ビブラートの練習、参考にオススメの曲
歌モノ楽曲の中でも、ステキなビブラートの楽しめる曲ってすごく魅力的ですよね。
数ある歌唱表現の中でも、ビブラートは採点機能のあるカラオケの中でも採点基準の比重も高く、高得点を狙うならこれの習得は欠かせいと言っても過言ではないでしょう。
今回の記事では、そんな誰もが憧れるステキなビブラートの練習に最適と思われる楽曲たちを集めてみました。
もちろん専門的にビブラートを追求していくと、それだけで本が一冊書けるくらいの内容になってしまうので、ここでは詳細は割愛しますが、ビブラートを出しやすい曲の特徴としては、「ロングトーンが中心のメロディで構成されていること」「テンポが比較的スローでバラード調の曲であること」の2点が挙げられると思います。
本特集でもそんな傾向の楽曲を中心に集めてみました。
ここに挙げた各楽曲をビブラートの参考資料的にお使いいただけると幸いです。
ビブラートの練習、参考にオススメの曲(21〜30)
涙そうそう夏川りみ

夏川りみさんのサードシングルで2001年3月23日リリース。
夏川さんは「夏川りみ」名義で活動する前に「星美里」の名前で演歌歌手としてデビューされていたそうで、この楽曲での歌唱…特にビブラートの使い方などに、その過去の演歌歌手だった頃の片鱗が見え隠れしているところが特徴なのかなと感じました。
音程を揺らすビブラートを使った歌唱がロングトーンの随所で楽しめる一曲となっています。
特にサビの部分での歌唱は巧みなビブラートの宝庫となっていますので、ビブラート歌唱を習得したい方の練習素材としても最適な一曲だと思います。
ビブラートの見本市ような楽曲ですね!
home木山裕策

木山裕策さんのデビューシングルかつ彼の代表曲に一つです。
しっとりしたシンフォニックなアレンジのバラードの中で木山さんの男の色気たっぷりな歌声が楽しめる佳曲ですね。
本稿のテーマであるビブラートに的を絞って聴いてみても、歌へのビブラートのかけ方もバックのアレンジに合わせてさまざまに変化させて歌われており、ビブラートの使い方ひとつでこんなに歌にダイナミクスがつけられるのかと驚きます。
男性ボーカルのバラード曲でのビブラートの見本市のようなプロデュースのされている楽曲なので、ビブラートの習得を目指す方の教科書的にも使える秀作です。
ビブラートの練習、参考にオススメの曲(31〜40)
炎LiSA

LiSAさんの20作目のシングルで2020年10月14日リリース。
映画『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の主題歌。
歴史的とも言われる大ヒットを記録したナンバーなので、きっとほとんどの方がこの楽曲をお耳にされたことがあるのではないでしょうか。
テンポ的に比較的スローなこともあって、このボーカルメロディがロングトーンになる箇所では、大きなピッチカーブを描くようなビブラートによる歌唱がされており、ゆっくりとしたビブラートの練習には最適な一曲になるのではないかと思います。
原曲をよく聴いて練習してみてください。
あの紙ヒコーキ くもり空わって19

日本のフォークデュオ、19(ジューク)の2枚目のシングルで、1999年3月リリース。
朝日放送制作の「ワイドABCDE〜す」のエンディングテーマにも起用されていました。
この楽曲のビブラートを再現するのにポイントになるのは、Aメロ最後の低音でのビブラートとBメロ最後の部分のファルセットによる高音でのビブラートになるでしょう。
これが歌唱表現によるものなのか、こういうメロディで作曲されたものなのか、少し判断に迷うところではあるのですが、それだけに音の動きがわかりやすいという点で、一般の方が歌う場合でも再現しやすいのではないかなと思います。
Deep downAimer

Aimerさんのミニアルバム『deep down』収録曲で、同ミニアルバムは2022年12月リリース。
TVアニメ『チェンソーマン』のエンディング・テーマ となっています。
これを歌うAimerさんの歌唱ですが、本稿のテーマであるビブラート唱法に的を絞ってみても、音量を揺らすビブラートと音程を揺らすビブラートが巧みに使われており、それが、この楽曲のような少し翳りのある寂しくダークな雰囲気の再現に拍車をかけているように思います。
ある意味、ビブラート唱法の見本市のような楽曲と言えないこともない一曲です。
ぜひ参考にしてみてください。
365日Mr.Children

Mr.Children(以下ミスチル)の通算16作目のオリジナルアルバム『SENSE』収録曲で、同アルバムのリリースは2010年12月。
NTT東日本・NTT西日本CMソングにもなっていました。
楽曲そのものはスローバラードの楽曲で、ボーカルのメロディラインもロングトーンを中心に構成されているので、カラオケで歌う場合にもビブラートをかけやすく、また初心者向けの練習曲としても最適な一曲な気がします。
ロングトーンの箇所は基本的にゆっくりと音程を揺らすビブラートをかければOKですが、サビのファルセット(裏声)で歌われる箇所は、ビブラートをかけずにストレートなロングトーンの歌唱をするように心がけてみてください。
千の風になって秋川雅史

秋川雅史さんの1stシングルで2006年5月24日リリース。
テノール歌手である秋川さんの朗々とした歌声が楽しめる名曲ですね。
クラシックの声楽をきっちり学んだ秋川さんの、このしっかりと喉を開いたままで自在にビブラートもコントロールした歌唱は「さすが!!」と言わざるを得ません。
これを声楽を学んだご経験や正式なボイストレーニングを受けたご経験のない一般の方が再現するのはなかなか困難なことだとは思いますが、喉をしっかりと開いて発声すること、そして狙った歌唱表現によってしっかりとコントロールされたビブラートを練習するには最適の素材と言えるでしょう。
前述のように上級者向けのセレクトになりますが、ぜひチャレンジしてみてください!