとても重要になってくると思います。
GET STUPIDXY

ボーイズグループにバンドの要素をミックスしたスタイルが印象的なグループ、XY。
X JAPANのYOSHIKIさんがプロデュースするグループとして有名ですね。
そんな彼らの楽曲のなかでも、特にミックスボイスの参考としてオススメしたい作品が、こちらの『GET STUPID』。
K-POPのような曲調にまとめられた本作は、人によっては地声でも歌えるような低難度のミックスボイスが前半で登場します。
ミックスボイスに慣れていない方は、本作から練習してみるのもオススメです。
家族になろうよ福山雅治

福山雅治、27作目のシングルで2011年8月リリース。
福山雅治と言えば低音域の声が魅力で、あまりミックスボイスを使うアーティストというイメージはないかもしれませんが、実はこの落ち着いた歌を聴かせる上で、彼のミックスボイスは非常に有効に使用されています。
中低域を生きした歌の中でのミックスボイスの活用例としてとても参考になる一曲だと思いますよ。
Lemon米津玄師

米津玄師さんのメジャー通算8作目のシングルで、2018年2月リリース。
TBSテレビの金曜ドラマ『アンナチュラル』の主題歌として書き下ろされました。
ちょっとマイナー調のもの悲しいメロディと曲調がとても魅力的な楽曲ですよね。
ボーカルメロディもとても歌いやすく覚えやすいもので、リリースから数年たった今でも、この曲が多くの日本人に愛されているのも納得の完成度だと思います。
そんなにハイトーンボイスが多用されている楽曲ではありませんが、サビメロなどを中心に、楽曲のキーポイントになるところでは高音による歌唱が披露されており、声の高い男性、高音が得意な男性のカラオケネタとしても十分にオススメできるものになっていると思います。
原曲をよく聴いて、地声やファルセットなど、発声の使い分けに注意して歌ってみてください。
大きな古時計平井堅

作詞・作曲はヘンリー・クレイ・ワークで、1876年に発表された、ポップスの古典と言ってもいい曲ですね。
今回紹介する平井堅さんのバージョンは2002年8月にリリースされました。
男性のR&B系でやわらかいミックスボイスと言えば、この平井堅さんが筆頭株に当たるでしょう。
楽曲としてはまったくR&B色のない曲ですが、それを見事なやわらかいミックスボイスを駆使して歌いこなしているところは、さすがと言う以外にありませんね。
男性がミックスボイスを使う上での最高のお手本になる曲だと思います。
1995平井堅

平井堅さんの楽曲で、2021年5月12日リリースのアルバム『あなたになりたかった』に収録。
日本テレビ系「スッキリ」5月テーマソングに採用されていました。
日本人シンガーの中で平井堅さんと言えば、ミックスボイス、ミドルボイスの大家のような存在ですが、そのステキな歌声はこの曲でも健在!
アップテンポのノリのいい楽曲の中で、ソフトで軽快なハイトーンボイスを自由自在に操って歌われています。
ここで使われているミックスボイスは、裏声(ファルセット)ベースのソフトな発声ですが、それをまたこの早口で展開される楽曲の中で使い熟されているところに「さすが!!!」と唸らせられます。
歌いこなすには相応の実力が必要になってくる楽曲ではありますが、これを練習することで得られるものは大きいと思いますので、ワンランク上を目指すシンガーの方はぜひチャレンジしてみてくださいね!
ロビンソンスピッツ

スピッツ、11作目のシングルで1995年4月リリース。
この曲は…発声のランク的には起訴段階は習得済みの人向けの練習素材になるでしょうか。
この「ロビンソン」では高い音程でロングトーンを歌う必要があり、喉を締めて、いわゆる「喉声」になってしまうとすぐに声が疲れたり、喉を痛めてしまいます。
しっかりと腹筋に力を入れて上体を支えた上で、喉は締め付けないようにして、声は少し鼻に抜くような感じで鼻腔を共鳴させて歌えるように練習してみてくださいね。