ボカロの神曲の中から、スタジオスタッフがおすすめする名曲、人気曲のご紹介です。
聴くだけで心震える、電脳の歌姫たちによる珠玉のプレイリストです。
ボカロの神曲。ボーカロイドの名曲、人気曲(1〜10)
いきが詰まるNEW!佐藤ちなみに

息苦しさの中で溺れていく感覚を、BPM179の疾走感で描き出したデュエット曲です。
佐藤ちなみにさんが初音ミクと重音テトSVを起用したこの楽曲は2025年10月に公開されました。
四つ打ちサウンドに乗せて歌われるのは、外部からの視線や言葉が肉体を侵食していく圧迫感。
周囲が日常を生きる中、1人溺れ続ける主人公の姿が切実に描かれています。
自分の居場所を見失っている時、きっと共感出来ますよ。
アポフェニアNEW!黒うさぎ

ランダムな出来事に意味を見出してしまう心の癖を描いた、現代的な1曲です。
黒うさぎさんによる作品で、2025年10月に公開されました。
占いや流れ星、黒猫といったモチーフを通じて、無関係なものに因果関係を結びつけてしまう心理状態を歌っています。
本作の魅力は、過剰な意味づけに囚われて不安に支配される感覚と、そこから解放されたいという切実な願いのコントラスト。
重音テトSVによる精密な調声が、ためらいや逡巡といった心の揺れを見事に表現しているんです。
黒うさぎさん自身が歌っているバージョンもぜひ聴いてみてください!
リビングデッドランカーNEW!メドミア

メドミアさんの楽曲で2023年11月、匿名投稿企画「無色透名祭II」で初公開され、2025年10月にMV版が公開されました。
跳ねるビート、切れ味鋭いシンセ、そしてミクと可不の声色コントラストがたまりません。
歌詞は、酒に酔いながら自己嫌悪と責任帰属をくり返すもので、タイトルの「生ける屍」というモチーフが象徴されています。
ダークでもポップな、矛盾した魅力がぎゅっと詰まった1曲です。
夜行NEW!どこのだれか。

2025年10月末に公開された『夜行』は、夜の静けさと疾走感が交錯する不思議な魅力を持っています。
ロックとエレクトロニックサウンドをかけ合わせた音像、ボコーダー風のリードが特徴です。
刹那的な関係性と内省を溶かし込んだ歌詞世界はとくに若い世代の方にとって響くはず。
夜更かしをしているとき、1人で考え事をしているときに聴くと、本作の持つ陰影が心に染み入ってくると思います。
ぜひ体感してみてください。
Feel. Move.NEW!ひとしずくP × やま△

2025年11月に公開された、ジャパンモビリティショー2025のヤマハ発動機ブースで使われた楽曲です。
ひとしずくさんとやま△さんが書き下ろしたこの作品は、工場での金属音や機械の駆動音をビートに取り込んだスカパンクEDMサウンドが特徴。
ブラスセクション、ミクのラップパートやコール&レスポンスが熱を帯びています。
ものづくりの現場と人の身体性を結ぶ歌詞も印象的。
前へ進みたいときにぴったりな1曲ですよ!
あっはっは笑NEW!巡巡

初音ミクと重音テトSVがユニゾンで歌い上げるエレクトロスウィングです。
巡巡さんが2025年11月に配信した作品で、承認欲求と自己変容の狭間で揺れる心情が描かれています。
オノマトペを畳みかける言葉のリズムと、嘲笑と強がりが同居する歌詞世界が印象的。
2つの異なる音声合成エンジンをかけ合わせた調声も妙で、感情の色分けがくっきりと浮かび上がるんですよね。
デジタル社会に対して葛藤を抱えている方にぜひ聴いてほしい1曲です!
醜形NEW!荻凪裕作

自己の外見への執着とゆがんだ認識をテーマに緊張感を生み出しているボカロ曲です。
ボカロP、荻凪裕作さんによる作品で、2025年10月に公開されました。
星界の切実な歌声がタイトに刻まれるビートと絡み合い、不思議な浮遊感を演出。
そんな音像と、自分に対する諦め、孤独感がにじむ歌詞世界がぴたりとハマっています。
自身と向き合いたいときに聴いてみてはいかがでしょうか。






