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【戦争の歌】戦争の悲惨さ、愚かさを歌った名曲

人間の心に深く刻まれる「戦争の歌」。

その歌声のなかには、平和を願う祈り、家族への思い、そして時代をこえて語り継がれるべき記憶が込められています。

現代を生きる私たちは、これらの曲を通じて、戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて考えることができます。

この記事では、日本の音楽史に残る心揺さぶる「戦争」をテーマにした楽曲をご紹介します。

守るべき争いのない平和な日常の大切さを、音楽とともに見つめ直してみませんか?

【戦争の歌】戦争の悲惨さ、愚かさを歌った名曲(71〜80)

8.6HUSKING BEE

8月6日午前8時15分、広島に人類史上初となる原子爆弾が投下されました。

その悲惨さ繰り返してはいけないと訴える『8.6』。

歌っているのは広島県出身のボーカル磯部正文さん率いるバンドHUSKING BEEです。

原子爆弾が投下されてから、70年は草木も生えないといわれていましたが、はい上がった街広島への誇りと愛を感じとれるパンクソングです。

過ちを二度と繰り返さないように『8.6』という数字とともに本作を心に深く刻んでほしいです。

AGO!GO!7188

アップテンポで軽快なサウンドの中に暗い空気がただよっているGO!GO!7188の隠れた名曲です。

歌詞で描かれるのはとても暗い内容で、突然やってくる理不尽で報われない死が全体をとおして表現されています。

戦いに巻き込まれてしまった人の嘆きのような内容で、突然やってきた死の瞬間に思ったことを吐き出しているような印象です。

自分ひとりの死では止まらない悲しみの連鎖の表現が、心に重くのしかかってくるようです。

キーウから遠く離れてさだまさし

テレビから流れてくるウクライナでの惨状に衝撃を受けている方は多いでしょう。

さだまさしさんの『キーウから遠く離れて』は、その痛みを音楽に込めた楽曲。

政治的なテーマは敬遠しがちなアーティストが多いなか、さださんは反戦メッセージを歌に託しました。

戦争の悲惨さと生命の再生を描いた歌詞が、私たちの心に染み入ります。

この曲を聴きながら、あらためて「戦争と平和」について考えてみませんか?

戦争と政治家ザ50回転ズ

ザ50回転ズ/『戦争と政治家』(2007)
戦争と政治家ザ50回転ズ

大阪ロックンロール少年院に収容されていたメンバーで結成された、という設定で活動している3ピースロックバンド、ザ50回転ズ。

2ndアルバム『50回転ズのビリビリ!!』に収録されている楽曲『戦争と政治家』は、オールドスクールな空気感を持ったアンサンブルが印象的なナンバーです。

戦争が誰によって、誰のために始まるのかを淡々と批判していく歌詞は、繰り返す歴史の愚かさをシンプルかつ的確につづっていますよね。

キャッチーなメロディでありながらも哀愁を感じさせる、平和への叫びを描いた1曲です。

Down by the RiversideMahalia Jackson

人種差別の解消などを求める運動にも参加していたゴスペルシンガー、マヘリア・ジャクソンさんの『Down by the Riverside』。

「ゴスペルの女王」とも呼ばれた彼女がこの曲で歌うのは、とにかく戦争なんてしたくない!という強い思い。

軽快なゴスペルのメロディー、そして彼女の熱い歌声で訴えかけられるそのメッセージは、聴く人の心に大きな影響を与えるのではないでしょうか。

武器を置いて、服を着替えて、みんなで一緒に平和を願おうと歌われたこの曲は、争いの絶えない世界への強いメッセージです。

INORI~祈り~クミコ

クミコ / INORI~祈り~
INORI~祈り~クミコ

広島平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルである佐々木禎子さん、そのおいである佐々木祐滋さんが作詞を担当された平和への願いが表現された楽曲です。

原爆の被爆者であり12歳でこの世を去った佐々木禎子さんの入院中の千羽鶴のエピソードも交えながら、そこに込められた個人に向けてだけではない大きい視点での平和への願いが描かれています。

自分に死が迫ってくる中での嘆きや悲しみの表現が心に刺さるとともに、他の人がこのような苦しい思いをしないように世界が平和であることを願うすがたに胸が苦しくなります。

一本の鉛筆美空ひばり

一本の鉛筆 美空ひばり YouTube
一本の鉛筆美空ひばり

「広島に原子爆弾が投下された事実をどうか忘れないで」そんな思いが込められた『一本の鉛筆』。

1974年に開催された『第1回広島平和音楽祭』のために制作された作品です。

歴史を揺るがす出来事も、時間の経過とともに忘れ去られてしまうのが世の常。

そして、悪夢は繰り返されます。

「鉛筆と紙さえあれば伝えられることなのに、どうして同じ過ちを繰り返すの?」と美空ひばりさんの声が聞こえてくるような気がしてなりません。