華麗なる歌声の世界。オペラから歌曲まで、人気の声楽曲特集
歌い手の身体そのものが楽器になるのが「声楽」。
あまりちゃんと聴いたことはないという人も多いのではないでしょうか?
声楽曲にはオペラや歌曲などさまざまなものがありますが、初心者にもぜひぜひおすすめしたい有名な曲を集めました。
人の体からこんなに豊かな表現が生まれるのか!と、感動することまちがいないですよ。
メロディだけでなく歌詞やストーリーを意識しながら聴いてみるのもおすすめです。
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華麗なる歌声の世界。オペラから歌曲まで、人気の声楽曲特集(21〜30)
歌劇「ペール・ギュント」より「ソルヴェイグの歌」Edvard Hagerup Grieg

世界最高峰の劇作家ヘンリック・イプセンが1867年に書いた名作「ペール・ギュント」に劇音楽を付けて上演するためにノルウェーの国民楽派を代表する作曲家のエドヴァルド・グリーグに依頼して1876年2月にオスロの王立劇場で初演が行われたもので、美し叙情的な「ソルヴェイグの歌」は、その劇中で歌われ有名になった曲です。
歌劇「魔笛」より「愛の喜びは露と消え」Wolfgang Amadeus Mozart

哀愁を帯びた美しい旋律の「愛の喜びは露と消え:Ach, ich fühl’s, es ist verschwunden」は、モーツァルト三大オペラの中の一つである「魔笛」の第17曲番目に歌われる有名なソプラノ・アリアで1791年に作曲されました。
華麗なる歌声の世界。オペラから歌曲まで、人気の声楽曲特集(31〜40)
主をほめ讃えよWolfgang Amadeus Mozart

静寂さの中に美しいメロディーが流れ心いやされる声楽曲が「Laudate Dominum:ラウダーテ・ドミヌム」です。
モーツァルト作曲で「ヴェスペレ Vesperae solennes de confessore K.339」証聖者のための晩課の第5曲です。
オラトリオ『使徒たち』 作品49Edward Elgar

『威風堂々』といった作品でも知られるイギリスの作曲家、エドワード・エルガーのオラトリオ作品。
新約聖書を題材にした、上演時間およそ2時間にもおよぶ壮大な楽曲ですよね。
本作の聴きどころは、なんといっても登場人物たちの克明な心理描写にあるのかもしれません。
エルガーは、罪に苦悩するユダや救いを求めるマグダラのマリアの感情を、ワーグナーの影響を感じさせる緻密な動機を用いて表現しています。
古代の羊角笛ショーファールが鳴り響くなど、オーケストラと合唱ならではのドラマチックなダイナミクスを楽しめるのも魅力です。
1903年に初演された作品で、サー・マーク・エルダー指揮の演奏は2013年のBBCミュージック・マガジン・アワードで受賞するなど、現代でも高く評価されています。
物語性豊かなクラシックの世界に深く浸りたい方におすすめですよ。
聖パウロ op.36Felix Mendelssohn

壮大な合唱とオーケストラが一体となり、聖書の劇的な物語を音で描き出すフェリックス・メンデルスゾーンの大作オラトリオ。
バッハの音楽を復興させた功績でも知られるメンデルスゾーンですが、本作にもその伝統への深い敬愛が感じられますよね。
この楽曲は、迫害者であったサウロが回心し、使徒パウロとなるまでの魂の軌跡を描いています。
圧倒的な迫力を持つ合唱は、単なる背景ではなく、時に群衆となり、時に信徒共同体となって物語を力強く推進させます。
1836年5月に初演された本作は作曲家存命中の代表作品として人気を博しました。
オペラとはひと味違う、荘厳で物語性の高い音楽に深く浸りたいときにうってつけの傑作です。
サムソン HWV.57 より「万軍の主よ、帰りたまえ」Georg Friedrich Händel

バロック音楽の巨匠、ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルによるオラトリオの名作『サムソン』。
その劇中で歌われるこの作品は、絶望の淵にいる英雄と、英雄を想う民の切実な祈りを描いています。
そんな本作の魅力は、アルト独唱による内省的な祈りが、やがて荘厳な合唱へと発展していく部分。
神への深い嘆願と、苦難のなかで希望を求める人々の想いを見事に表現した楽曲です。
1743年の初演時から高い評価を得ており、名歌手キャスリーン・フェリアーが残した1952年10月の録音は歴史的名盤として知られています。
荘厳な物語を持つクラシック音楽が好きな方はぜひ!
クリスマス・オラトリオHilarion (Alfeyev)

ロシア正教会の主教であり、神学者、作曲家としても活動するヒラリオン・アルフェエフの作品です。
この楽曲は、キリスト降誕の物語を「闇から光へ」というテーマで描いた壮大なオラトリオで、正教会ならではの荘厳な合唱と、西欧の物語的な音楽スタイルが融合した響きが印象的です。
天使の声を象徴する少年合唱と、人々の祈りを表す混声合唱が織りなすハーモニーは、聴く人の心を深く揺さぶります。
本作は2007年12月にワシントンD.C.で世界初演され、アルバム『Stabat Mater/昇階の歌/クリスマス・オラトリオ』にも一部が収録されています。
クリスマスシーズンに、賑やかな曲とは違う神聖で落ち着いた雰囲気を楽しみたい方にぴったりの作品です。





