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【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲

ミックスボイスというワード。

皆さんも一度くらいはお耳にされたことのあるワードでしょう。

この記事にたどり着いた方なら、常日頃から「ミックスボイスを習得したい!!」と強く思われている方も多いかもしれないですね。

実際、僕のところにボイトレのレッスンに来られている生徒さんの中にも「ミックスボイスができるようになりたいです」というご要望をお持ちの方も非常に多いです。

では、ミックスボイスって一体どんなものかというテーマで発声法について説明すると本が一冊書けるほどの内容になってしまうので、ここでは世間の多くの方の認識に倣って「地声とファルセット(裏声)の中間の声」ということにしておきますが、そのミックスボイスを習得すると、地声成分と裏声成分の混ぜ方を微妙にコントロールして成分比をコントロールすることで、さまざまな歌唱表現ができるようになり、また歌える楽曲の幅も広がってきます。

本稿では、そんな現代の楽曲を歌うための必須テクニックとも言えるミックスボイスの習得に役立ちそうな曲を集めてみました。

各曲の紹介記事の中には、ごく簡単にですが『歌うためのアドバイス』的なことも含めているので、それもご参考にされた上でぜひ日頃の歌の練習にお役立てください。

【男性向け】ミックスボイスの練習曲、参考になる曲(91〜100)

1995平井堅

平井 堅 『1995』MUSIC VIDEO
1995平井堅

平井堅さんの楽曲で、2021年5月12日リリースのアルバム『あなたになりたかった』に収録。

日本テレビ系「スッキリ」5月テーマソングに採用されていました。

日本人シンガーの中で平井堅さんと言えば、ミックスボイス、ミドルボイスの大家のような存在ですが、そのステキな歌声はこの曲でも健在!

アップテンポのノリのいい楽曲の中で、ソフトで軽快なハイトーンボイスを自由自在に操って歌われています。

ここで使われているミックスボイスは、裏声(ファルセット)ベースのソフトな発声ですが、それをまたこの早口で展開される楽曲の中で使い熟されているところに「さすが!!!」と唸らせられます。

歌いこなすには相応の実力が必要になってくる楽曲ではありますが、これを練習することで得られるものは大きいと思いますので、ワンランク上を目指すシンガーの方はぜひチャレンジしてみてくださいね!

Cry BabyOfficial髭男dism

Official髭男dism – Cry Baby[Official Video]
Cry BabyOfficial髭男dism

Official髭男dismのデジタル配信限定シングルで、2021年5月7日リリース。

楽曲の中での転調がとても印象的な作りになっていますが、その複雑に展開する楽曲メロディに合わせるように、ボーカルの発声もさまざまに切り替えて歌を表現する必要があります。

この曲で使われているミックスボイスは、いわゆる地声ベースのもので、突き抜けるようなハイトーンを実現しています。

それだけにミックスボイスの練習素材としては、かなり上級者向けのものとなると思われますが、これを習得したときには、きっとあなたもシンガーとして確実にランクアップできると思います。

WHITE BREATHT.M.Revolution

T.M.Revolutionの6枚目のシングルで1997年10月リリース。

この曲はテンポも速く、使用されている最高音もhi Bと非常に高いので、これを歌うにはミックスボイスの習得が必須となるでしょう。

また、ミックスボイスと言ってもR&B系の曲などでよく使われる、ファルセット(裏声)寄りのソフトなミックスボイスではなく、声帯をしっかりと締めて息漏れを少なくした地声寄りのミックスボイスを使う必要があるので、発声の基礎がある程度身についている中上級者向けの練習曲と言えると思います。

しっかりと上体と声を腹筋で支えて、いわゆる「喉声」にならないよう注意しながら練習してくださいね。

GIFTMr.Children

Mr.Children 「GIFT」 MUSIC VIDEO
GIFTMr.Children

Mr.Children(以下ミスチル)の通算32作目のシングルで2008年7月リリース。

NHK北京オリンピック・パラリンピック放送テーマソングに採用されているほか、当時、いくつかのCMソングに起用されていました。

ミスチルでボーカルを務める桜井さんといえば、どちらかと言えばパワフルな歌唱が特徴的な印象で、あまりミックスボイスの使い手という印象はないかもしれませんが、この曲のAメロ部分の比較的高音で歌われている箇所やサビの高音箇所などでは、非常に効果的にミックスボイス的な発声が使われていて、その歌唱がこの曲の訴求力を非常に高くしている気がします。

注意深く聴いていないと聞き逃してしまうかもしれないので、原曲をよく聴いて研究してみてください。

ほんの一瞬出てくる柔らかいハイトーンの重要性がお分かりいただけることと思います。

もちろん歌唱を習得することで得られるものはとても大きいですよ!

また逢う日まで尾崎紀世彦

尾崎紀世彦 また逢う日まで【CD音源】
また逢う日まで尾崎紀世彦

尾崎紀世彦さんのソロ2枚目のシングルで1971年3月リリース。

リリース年からお気付きの方も多いかと思いますが、この曲で聴ける歌唱は、例えば現代的なR&B系の曲などで聴けるようなソフトなものでも、メタル系の曲で聴けるような金属的な高音でもなく、どちらかと言えば、クラシックのオペラの発声を元にそれを応用したものと言えるでしょう。

濁りなく中高域を響かせるためのミックスボイス(当時はまだミックスボイスという概念はなかったかも?)と言えるでしょう。

The BeginningONE OK ROCK

ONE OK ROCK – The Beginning [Official Music Video]
The BeginningONE OK ROCK

ONE OK ROCKの7枚目のシングルで2012年8月リリース。

映画『るろうに剣心』主題歌のタイアップがついています。

この楽曲の冒頭部分などは柔らかい発声ながらもしっかりと高域の抜ける発声が使われていて、これはミックスボイスの習得のための絶好の素材と言っていいでしょう。

ぜひ楽曲中の他の部分との発声、声質の違いに着目して聴いてみてください。

息の吐き出し速度を速めにして、声を口の中で鼻に抜くような感じで発声するとご本人に近い感じに歌えると思うので、ぜひそんな感じで練習してみてください。

くれぐれも喉を締め付けないようにご注意くださいね。

I’ll be there for youギルド

ギルド「I’ll be there for you」Live at 渋谷公会堂 2014/3/16 (Live DVDより)
I'll be there for youギルド

V系バンド、ギルドのバラード曲。

歌唱力が高く評価されているボーカルのryuichiさんですが、この曲で聴けるミックスボイスを効果的に使った歌唱は、これからミックスボイスを習得したいとお考えの方にも非常に参考になると思います。

柔らかく歌うところはミックスボイス、力強く歌うところは地声のチェストボイスを巧みに使い分けているところも「さすが!」と言わざるを得ないところですね!

この動画は渋谷公会堂でのライブの動画ですが、彼はピアノ弾き語りで歌うのはこのライブが初めて。

(ちなみにピアノは僕が教えました。

)慣れないピアノを弾きながらでもこれだけしっかり歌えているところが素晴らしいと思います!