華麗なる歌声の世界。オペラから歌曲まで、人気の声楽曲特集
歌い手の身体そのものが楽器になるのが「声楽」。
あまりちゃんと聴いたことはないという人も多いのではないでしょうか?
声楽曲にはオペラや歌曲などさまざまなものがありますが、初心者にもぜひぜひおすすめしたい有名な曲を集めました。
人の体からこんなに豊かな表現が生まれるのか!と、感動することまちがいないですよ。
メロディだけでなく歌詞やストーリーを意識しながら聴いてみるのもおすすめです。
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華麗なる歌声の世界。オペラから歌曲まで、人気の声楽曲特集(41〜50)
歌劇「エフゲニー・オネーギン」より「手紙の歌」Peter Ilyich Tchaikovsky

ロシアの大作曲家チャイコフスキーが作ったオペラ全10作品の中でも傑作であり、一番の人気を誇るのが叙情性あふれる「エウゲニ・オネーギン:1879年3月初演」で、その中の有名なアリアが「手紙の場」のシーンです。
オペラの台本はアレクサンドル・プーシキンの同名小説をもとに作られました。
華麗なる歌声の世界。オペラから歌曲まで、人気の声楽曲特集(51〜60)
オラトリオ『使徒たち』 作品49Edward Elgar

『威風堂々』といった作品でも知られるイギリスの作曲家、エドワード・エルガーのオラトリオ作品。
新約聖書を題材にした、上演時間およそ2時間にもおよぶ壮大な楽曲ですよね。
本作の聴きどころは、なんといっても登場人物たちの克明な心理描写にあるのかもしれません。
エルガーは、罪に苦悩するユダや救いを求めるマグダラのマリアの感情を、ワーグナーの影響を感じさせる緻密な動機を用いて表現しています。
古代の羊角笛ショーファールが鳴り響くなど、オーケストラと合唱ならではのドラマチックなダイナミクスを楽しめるのも魅力です。
1903年に初演された作品で、サー・マーク・エルダー指揮の演奏は2013年のBBCミュージック・マガジン・アワードで受賞するなど、現代でも高く評価されています。
物語性豊かなクラシックの世界に深く浸りたい方におすすめですよ。
聖パウロ op.36Felix Mendelssohn

壮大な合唱とオーケストラが一体となり、聖書の劇的な物語を音で描き出すフェリックス・メンデルスゾーンの大作オラトリオ。
バッハの音楽を復興させた功績でも知られるメンデルスゾーンですが、本作にもその伝統への深い敬愛が感じられますよね。
この楽曲は、迫害者であったサウロが回心し、使徒パウロとなるまでの魂の軌跡を描いています。
圧倒的な迫力を持つ合唱は、単なる背景ではなく、時に群衆となり、時に信徒共同体となって物語を力強く推進させます。
1836年5月に初演された本作は作曲家存命中の代表作品として人気を博しました。
オペラとはひと味違う、荘厳で物語性の高い音楽に深く浸りたいときにうってつけの傑作です。
四季Franz Joseph Haydn

「交響曲の父」として知られるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの、晩年を飾る壮大なオラトリオです。
春の息吹から厳しい冬の情景まで、四季の巡りとそこで暮らす人々の営みが生き生きと描かれています。
鳥の声や嵐の轟きといった自然の音を音楽で表現する手法は、まるで目の前で風景が移り変わっていくようですよね。
ハイドンが本作で初めて「労働を讃える合唱」を作曲したというエピソードも、作品に深い奥行きを与えています。
1801年4月の初演以来、数多くの名演が残されていますので、壮大な音楽で季節の美しさを感じたいという方は、ぜひ聴いてみてはいかがでしょうか。
聖エリーザベトの伝説Franz Liszt

ピアノの魔術師として有名なフランツ・リストですが、祖国ハンガリーの聖女をテーマにした壮大な宗教音楽も作曲したことはご存じでしょうか?
この楽曲は、テューリンゲン方伯家に嫁いだ王女エリーザベトの慈愛に満ちた生涯を描いたオラトリオです。
実はこの壮大な構想は、ワルトブルク城にある連作フレスコ画から着想を得たという経緯があるのです。
聖女を象徴する祈りの旋律が全編を通じて繰り返し現れ、物語に深い精神性と統一感を与えているのが本当に素晴らしいですよね。
1865年8月にリスト自らの指揮で初演された本作は、ヤーノシュ・フェレンチク指揮の『Hungaroton』盤などで聴くことが可能です。
オペラとは違う、荘厳な合唱と管弦楽が織りなす感動的な音の世界に浸りたい時にオススメです!
サムソン HWV.57 より「万軍の主よ、帰りたまえ」Georg Friedrich Händel

バロック音楽の巨匠、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルによるオラトリオの名作『サムソン』。
その劇中で歌われるこの作品は、絶望の淵にいる英雄と、英雄を想う民の切実な祈りを描いています。
そんな本作の魅力は、アルト独唱による内省的な祈りが、やがて荘厳な合唱へと発展していく部分。
神への深い嘆願と、苦難のなかで希望を求める人々の想いを見事に表現した楽曲です。
1743年の初演時から高い評価を得ており、名歌手キャスリーン・フェリアーが残した1952年10月の録音は歴史的名盤として知られています。
荘厳な物語を持つクラシック音楽が好きな方はぜひ!
クリスマス・オラトリオHilarion (Alfeyev)

ロシア正教会の主教であり、神学者、作曲家としても活動するヒラリオン・アルフェエフの作品です。
この楽曲は、キリスト降誕の物語を「闇から光へ」というテーマで描いた壮大なオラトリオで、正教会ならではの荘厳な合唱と、西欧の物語的な音楽スタイルが融合した響きが印象的です。
天使の声を象徴する少年合唱と、人々の祈りを表す混声合唱が織りなすハーモニーは、聴く人の心を深く揺さぶります。
本作は2007年12月にワシントンD.C.で世界初演され、アルバム『Stabat Mater/昇階の歌/クリスマス・オラトリオ』にも一部が収録されています。
クリスマスシーズンに、賑やかな曲とは違う神聖で落ち着いた雰囲気を楽しみたい方にぴったりの作品です。


