【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲
ミックスボイスというワード。
皆さんも一度くらいはお耳にされたことのあるワードでしょう。
この記事にたどり着いた方なら、常日頃から「ミックスボイスを習得したい!!」と強く思われている方も多いかもしれないですね。
実際、僕のところにボイトレのレッスンに来られている生徒さんの中にも「ミックスボイスができるようになりたいです」というご要望をお持ちの方も非常に多いです。
では、ミックスボイスって一体どんなものかというテーマで発声法について説明すると本が一冊書けるほどの内容になってしまうので、ここでは世間の多くの方の認識に倣って「地声とファルセット(裏声)の中間の声」ということにしておきますが、そのミックスボイスを習得すると、地声成分と裏声成分の混ぜ方を微妙にコントロールして成分比をコントロールすることで、さまざまな歌唱表現ができるようになり、また歌える楽曲の幅も広がってきます。
本稿では、そんな現代の楽曲を歌うための必須テクニックとも言えるミックスボイスの習得に役立ちそうな曲を集めてみました。
各曲の紹介記事の中には、ごく簡単にですが『歌うためのアドバイス』的なことも含めているので、それもご参考にされた上でぜひ日頃の歌の練習にお役立てください。
【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(61〜80)
大きな古時計平井堅

作詞・作曲はヘンリー・クレイ・ワークで、1876年に発表された、ポップスの古典と言ってもいい曲ですね。
今回紹介する平井堅さんのバージョンは2002年8月にリリースされました。
男性のR&B系でやわらかいミックスボイスと言えば、この平井堅さんが筆頭株に当たるでしょう。
楽曲としてはまったくR&B色のない曲ですが、それを見事なやわらかいミックスボイスを駆使して歌いこなしているところは、さすがと言う以外にありませんね。
男性がミックスボイスを使う上での最高のお手本になる曲だと思います。
1995平井堅

平井堅さんの楽曲で、2021年5月12日リリースのアルバム『あなたになりたかった』に収録。
日本テレビ系「スッキリ」5月テーマソングに採用されていました。
日本人シンガーの中で平井堅さんと言えば、ミックスボイス、ミドルボイスの大家のような存在ですが、そのステキな歌声はこの曲でも健在!
アップテンポのノリのいい楽曲の中で、ソフトで軽快なハイトーンボイスを自由自在に操って歌われています。
ここで使われているミックスボイスは、裏声(ファルセット)ベースのソフトな発声ですが、それをまたこの早口で展開される楽曲の中で使い熟されているところに「さすが!!!」と唸らせられます。
歌いこなすには相応の実力が必要になってくる楽曲ではありますが、これを練習することで得られるものは大きいと思いますので、ワンランク上を目指すシンガーの方はぜひチャレンジしてみてくださいね!
ロビンソンスピッツ

スピッツ、11作目のシングルで1995年4月リリース。
この曲は…発声のランク的には起訴段階は習得済みの人向けの練習素材になるでしょうか。
この「ロビンソン」では高い音程でロングトーンを歌う必要があり、喉を締めて、いわゆる「喉声」になってしまうとすぐに声が疲れたり、喉を痛めてしまいます。
しっかりと腹筋に力を入れて上体を支えた上で、喉は締め付けないようにして、声は少し鼻に抜くような感じで鼻腔を共鳴させて歌えるように練習してみてくださいね。
鋼の羽根RADWIMPS

RADWIMPSの通算6作目の配信限定シングルで、2021年4月5日リリース。
シンフォニックなアレンジのされた、まさに正統派なバラードと言える楽曲で、その美しい楽曲の中で、野田洋次郎さんのさまざまなハイトーンボイスを巧みに使い分けた歌声がとても活きています。
本稿のテーマである「ミックスボイス」にしても、Aメロ、Bメロなどで使われるソフトなファルセットベースのものから、サビでの朗々とした地声ベースのミックスボイスまで、多彩に使った歌唱表現がなされています。
まさに「ミックボイスの見本市」と言っても過言でない歌唱の披露されている楽曲なので、ミックスボイスの練習にも最適な一曲だと思います。
ご本人の通りにコピーしてみるもよし、歌う人それぞれの表現や発声で歌っても楽しめる一曲ではないでしょうか。
ハッピーエンドback number

back numberの16枚目のシングルで2016年11月リリース。
映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の主題歌に採用されています。
とても美しいロックバラードソングに仕上げられていますね。
ミックスボイスがテーマの本稿で紹介していますが、実はこの楽曲でミックスボイスで歌われている箇所はほとんどありません。
ただ、サビなどの高音箇所を中心に地声とファルセット(歌声)を巧みに切り替え、使い分けして見事に歌唱表現されていますので、この発声の切り替えを習得することで自動的にミックスボイスも使えるようになるのではないかと思って、今回、ここでご紹介させていただきました。
原曲のボーカルパートをよく聴いて、どんな部分でどんな発声が使われているか、よく研究して練習してみてください。
きっと得られるものは大きいと思いますよ。