【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲
ミックスボイスというワード。
皆さんも一度くらいはお耳にされたことのあるワードでしょう。
この記事にたどり着いた方なら、常日頃から「ミックスボイスを習得したい!!」と強く思われている方も多いかもしれないですね。
実際、僕のところにボイトレのレッスンに来られている生徒さんの中にも「ミックスボイスができるようになりたいです」というご要望をお持ちの方も非常に多いです。
では、ミックスボイスって一体どんなものかというテーマで発声法について説明すると本が一冊書けるほどの内容になってしまうので、ここでは世間の多くの方の認識に倣って「地声とファルセット(裏声)の中間の声」ということにしておきますが、そのミックスボイスを習得すると、地声成分と裏声成分の混ぜ方を微妙にコントロールして成分比をコントロールすることで、さまざまな歌唱表現ができるようになり、また歌える楽曲の幅も広がってきます。
本稿では、そんな現代の楽曲を歌うための必須テクニックとも言えるミックスボイスの習得に役立ちそうな曲を集めてみました。
各曲の紹介記事の中には、ごく簡単にですが『歌うためのアドバイス』的なことも含めているので、それもご参考にされた上でぜひ日頃の歌の練習にお役立てください。
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【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(61〜80)
WHITE BREATHT.M.Revolution

T.M.Revolutionの6枚目のシングルで1997年10月リリース。
この曲はテンポも速く、使用されている最高音もhi Bと非常に高いので、これを歌うにはミックスボイスの習得が必須となるでしょう。
また、ミックスボイスと言ってもR&B系の曲などでよく使われる、ファルセット(裏声)寄りのソフトなミックスボイスではなく、声帯をしっかりと締めて息漏れを少なくした地声寄りのミックスボイスを使う必要があるので、発声の基礎がある程度身についている中上級者向けの練習曲と言えると思います。
しっかりと上体と声を腹筋で支えて、いわゆる「喉声」にならないよう注意しながら練習してくださいね。
また逢う日まで尾崎紀世彦

尾崎紀世彦さんのソロ2枚目のシングルで1971年3月リリース。
リリース年からお気付きの方も多いかと思いますが、この曲で聴ける歌唱は、例えば現代的なR&B系の曲などで聴けるようなソフトなものでも、メタル系の曲で聴けるような金属的な高音でもなく、どちらかと言えば、クラシックのオペラの発声を元にそれを応用したものと言えるでしょう。
濁りなく中高域を響かせるためのミックスボイス(当時はまだミックスボイスという概念はなかったかも?)と言えるでしょう。
【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(81〜100)
The BeginningONE OK ROCK

ONE OK ROCKの7枚目のシングルで2012年8月リリース。
映画『るろうに剣心』主題歌のタイアップがついています。
この楽曲の冒頭部分などは柔らかい発声ながらもしっかりと高域の抜ける発声が使われていて、これはミックスボイスの習得のための絶好の素材と言っていいでしょう。
ぜひ楽曲中の他の部分との発声、声質の違いに着目して聴いてみてください。
息の吐き出し速度を速めにして、声を口の中で鼻に抜くような感じで発声するとご本人に近い感じに歌えると思うので、ぜひそんな感じで練習してみてください。
くれぐれも喉を締め付けないようにご注意くださいね。
I’ll be there for youギルド

V系バンド、ギルドのバラード曲。
歌唱力が高く評価されているボーカルのryuichiさんですが、この曲で聴けるミックスボイスを効果的に使った歌唱は、これからミックスボイスを習得したいとお考えの方にも非常に参考になると思います。
柔らかく歌うところはミックスボイス、力強く歌うところは地声のチェストボイスを巧みに使い分けているところも「さすが!」と言わざるを得ないところですね!
この動画は渋谷公会堂でのライブの動画ですが、彼はピアノ弾き語りで歌うのはこのライブが初めて。
(ちなみにピアノは僕が教えました。
)慣れないピアノを弾きながらでもこれだけしっかり歌えているところが素晴らしいと思います!
You’re My Only Shinin’ Star角松敏生

角松敏生さんが1988年に歌手で女優の中山美穂さんに提供された楽曲ですが、今回ご紹介するのは、後に角松さんご自身がセルフカバーされたバージョン。
今回ここでご紹介している角松さんバージョンは、サビの力強く歌われている部分以外は、ほぼミックスボイス、あるいはそれに近い発声で歌われているものと思われ、ミックスボイスを習得するための練習素材としては最適な一曲なのではないかと思います。
練習する時は、できるだけ喉を締め付けないように、そして声を上顎の真ん中あたりに当てるようにして歌ってみてくださいね。
バラード楽曲ということもありますが、全体的にソフトな発声と歌唱を心がけて、最後のサビなどの力強く歌うところとのコントラストをしっかりつけられるように練習しましょう!
おわりに
いかがでしたでしょうか?
一口に「ミックスボイス」と言っても、その使い方によって様々な表現があることをお分かりいただけかと思います。
ミックスボイスを上手く使いこなすには、発声するために体を十分にコントロールできる必要があるので、なかなか一筋縄ではいかないかもしれませんが、それだけに習得できた時には「歌う楽しみ」が何倍にも大きくなるのではないかと思います。
ちょっとした発声のコントロール次第でこんなに多彩な表現ができる…人間の声ってすごく面白いですよね!
ただし、歌の練習、発声の練習には無理は禁物。
できれば正式なボイストレーニングを受けるようにしてくださいね!