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現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲

現代音楽と言われても、そういった音楽ジャンルがあること自体知らない、という方が大多数なのではないかと思います。

知識として多少は知っていたとしても、敷居が高く難解なイメージを抱かれている方も多いのではないでしょうか。

クラシックのみならず、ミニマル・ミュージックからアヴァン・ポップ、フリージャズ、ノイズ・アヴァンギャルドにいたるまで、現代音楽の影響は多くの分野で根付いています。

そんな現代音楽の名曲とされる楽曲を軸として、幅広い分野における楽曲を選出してみました。

現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲(31〜40)

ディジュリドゥ協奏曲より 第2楽章「風」Sean O’Boyle

オーストラリアの先住民族アボリジニが儀式のときに使うディジュリドゥという楽器とオーケストラのために書かれた風変りな曲です。

こんなに倍音が出まくってピッチもよくわからない楽器をオーケストラと合奏させるだけでも勇気がいることですが、見事に作品として成立しています。

ヴァイオリン協奏曲Erich Wolfgang Korngold

Hilary Hahn – Korngold – Violin Concerto in D major, Op 35
ヴァイオリン協奏曲Erich Wolfgang Korngold

神童コルンゴルトの逸話は尽きません。

彼が9才のときに書いたカンタータを聴いて、マーラーは「彼は天才だよ!」と評し、12才で書いたピアノ・ソナタはリヒャルト・シュトラウスを驚かせと、枚挙に暇がないほどの列伝があります。

そこから彼は苦労するわけですが、それはまた別の話し。

彼の中でも一番有名なのがこのヴァイオリン協奏曲になります。

抒情的で退廃的な雰囲気に溢れた、はかなき美しさを感じる曲です。

アテネのための歌John Tavener

Tavener: Song for Athene (King’s College Choir, Cambridge)
アテネのための歌John Tavener

ダイアナ妃が不慮の事故で亡くなったとき、告別式典で流れていたのがタブナー作曲のこの曲でした。

現代の作曲家とは思えないほど、その作曲技法の根底には教会旋法があります。

ところが、よく聴きこんでいくと現代に作曲がされたということが、よくわかる和声などが隠れています。

Porz GoretYann Tiersen

Yann Tiersen – Porz Goret (Official Video)
Porz GoretYann Tiersen

2001年に公開され、本国フランスのみならず、日本においても大ヒットを記録した映画『アメリ』の映画音楽を手掛けて広く知られることとなった音楽家、ヤン・ティルセンさん。

現代音楽からミニマル・ミュージック、アヴァンギャルドにいたるまで縦横無尽な創作活動を続けるティルセンさんの才能は、1つの枠内に収まるようなものではありませんが、今回はそんなティルセンさんが2016年にリリースしたピアノ・ソロ作品『EUSA』に収録されている『Porz Goret』を紹介します。

クラシカルな響きを基調としながらもどこかノスタルジックで牧歌的な旋律を持ち、聴く人の映像的なイマジネーションを広げてくれるような素晴らしい楽曲ですね。

ご本人がアルバムのタイトルにもなっているウェサン島でピアノを演奏するMVは、YouTubeで1,000万回を軽くこえる再生数となっておりますよ。

ダーク・ウェーブJohn Luther Adams

先ほど紹介したのがジョン・アダムズで、こちらもジョン・アダムズです。

同じアメリカ人ですし、解りにくいので前者をジョン・アダムズ、後者をジョン・ルーサー・アダムズと呼ぶようにしています。

親子で同名あれば、何世とか大とか小とかを付けるのですが、別人だと優劣つけたみたいで失礼になりますしね。

こちらのジョンは大自然から霊感を受けてスケールの大きな曲を作ります。

Shostakovich: Symphony No. 5Bernstein · New York Philharmonic Orchestra

Shostakovich: Symphony No. 5 / Bernstein · New York Philharmonic Orchestra
Shostakovich: Symphony No. 5Bernstein · New York Philharmonic Orchestra

ソヴィエト・ロシアを代表するD.ショスタコーヴィチの代表作。

欧米の動向に敏感でモダニズムの強い作品を書いていたのをスターリン時代にさんざん攻撃されて、その回答として生み出したのが本作。

ソ連・東欧圏のみならず西側でも高い評価を受けた。

8つのピアノ小品集Kurtág György

いきなりミクロの原子を分断するような同音トリルからスタートするこの曲を作ったのがハンガリーの作曲家クルターグです。

ポスト、ウェーベルンのように紹介されていますが、表現方法や技法に捉われることなく、自由気ままに宇宙の断片をつまんでくるような彼の音楽は無限の可能性を秘めています。