【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲
ミックスボイスというワード。
皆さんも一度くらいはお耳にされたことのあるワードでしょう。
この記事にたどり着いた方なら、常日頃から「ミックスボイスを習得したい!!」と強く思われている方も多いかもしれないですね。
実際、僕のところにボイトレのレッスンに来られている生徒さんの中にも「ミックスボイスができるようになりたいです」というご要望をお持ちの方も非常に多いです。
では、ミックスボイスって一体どんなものかというテーマで発声法について説明すると本が一冊書けるほどの内容になってしまうので、ここでは世間の多くの方の認識に倣って「地声とファルセット(裏声)の中間の声」ということにしておきますが、そのミックスボイスを習得すると、地声成分と裏声成分の混ぜ方を微妙にコントロールして成分比をコントロールすることで、さまざまな歌唱表現ができるようになり、また歌える楽曲の幅も広がってきます。
本稿では、そんな現代の楽曲を歌うための必須テクニックとも言えるミックスボイスの習得に役立ちそうな曲を集めてみました。
各曲の紹介記事の中には、ごく簡単にですが『歌うためのアドバイス』的なことも含めているので、それもご参考にされた上でぜひ日頃の歌の練習にお役立てください。
【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(41〜50)
STARS三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE

三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEの29枚目のシングルで、2023年2月リリース。
この楽曲の中では、メンバーの今市隆二さんによる見事なミックスボイスによる歌唱が披露されており、ミックスボイスの練習曲としては最適な一曲になるのではないかと思います。
該当箇所を歌うときは、喉に力を入れずに、息の吐き出し速度もややソフト目にして、口の中で声を広めに上顎に当てるようにして歌ってみてください。
こうすることで、頭蓋骨内にある上顎胴の響きが彫られて、きれいに響くミックスボイスを出せますよ。
【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(51〜60)
M八七米津玄師

米津玄師さんの通算12枚目のCDシングルで2022年5月リリース。
タイトルからおわかりになる方も少なくないかと思いますが、映画『シン・ウルトラマン』の主題歌として制作されています。
かつてのいわゆるウルトラソングをご存じの方にすれば、驚くほどに大人なムードの楽曲ですよね。
その楽曲の「大人なムード」の演出に大きく貢献しているのが、地声やミックスボイス、ファルセットを巧みに使い分けた米津さんの歌唱です。
一聴したところ、おそらくAメロ部分などの比較的やわらかい発声で歌われている部分でミックスボイスが多用されている気がしますね。
できるだけ声を上顎に緩やかに当てるようにして歌ってみてください。
かなりミックスボイス習得の練習になると思います。
もちろんサビなどのハイトーン箇所での地声、ファルセットの切り替えもスムーズにできるようになってください。
喉を締め付けて歌うとせっかくの曲の雰囲気が台なしになるだけでなく、喉を痛める結果にもなるのでご注意くださいね。
地球儀米津玄師

米津玄師さんの通算14作目のシングルで、2023年7月リリース。
映画『君たちはどう生きるか』の主題歌として書き下ろされたそうです。
ピアノ中心のシンプルかつ壮大なバックトラックの上で、米津さんの優しくも力強い歌声が存分に楽しめる一曲です。
とくにAメロパートでの地声寄りのミックスボイスの使い方は、ミックスボイスの習得を目指す方にとって、大いに参考になるのではないでしょうか。
ボーカルメロディの中で中高域のところは、声を広く上顎に当てるようにして歌ってみてください。
Pale Blue米津玄師

米津玄師さんの通算11作目のCDシングルで、2021年6月16日リリース。
TBS系 金曜ドラマ『リコカツ』の主題歌に起用されています。
さて、この楽曲を歌う米津玄師さん。
ミックスボイスを巧みに使ったやわらかい高音表現には定評のあるシンガーさんですが、その実力はこの楽曲でも健在。
Aメロ部分などで、その歌声の魅力を存分に堪能できる楽曲となっています。
サビ部分での地声による高音の歌唱と聴き比べてみると、よりわかりやすく、ご自身がミックスボイスを習得するための理解も深まるのではないかと思います。
どんなときも槇原敬之

槇原敬之さんの3作目のシングルで、1991年6月リリース。
これは裏声をベースとしたクリアなミックスボイスの好例と言える作品でしょう。
声の切り替えポイントもわからないように巧みに発声を使い分けて歌われているので、一聴すると「これ、全部裏声じゃないの??」と思う方も多いかもしれませんね。
裏声成分を主体としたクリーンなミックスボイスの練習には最適な一曲と言えるでしょう。
うるうびとRADWIMPS

映画『余命10年』の主題歌にも採用されているRADWIMPSのシングル曲で、2022年3月リリース。
楽曲冒頭からボーカルの野田洋次郎さんのステキなミックスボイスが聴ける美しいバラード楽曲ですね。
一聴したところ、楽曲のほぼ全編に渡ってミックスボイス主体の発声で歌われているように感じますが、ところどころで聴けるファルセットによる歌唱との発声の使い分けもミックスボイスやファルセットの習得を目指す方にはとても参考になるのではないでしょうか。
声を上顎に当てるようにして発声して、優しくやわらかい発声を心がけるようにして練習してみてください。
きっと得られるものは大きいと思いますよ!
WanteD! WanteD!Mrs. GREEN APPLE

Mrs. GREEN APPLEの通算5作目のシングルで2017年8月リリース。
ドラマ『僕たちがやりました』のオープニングテーマに起用されています。
このMrs. GREEN APPLEでボーカルを務める大森元貴さん、少し少年っぽさを感じさせてくれる魅力的な高次倍音成分を多く含んだ歌声の持ち主ですが、その歌声の魅力はこの曲でも最大限に発揮されていてます。
この楽曲でミックスボイスが多用されているのは、柔らかい発声を多用して歌われているAメロ部分でしょう。
柔らかい発声というと声を小さくして歌うものと勘違いしてしまう方も多いかと思いますが、決して音量は小さくせずに息の吐き出し速度を調節して表現の強弱をつけるようにして練習してみてください。
この練習を積むことで効果的なミックスボイスの練習になると思います。
そういう練習をするには、この曲のAメロ部分などは最適な素材ですよ!