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魅惑のムード歌謡。昭和の名曲まとめ

突然ですが、皆さんは「ムード歌謡」に対してどのようなイメージを持たれているでしょうか。

若い世代であれば、そもそも「ムード歌謡」というジャンル自体聞いたことがないかもしれませんね。

戦後に生まれた「ムード歌謡」はその名の通り歌謡曲の形態の一種なのですが、実際のところ定義は非常に曖昧で、音楽的なことより情緒であったりまさに「ムード」を重視したジャンルと言えるかもしれません。

そんな独特の魅力を放つ昭和が生んだ大人の音楽「ムード歌謡」に今回は注目、代表的な名曲を集めてみました。

昭和の歌謡曲に興味があるという若い音楽好きも、もちろん当時を知る世代の方もぜひお楽しみください!

魅惑のムード歌謡。昭和の名曲まとめ(1〜10)

ラブユー東京黒沢明 & ロス・プリモス

黒沢明とロス・プリモス「ラブユー東京」【ムード歌謡】(オフィシャルオーディオ)
ラブユー東京黒沢明 & ロス・プリモス

昭和の名曲として今なお愛され続けるこの楽曲は、都会的な情緒と日本的な情感が溶け合った魅力的な一曲です。

失恋の悲しみを描きつつも、前を向こうとする主人公の姿勢が印象的ですね。

1966年4月にデビューシングルとしてリリースされたものの、当初はB面曲だったのですね。

半年後に山梨県甲府のホステスたちの間で人気が出始め、改めてA面曲として再リリースされました。

その後、累計250万枚という驚異的な売上を記録して1968年1月にはオリコンチャート1位を獲得するなど、多くの人々の心を掴みました。

東京の夜のムードを象徴するこの曲は、恋に悩む人はもちろん、大人の魅力溢れる歌謡曲に興味のある方にもおすすめですよ。

赤と黒のブルース鶴田浩二

昭和を代表する俳優兼歌手として知られる鶴田浩二さんの代表曲が、この楽曲です。

1955年にリリースされ、ビクターレコードから発売された本作は、宮川哲夫さんによる作詞と吉田正さんによる作曲で生み出されました。

ムード歌謡の初期のヒット曲として知られ、鶴田さんのトップスターとしての地位を不動のものにしました。

夢を失った心情や、カルタと酒に溺れる日々、そして孤独感に満ちた夜の情景を描いた歌詞は、絶望と自己喪失感を象徴的に表現しています。

本作は後に同名の映画『ギャング対ギャング 赤と黒のブルース』の公開にも繋がり、1972年に東映から公開されました。

大人の魅力溢れる本作は、昭和の歌謡曲に興味のある若い音楽好きの方にもおすすめです。

ウナ・セラ・ディ東京ザ・ピーナッツ

昭和の歌謡曲ファンなら誰もが知っている名曲、イタリア語のタイトルが印象的な本作。

ザ・ピーナッツのハーモニーが美しく響き渡る、まさに大人の魅力あふれる一曲です。

孤独や寂しさを抱えながらも、前を向いて生きていこうとする人々の姿を優しく描いた歌詞が心に沁みます。

1964年10月にリリースされ、第6回日本レコード大賞では作詞賞と作曲賞をダブル受賞。

NHK紅白歌合戦にも3度出場を果たすなど、まさに昭和を代表する名曲と言えるでしょう。

夜のドライブや、しっとりとした雰囲気のバーなど、大人の時間を過ごすのにぴったりな一曲です。

魅惑のムード歌謡。昭和の名曲まとめ(11〜20)

銀座の恋の物語石原裕次郎・牧村旬子

昭和の銀座を舞台にした切ない恋物語を描いた名曲。

石原裕次郎さんと牧村旬子さんのデュエットが美しく、二人の感情が見事に表現されています。

1961年にリリースされ、翌年公開の同名映画の主題歌としても使用。

335万枚もの売上を記録し、石原さんの代表曲として知られています。

映画も歌謡メロドラマとして注目を集め、石原さんと浅丘ルリ子さんが主演を務めました。

銀座の夜を彷彿とさせる雰囲気と、恋人たちの強い絆を感じられる一曲。

大人の恋愛に憧れる方や、昭和の名曲を楽しみたい方におすすめです。

有楽町で逢いましょうフランク永井

魅惑の低音で知られるフランク永井さんが、1957年に発表した大ヒット曲。

有楽町という東京の中心地での出会いを歌う本作は、都会の情緒溢れる情景と切ない恋心が巧みに織り交ぜられています。

雨の中で待ち続ける主人公の心情を、フランク永井さんの独特の歌声が見事に表現していますね。

本作は、有楽町そごうのキャンペーンソングとして制作されたそうです。

昭和の歌謡曲に興味のある若い音楽ファンはもちろん、当時を知る世代の方にもおすすめ。

ティールームで一杯のコーヒーを飲みながら聴くのにぴったりの、大人の雰囲気漂う楽曲ですよ。

そんな女のひとりごと増位山太志郎

【MV】増位山太志郎/そんな女のひとりごと(full ver.)
そんな女のひとりごと増位山太志郎

昭和の名曲と言えばこの一曲。

ムード歌謡の代表的存在として、今なお多くの人々に愛され続けています。

深い感情表現と情緒豊かなメロディが特徴的で、聴く人の心に染み入るような魅力があります。

1977年9月にリリースされたこの楽曲は、オリコンチャートで最高13位を記録。

累計売上は139万枚に達し、「第11回日本有線大賞」では有線音楽賞とベストヒット賞を受賞しました。

増位山太志郎さんの渋い歌声が、夜の街に漂う哀愁を見事に表現しています。

大人の恋愛や人生の機微を感じたい方におすすめの一曲です。

静かな夜に一人で聴きながら、人生を振り返ってみるのもいいかもしれません。

新宿の女藤圭子

昭和44年、藤圭子さんのデビュー曲として世に送り出されたこの楽曲は、演歌の世界に新たな風を吹き込みました。

失恋や孤独、そして女性の苦悩を歌うその歌声には、聴く人を引き込む力があり、悲しみと強さが交錯する情感が感じられます。

藤さんの独特のハスキーボイスと、演歌の要素が強く情緒豊かなメロディが印象的な一曲です。

リリース後、オリコン・チャートのトップ10入りを果たし、ファースト・アルバムは20週連続1位という驚異的な記録を打ち立てました。

同タイトルの映画も制作され、新宿区の西向天神社には歌碑も建立。

演歌ファンはもちろん、昭和の歌謡曲に興味のある若い音楽好きにもおすすめの一曲です。