魅惑のムード歌謡。昭和の名曲まとめ
突然ですが、皆さんは「ムード歌謡」に対してどのようなイメージを持たれているでしょうか。
若い世代であれば、そもそも「ムード歌謡」というジャンル自体聞いたことがないかもしれませんね。
戦後に生まれた「ムード歌謡」はその名の通り歌謡曲の形態の一種なのですが、実際のところ定義は非常に曖昧で、音楽的なことより情緒であったりまさに「ムード」を重視したジャンルと言えるかもしれません。
そんな独特の魅力を放つ昭和が生んだ大人の音楽「ムード歌謡」に今回は注目、代表的な名曲を集めてみました。
昭和の歌謡曲に興味があるという若い音楽好きも、もちろん当時を知る世代の方もぜひお楽しみください!
魅惑のムード歌謡。昭和の名曲まとめ(51〜60)
雨三善英二

昭和47年発売ムード歌謡曲も戦後もだいぶ過ぎると、違った風潮の詞が出てきました。
正妻ではない悲しい恋の歌なのですが、三善英二さんが直立不動で少し高めの声ながら、音程差の激しい難しい曲を淡々と歌っていた姿が印象的でした。
傘を花が咲いていると表現している詞には日本語の美しさが感じられます。
よこはま・たそがれ五木ひろし

五木ひろしの通算11枚目のシングルで1971年に発売されました。
五木はこの曲について「自分の原点であり、全てのスタートを切った曲」であると強い思い入れを持っており、この曲のヒットにより、第13回日本レコード大賞歌唱賞の他、多くの賞を受賞し、第22回NHK紅白歌合戦には初出場を果たしました。
おんな占い南有二とフルセイルズ

歌詞がユニークなおんな占いになっている趣向のこの曲は、夜の酒場で会話に詰まったときにかければ一気に盛り上がりそうな、さまざまなエピソードが登場する、飛び道具のような一曲で、ムード歌謡の触れ幅の広さを感じさせます。
港町ブルース森進一

森進一が1969年に発売したシングルで、北海道函館市を皮切りとして、鹿児島県枕崎市まで日本列島を南下するように多くの港町が登場している曲です。
ミリオンセラーを記録し、第11回日本レコード大賞では最優秀歌唱賞を受賞、第2回日本有線大賞では大賞を受賞しました。
第20回NHK紅白歌合戦では2回目の出場にして白組のトリを務めました。
魅惑のムード歌謡。昭和の名曲まとめ(61〜70)
くちなしの花渡哲也

歌唱のテクニックや小細工はいっさいなしの誠実な歌声は、不器用な男の恋心を歌うにはもってこいの唯一無二の魅力を持っており、こうした純愛を歌うに相応しい味わいがあります。
病気療養で長期入院してる間に大ヒットとなったのも、当時の人気ぶりを感じさせます。
今日でお別れ菅原洋一

昭和42年発売今もなお現役で美しい歌声で頑張っていられますが、お若い頃の映像がありましたので、こちらを選びました。
歌詞はタイトルの通りお別れの詩なのですが、別れとしては当たり前の事なのですが、抜群の歌唱力と美声で別れの曲の代名詞となる位の大ヒットでした。
圭子の夢は夜ひらく藤圭子

藤圭子の3枚目のシングルとして1970年に発売されました。
10週間連続オリコン1位にランクインした曲で、この曲で第1回日本歌謡大賞を受賞し、「第21回NHK紅白歌合戦」に紅白初出場を果たしました。
多くのアーティストによってカバーされており、藤圭子の死後も歌い継がれている名曲です。