【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲
ミックスボイスというワード。
皆さんも一度くらいはお耳にされたことのあるワードでしょう。
この記事にたどり着いた方なら、常日頃から「ミックスボイスを習得したい!!」と強く思われている方も多いかもしれないですね。
実際、僕のところにボイトレのレッスンに来られている生徒さんの中にも「ミックスボイスができるようになりたいです」というご要望をお持ちの方も非常に多いです。
では、ミックスボイスって一体どんなものかというテーマで発声法について説明すると本が一冊書けるほどの内容になってしまうので、ここでは世間の多くの方の認識に倣って「地声とファルセット(裏声)の中間の声」ということにしておきますが、そのミックスボイスを習得すると、地声成分と裏声成分の混ぜ方を微妙にコントロールして成分比をコントロールすることで、さまざまな歌唱表現ができるようになり、また歌える楽曲の幅も広がってきます。
本稿では、そんな現代の楽曲を歌うための必須テクニックとも言えるミックスボイスの習得に役立ちそうな曲を集めてみました。
各曲の紹介記事の中には、ごく簡単にですが『歌うためのアドバイス』的なことも含めているので、それもご参考にされた上でぜひ日頃の歌の練習にお役立てください。
【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(61〜80)
生命体星野源

星野源さんの通算8作目の配信限定シングルで、2023年8月リリース。
TBS系『世界陸上』『アジア大会』テーマソングとして書き下ろされました。
聴いているだけで楽しい気分にさせてくれる、少しハネた軽快なリズムが心地いい楽曲ですね。
この軽快なバックトラックの上で、激しく上下するボーカルメロディを星野さんは、発声の切り替え絶妙に、そしてスムーズにおこなうことで見事に歌いこなされています。
とくにAメロパートの星野さんの歌声に注目して聴くと、チェストボイス、ミックスボイス、ヘッドボイスの使い方、使い分けの参考になると思いますので、ぜひじっくりと注意深く聴いて研究してみてください。
蕾コブクロ

コブクロ、14作目のシングルで2007年3月リリース。
フジテレビ系ドラマ『東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~』の主題歌として書き下ろされた曲でもあります。
コブクロの曲では特に黒田のパートが
上記2点の練習にとても役立つでしょう。
彼の歌唱の場合、地声からの切り替えが巧すぎてわかりにくいということもありますが、比較的、喉を締めたミックスボイスになっていると感がありますね。
出来るだけ口腔内の上の方…鼻の付け根あたりに声を当てるつもりで歌ってみましょう。
心音福山雅治

福山雅治さんの12作目のオリジナル・アルバム『AKIRA』の収録楽曲で、アルバム発売に先駆けて先行配信リリースされました。
日本テレビ系水曜ドラマ、『#リモラブ ~普通の恋は邪道~』主題歌にも採用されています。
この福山さん、個人的にはなんとなく低いチェストボイスにとくに魅力のあるシンガーさんだと思っているのですが、この曲では高次倍音成分を多く含ませたミックスボイスによる、とても優しい歌唱を聴かせてくれています。
歌い出し部分のミックスボイスの使い方は非常に巧みで、高い音への音飛びの幅の多いメロディを決して刺激的な声にならずに見事に表現されていますね。
この曲の最初の8小節ぐらいはミックスボイスの練習素材として最適だと思います。
ぜひ研究して身につけてみてください。
GET STUPIDXY

ボーイズグループにバンドの要素をミックスしたスタイルが印象的なグループ、XY。
X JAPANのYOSHIKIさんがプロデュースするグループとして有名ですね。
そんな彼らの楽曲のなかでも、特にミックスボイスの参考としてオススメしたい作品が、こちらの『GET STUPID』。
K-POPのような曲調にまとめられた本作は、人によっては地声でも歌えるような低難度のミックスボイスが前半で登場します。
ミックスボイスに慣れていない方は、本作から練習してみるのもオススメです。
Lemon米津玄師

米津玄師さんのメジャー通算8作目のシングルで、2018年2月リリース。
TBSテレビの金曜ドラマ『アンナチュラル』の主題歌として書き下ろされました。
ちょっとマイナー調のもの悲しいメロディと曲調がとても魅力的な楽曲ですよね。
ボーカルメロディもとても歌いやすく覚えやすいもので、リリースから数年たった今でも、この曲が多くの日本人に愛されているのも納得の完成度だと思います。
そんなにハイトーンボイスが多用されている楽曲ではありませんが、サビメロなどを中心に、楽曲のキーポイントになるところでは高音による歌唱が披露されており、声の高い男性、高音が得意な男性のカラオケネタとしても十分にオススメできるものになっていると思います。
原曲をよく聴いて、地声やファルセットなど、発声の使い分けに注意して歌ってみてください。