【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲
ミックスボイスというワード。
皆さんも一度くらいはお耳にされたことのあるワードでしょう。
この記事にたどり着いた方なら、常日頃から「ミックスボイスを習得したい!!」と強く思われている方も多いかもしれないですね。
実際、僕のところにボイトレのレッスンに来られている生徒さんの中にも「ミックスボイスができるようになりたいです」というご要望をお持ちの方も非常に多いです。
では、ミックスボイスって一体どんなものかというテーマで発声法について説明すると本が一冊書けるほどの内容になってしまうので、ここでは世間の多くの方の認識に倣って「地声とファルセット(裏声)の中間の声」ということにしておきますが、そのミックスボイスを習得すると、地声成分と裏声成分の混ぜ方を微妙にコントロールして成分比をコントロールすることで、さまざまな歌唱表現ができるようになり、また歌える楽曲の幅も広がってきます。
本稿では、そんな現代の楽曲を歌うための必須テクニックとも言えるミックスボイスの習得に役立ちそうな曲を集めてみました。
各曲の紹介記事の中には、ごく簡単にですが『歌うためのアドバイス』的なことも含めているので、それもご参考にされた上でぜひ日頃の歌の練習にお役立てください。
【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(51〜60)
WanteD! WanteD!Mrs. GREEN APPLE

Mrs. GREEN APPLEの通算5作目のシングルで2017年8月リリース。
ドラマ『僕たちがやりました』のオープニングテーマに起用されています。
このMrs. GREEN APPLEでボーカルを務める大森元貴さん、少し少年っぽさを感じさせてくれる魅力的な高次倍音成分を多く含んだ歌声の持ち主ですが、その歌声の魅力はこの曲でも最大限に発揮されていてます。
この楽曲でミックスボイスが多用されているのは、柔らかい発声を多用して歌われているAメロ部分でしょう。
柔らかい発声というと声を小さくして歌うものと勘違いしてしまう方も多いかと思いますが、決して音量は小さくせずに息の吐き出し速度を調節して表現の強弱をつけるようにして練習してみてください。
この練習を積むことで効果的なミックスボイスの練習になると思います。
そういう練習をするには、この曲のAメロ部分などは最適な素材ですよ!
新世界BUMP OF CHICKEN

2019年7月リリースのBump of Chickenの楽曲。
この曲のように軽いタッチで高い声で歌われている楽曲もミックスボイスの練習には最適でしょう。
チェストボイスの地声で歌うと、このような軽快さや良い意味で力が抜けたような歌にはなりませんし、完全にファルセットだと声も薄っぺらくなったり、そもそもファルセットでは低すぎて歌えない箇所がたくさんあるでしょう。
腹筋でしっかりと上体を支えた上で、鼻腔に声を抜くようなイメージで発声して歌うことを心がけて練習してみてくださいね。
空も飛べるはずスピッツ

スピッツの通算8作目のシングルで1994年4月リリース。
90年代J-POPを代表する大ヒット曲なので、きっとお耳にされたことのある方も多いことでしょう。
さて、本稿のテーマであるミックスボイス、実はその定義は曖昧で、筆者は強めのファルセットボイス、あるいは少し優しめの地声のハイトーンと解釈しているのですが、この楽曲で聴けるボーカルの草野さんの歌唱には、そんな発声が楽曲全編に渡って多用されており、ご本人の歌唱をよく研究してみると、ミックスボイスの効果的な使い方の参考になる箇所がたくさんあると思います。
ぜひ、読者の皆さんそれぞれでぜひ研究して練習してみてください。
粉雪レミオロメン

レミオロメンの7枚目のシングルで2005年11月リリース。
レミオロメンの藤巻さんもミックスボイスの使い手としては、かなりレベルの高い方ですね。
それだけに練習素材としても最適な曲と言えるでしょう。
この曲の、タイトルを歌うサビ部分、地声を張り上げて高音を出しているように考えている方も多いかもしれないですが、実はこれは地声寄りのミックスボイス。
これを喉を締め付けて高音を張り上げてしまうと、こんなロングトーンは歌えません。
口の奥を開いて鼻腔を共鳴させるようなイメージで歌う練習をしてみましょう。
【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(61〜70)
完全感覚DreamerONE OK ROCK

ONE OK ROCKの4作目のシングルで2010年2月リリース。
ややハスキーでいて少し歪んだような声の印象のボーカル、Takaですが、この曲でも聴ける、とてもエッジと歪感のあるミックスボイスは、なかなか秀逸と言えるでしょう。
この歪感は、おそらく発声するときの息の吐き出しスピードを速くすることで出しているものと思われ、よくR&B系のシンガーの使う、柔らかなファルセット(裏声)寄りのミックスボイスとは一線を画すものですね。
ロック系のシンガーを目指す方でハイトーンを強化したい方には、とてもいい練習素材となるでしょう。
腹筋をしっかりと締めてお腹の面積を小さくした上で、息の速度は速く、喉はあまり締め付けないようにして歌ってみてください。
鱗秦基博

秦基博さんの2枚目のシングルで2007年6月リリース。
個人的には秦基博さんにあまりミックスボイスで歌うシンガーという認識はないのですが、サビ部分などは、おそらくチェストボイス寄りのミックスボイスで歌っていると思われ、ボーカルメロディも階段式に上がっていくような作りなので、チェストボイスからミックスボイスに発声を切り替えていく練習をするには最適な楽曲だと思います。
ただ、ファルセット(裏声)寄りのミックスボイスだと原曲の雰囲気が伝わらない可能性があるので、ここをしっかりと再現できるかどうかがキーポイントになってくると思います。
閃光[Alexandros]
![閃光[Alexandros]](https://i.ytimg.com/vi/xfG6L9I7N8I/sddefault.jpg)
[Alexandros]の通算19作目のシングルで2021年5月5日リリース。
劇場アニメ『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の主題歌に起用されています。
ミックスボイスというとソフトな歌声というイメージをお持ちの方も多いかと思いますが、この[Alexandros]の川上洋平さんのように「力強いファルセット」のような使い方をするのもミックスボイスの非常に有効な活用方法です。
できるだけ喉は閉めないようにして、発声の時の息の速度を速く、そして声を上顎の奥歯の内側に充てるようなイメージで練習してみてください。
Bメロの一部で使われているやわらかいハイトーンとのコントラストをどこまでつけられるか…そのあたりを目標に練習してみるのもいいかもしれませんね。