現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲
現代音楽と言われても、そういった音楽ジャンルがあること自体知らない、という方が大多数なのではないかと思います。
知識として多少は知っていたとしても、敷居が高く難解なイメージを抱かれている方も多いのではないでしょうか。
クラシックのみならず、ミニマル・ミュージックからアヴァン・ポップ、フリージャズ、ノイズ・アヴァンギャルドにいたるまで、現代音楽の影響は多くの分野で根付いています。
そんな現代音楽の名曲とされる楽曲を軸として、幅広い分野における楽曲を選出してみました。
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現代音楽(芸術音楽)の名曲。おすすめの人気曲(41〜50)
Boulez : Le Marteau Sans MaîtreCallithumpian Consort

指揮者としてはもちろん、作曲家・批評家として第二次世界大戦後の現代音楽に大きな影響を与えたピエール・ブーレーズの代表作。
3つの特色をもつ音楽をたんに1.2.3.と並べて披露するのではなく、いくつかのパートに分けて組み合わせた状態で聴衆に提供するという画期的な試みで作曲されている。
Anton Webern – Seis Peças para Orquestra, Op. 6Zubin Mehta

後年の「交響曲」よりもウェーベルンの代表的な作品として取り上げられることが多い。
頂点をなす4曲目を除けば、いずれも俳句のように必要最小限の音の要素しか提示されずに一つの世界をつくりだす。
何度も聴き直し、味わいたい作品。
Honegger – Pacific 231Marc Andreae

当時は最新鋭の高速鉄道だった蒸気機関車を音で描き出した作品。
ちなみに、これに続く第2作は「ラグビー」。
スイスの作曲家アルトゥール・オネゲルの代表作として小学校の作曲家一覧にも名前とともに昔から挙げられていた。
Chorale VI-Cantus-Song of AeolusKarl Jenkins

アフリカ系の言語をベースとした「アディエマス語」と呼ばれる架空の言語で歌われる神秘的なコーラス、視界が開けたように雄大なリズムと壮大なオーケストレーションがまるである種に宗教的体験をもたらすような音楽に、初めて聴いた方であれば驚きすら感じたのではないでしょうか。
2017年、石原さとみさんが出演するトヨタの車プリウスPHVのCM曲として起用された『風の神の歌』という邦題でも知られるこちらの楽曲は、アディエマスというグループが1997年にリリースしたアルバム『Adiemus II: Cantata Mundi』に収録されている楽曲です。
そのアディエマスは、イギリスはウェールズ出身のカール・ジェンキンスさんを中心として結成された音楽ユニット。
ジェンキンスさんは音楽大学でアカデミックな教育を受け、卒業後はニュークリアスやソフト・マシーンといったジャズロック・グループに参加。
1990年代に入って始められたのが、このアディエマスなのですね。
前衛的なクラシック音楽ユニットであり、日本を含めて世界中にヒーリング・ブームを巻き起こした存在の1つと言えましょう。
KraftMagnus Lindberg

これぞ「現代音楽」という響きが出てきました。
そうです、これぞ現代音楽です。
攻撃的で耳に馴染みのないフレージングやリズムなどは、台所の頭上にある食器棚から、皿とドンブリを落としてパニックになった主婦のようです。
Prokofiev – Symphony No 5Valery Gergiev

ショスタコーヴィチの5番とともに20世紀ロシアの管弦楽作品としては欧米でよく取り上げられる。
社会主義リアリズムの宣伝臭が強いのを好まない向きもあるが、スターリン時代の過酷な弾圧をくぐり抜けて芸術家として良心を残そうとした悲痛な叫びも聴きとりたいところ。
Béla Bartók – Concerto For OrchestraThe Orchestra of the University of Music FRANZ LISZT Weimar

作曲者最晩年の作品。
「管弦楽のための協奏曲」とは奇怪な名前だが、作曲家には魅力があるようで、コダーイやその他の作曲家による同名の作品もいくつかある。
急弾緩弾急というシンメトリックな5楽章の流れの中に、亡命中だったバルトークの望郷の念がうかがわれる。