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現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲

現代音楽と言われても、そういった音楽ジャンルがあること自体知らない、という方が大多数なのではないかと思います。

知識として多少は知っていたとしても、敷居が高く難解なイメージを抱かれている方も多いのではないでしょうか。

クラシックのみならず、ミニマル・ミュージックからアヴァン・ポップ、フリージャズ、ノイズ・アヴァンギャルドにいたるまで、現代音楽の影響は多くの分野で根付いています。

そんな現代音楽の名曲とされる楽曲を軸として、幅広い分野における楽曲を選出してみました。

現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲(61〜70)

Stravinsky Symphony In Three MovementsTania Miller

Stravinsky Symphony In Three Movements -Victoria Symphony -Tania Miller, conductor
Stravinsky Symphony In Three MovementsTania Miller

J.S.バッハの「ブランデンブルク協奏曲第5番」をストラヴィンスキーなりに解釈した古典主義時代の傑作。

作曲者自身は、ナチス時代のドイツを旅行中に駅頭でユダヤ人が暴行されているシーンに衝撃を受け、それが作曲のきっかけになったと語っている。

King KongThe Mothers of Invention

Frank Zappa and The Mothers of Invention – King Kong (1968 at BBC) 1/3
King KongThe Mothers of Invention

52年という生涯の中で既存の音楽的な概念を破壊し続け、膨大な作品群を世に送り出し、衝撃的なライブ・パフォーマンスで世界中の音楽フリークをあっと言わせたフランク・ザッパさん。

芸術的なものや大衆向けのものを問わず、音楽を吸収していたザッパさんが音楽の道へ進むことを決意したきっかけが、前衛的な現代音楽作曲家のエドガー・ヴァレーズさんという時点で、普通の感性ではないことがわかりますよね。

そんなザッパさんの残した作品はあまりにも多く、どこから手を付けていいのかわからないほどですが、今回は、ザッパさんが率いるザ・マザーズ・オブ・インヴェンション名義で1969年にリリースした初期の傑作『Uncle Meat』に収録された楽曲『King Kong』を紹介します。

6部構成のメドレー形式となっており、パート6のみライブ録音という大作で、室内楽のアプローチでクラシックやフリージャズ、現代音楽からルーツ・ミュージックにいたるまで、まさに音楽の万華鏡のような世界を提示。

頭を空っぽにして、音の洪水に飲み込まれてしまいましょう!

現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲(71〜80)

連作「ナイン・リバー」から ヴィリディタスJames Dillon

この連作は作品ごとに使用される楽器や編成が違います。

ジェイムズ・ディロンのフィールドワークにより、いろいろな分野の音楽から素材を吸収して、それを作品にふんだんにちりばめます。

この人は再現不可能な作品を作ることでも有名で、複雑怪奇を恐れません。

Arnold Schoenberg – Chamber Symphony No. 1, Op. 9Omega Ensemble

シェーンベルクが独自の作風に自信を深めた最初の作品として知られる。

20分ほどの短い作品だが、起承転結の構成の見事さ、無調音楽の始まりとしての特長がはっきりと表れていながら、比較的初心者にも聴きやすい作風など、現代音楽の入門にはうってつけのひとつ。

Berg, Violin ConcertoAkiko Suwanai

[Concerto] Berg, Violin Concerto [Akiko Suwanai, Pierre Boulez, Gustav Mahler Youth Orchestra
Berg, Violin ConcertoAkiko Suwanai

作曲者急死の直前に完成したヴァイオリン協奏曲は、親しかった知人の娘の死を悼んだ作品。

協奏曲としては異例の2楽章形式。

冷徹な曲調は聴く者の安易な妥協を許さない厳しさにつつまれているが、人気バイオリニストによってしばしばレパートリーに加えられている。

Pie JesuAndrew Lloyd Webber

Andrew Lloyd Webber, Sarah Brightman, Paul Miles-Kingston – Pie Jesu
Pie JesuAndrew Lloyd Webber

ミュージカルがお好きな方であれば、アンドルー・ロイド・ウェバーさんの名前を一度は目にしたことがあるでしょう。

『ジーザス・クライスト・スーパースター』や『オペラ座の怪人』といった、名だたるミュージカルの名作の音楽を担当して、世界的な知名度を誇るイギリス出身の作曲家です。

現代のモーツァルトとも称される天才作曲家、ウェバーさんは名門の王立音楽大学出身でありつつ、前衛的な現代音楽家にも傾倒していたそうです。

今回紹介している『Pie Jesu』は、そんなウェバーさんによって1985年に作曲された純然たるレクイエムの中の1つであり、華麗なミュージカル音楽とはまったく趣が異なる作品です。

ウェバーさんの元妻であり、世界的なシンガーとして知られているサラ・ブライトマンさんとボーイ・ソプラノのポール・マイルス・キングストンさんによる歌唱は、聴いているだけで心が洗われるような美しさで私たちを包み込んでくれるかのようですね。

弦楽のためのレクイエム武満徹

Performance of Takemitsu’s Requiem, March 17, 2011
弦楽のためのレクイエム武満徹

わが国のみならず、20世紀後半の世界の現代音楽に多大の影響を与えた武満徹の出世作。

ストラヴィンスキーをして「あんな小男がこれほどの厳しく激しい音楽を書くとは」と絶賛させた背景には、結核という宿痾に死を意識して作曲されたという経緯があった。