【戦争の歌】戦争の悲惨さ、愚かさを歌った名曲
人間の心に深く刻まれる「戦争の歌」。
その歌声のなかには、平和を願う祈り、家族への思い、そして時代をこえて語り継がれるべき記憶が込められています。
現代を生きる私たちは、これらの曲を通じて、戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて考えることができます。
この記事では、日本の音楽史に残る心揺さぶる「戦争」をテーマにした楽曲をご紹介します。
戦争を知らない時代のアーティストらによって、今も歌われ続ける「反戦」「平和」の思い。
守るべき争いのない平和な日常の大切さを、音楽とともに見つめ直してみませんか?
【戦争の歌】戦争の悲惨さ、愚かさを歌った名曲(61〜70)
8.6HUSKING BEE

8月6日午前8時15分、広島に人類史上初となる原子爆弾が投下されました。
その悲惨さ繰り返してはいけないと訴える『8.6』。
歌っているのは広島県出身のボーカル磯部正文さん率いるバンドHUSKING BEEです。
原子爆弾が投下されてから、70年は草木も生えないといわれていましたが、はい上がった街広島への誇りと愛を感じとれるパンクソングです。
過ちを二度と繰り返さないように『8.6』という数字とともに本作を心に深く刻んでほしいです。
Army DreamersKate Bush

2013年に大英帝国勲章を受賞したイングランド出身のシンガー、ケイト・ブッシュさん。
彼女が1980年にリリースした『魔物語』に収録されている『Army Dreamers』は、兵士として戦争に向かった人々を歌った作品です。
ワルツのようなリズムで刻まれる切ないメロディーラインが響きます。
彼女のもつ透明感のある歌声によって、兵士への真っすぐな思いが感じられるでしょう。
二度と起きてはならない戦争の悲惨さを描いた楽曲です。
Beginners曽我部恵一

自身の名を冠した曽我部恵一BANDやサニーデイ・サービスなど、数々のバンドでも精力的に活動しているシンガーソングライター、曽我部恵一さんの楽曲。
2022年2月にサニーデイ・サービスのYouTubeチャンネル上で公開された楽曲で、日本にとって遠い世界の出来事と思われがちな光景をリアルを感じさせる歌詞が衝撃的です。
浮遊感のあるメロディーと絶妙に韻を踏んだ意味深な歌詞は、夢と現実の間にいるような言葉にできない感覚に陥るのではないでしょうか。
争いによって見える情景を少ない言葉で的確に描いた、聴いていると平和を願わずにいられない楽曲です。
時代遅れのRock’n’Roll Band桑田佳祐 feat. 佐野元春, 世良公則, Char, 野口五郎

桑田佳祐さん、佐野元春さん、世良公則さん、Charさん、野口五郎さんという、現代のJ-POPシーンにおいてレジェンドと言われるミュージシャンによる配信限定シングル曲。
自然災害、パンデミック、戦争といった混沌とする世の中の平和を願ったチャリティーソングで、同じ年齢のトップアーティスト同士による夢の共演が話題となりました。
古き良きJ-POPを感じさせるアンサンブルは、どんな時代においても人類の共通の願いである平和という普遍的なテーマとリンクしていますよね。
暗いニュースが多い現代にこそ多くの人々の心に届いてほしい、流行り廃りを越えた名曲です。
War & Peace坂本龍一

2023年3月、惜しまれつつこの世を去ってしまった坂本龍一さん。
生前からいろんな活動にも参加されていた坂本さん、特に環境保全や平和に向けての活動、言葉を耳にされた方も多いはず。
『War & Peace』、タイトルからも対局である「戦争と平和」をぶつけてくるこの曲は2004年にリリースされたアルバム『キャズム』に収録されています。
この曲のリリックは平和や戦争に対する疑問を、心の底からの言葉を投げかけているもの。
ぜひ日本語訳を合わせて耳を傾けてみてください。
ヒロシマの有る国で山本さとし

『ヒロシマのあるくにで』、この曲を学校などで習った方も多いのではないでしょうか。
音楽にしてあの日の惨劇を、悲しみを歌い継いでいける尊い1曲です。
世界位で唯一の被爆国、日本。
そんな国に住む私たちだからこそ忘れてはいけない歴史があると再確認させてくれます。
情けねえとんねるず

数々の伝説的なバラエティーを生み出し、歌手活動でも知られているお笑いコンビ、とんねるずの17作目のシングル曲。
自身の冠バラエティー番組『とんねるずのみなさんのおかげです』のエンディングテーマとして起用された楽曲で、もともとはコミックソング調であった歌詞を現在AKBグループのプロデューサーとしても知られている秋元康さんによって書きかえられ、大ヒットを記録しました。
1991年に起こった湾岸戦争や、それに対する日本の対応を風刺した内容の歌詞は、いま見ても納得してしまうような皮肉と悲しみに満ちていますよね。
いつの時代にも起こる争いに一石を投じる、お笑い芸人からのメッセージだからこそ響くナンバーです。
死んだ男の残したものは作詞:谷川俊太郎/作曲:武満徹

谷川俊太郎さん作詞、武満徹さん作曲の無伴奏合唱のための作品です。
1965年の「ベトナムの平和を願う市民の集会」のために作られました。
シンプルな構成とメッセージ性の強い歌詞が特徴的で、さまざまな歌手によってカバーされ、クラシックコンサートなどでもひんぱんに演奏されています。
明日なき世界RCサクセション

RCサクセションの『明日なき世界』は、戦争の現実という過酷なテーマに果敢に挑んだ1曲。
この曲はアメリカのシンガーソングライター、バリー・マクガイアさんが1965年にリリースした曲のカバーソング。
聴き手を遠くの争いが身近なものへと引き寄せ、なかなか実感する機会が少ない戦争の危機感を心に刻むことで、戦争が個々の生活をどのように破壊していくのか、その恐ろしさを語りかけています。
忌野清志郎さんらしさのあるリアルな言葉が突き刺さるのではないでしょうか。
PrayJustin Bieber

平和を願う強い思いが描かれた、ジャスティン・ビーバーさんの『Pray』。
実際に経験をしていなくても、テレビなどで報じられる戦争の映像を見るととても心が痛みますよね。
彼もこの曲で泣いている子供たちや亡くなった人たちの様子をテレビで見るとつらくなる、という心の痛みを歌っています。
実際に争いを目の前で経験している人も、遠く離れた場所から見て胸を痛めている人も、すべての人の生活とそして心にも平和が訪れることを、この曲とともに祈りませんか。
【戦争の歌】戦争の悲惨さ、愚かさを歌った名曲(71〜80)
AGO!GO!7188

アップテンポで軽快なサウンドの中に暗い空気がただよっているGO!GO!7188の隠れた名曲です。
歌詞で描かれるのはとても暗い内容で、突然やってくる理不尽で報われない死が全体をとおして表現されています。
戦いに巻き込まれてしまった人の嘆きのような内容で、突然やってきた死の瞬間に思ったことを吐き出しているような印象です。
自分ひとりの死では止まらない悲しみの連鎖の表現が、心に重くのしかかってくるようです。
INORI~祈り~クミコ

広島平和記念公園にある「原爆の子の像」のモデルである佐々木禎子さん、そのおいである佐々木祐滋さんが作詞を担当された平和への願いが表現された楽曲です。
原爆の被爆者であり12歳でこの世を去った佐々木禎子さんの入院中の千羽鶴のエピソードも交えながら、そこに込められた個人に向けてだけではない大きい視点での平和への願いが描かれています。
自分に死が迫ってくる中での嘆きや悲しみの表現が心に刺さるとともに、他の人がこのような苦しい思いをしないように世界が平和であることを願うすがたに胸が苦しくなります。
キーウから遠く離れてさだまさし

テレビから流れてくるウクライナでの惨状に衝撃を受けている方は多いでしょう。
さだまさしさんの『キーウから遠く離れて』は、その痛みを音楽に込めた楽曲。
政治的なテーマは敬遠しがちなアーティストが多いなか、さださんは反戦メッセージを歌に託しました。
戦争の悲惨さと生命の再生を描いた歌詞が、私たちの心に染み入ります。
この曲を聴きながら、あらためて「戦争と平和」について考えてみませんか?
静かなるアフガン長渕剛

2001年に起こったアメリカ同時多発テロ事件に伴うアフガニスタン紛争について歌ったのが、長渕剛さんの『静かなるアフガン』です。
長渕さんといえば音楽の力を使い国や政治に意見を述べてきた、数少ないミュージシャンの一人ですよね。
『静かなるアフガン』は2002年にリリースされたシングルで、長渕剛さんらしい率直で容赦のない歌詞が印象的です。
残念ながらあまりにストレートすぎる歌詞が問題となりテレビやラジオでの放送はできなくなってしまいましたが、ぜひ一度聴いてみてほしい反戦歌なんですよね。
奇妙な世界忌野清志郎

日本の音楽シーンにおいてレジェンドと言われ、現在でも多くのミュージシャンに影響を与え続けているシンガーソングライター、忌野清志郎さんの楽曲。
4thソロアルバム『KING』に収録されている楽曲で、普通の生活とは別の世界線にあるような戦争の現実に戸惑う描写が生々しいですよね。
長らく戦争には無縁の国であった日本という場所において、世界各地で起こっている争いはすべて奇妙で、人生において不要なものであるというメッセージにハッとさせられる方も多いのではないでしょうか。
世界のすべての国にとって、戦争というものは普通ではなく奇妙なことなんだと伝えたくなる、考えさせられるナンバーです。
NO ~命の跡に咲いた花~ストレイテナー

「真っすぐにする人」という意味のバンド名を持ち、中学生からの幼なじみを中心に結成された4人組ロックバンド、ストレイテナー。
2015年リリースの「エモーショナル3部作」における2作目となる19thシングル曲『NO 〜命の跡に咲いた花〜』は、終戦70年という節目に改めて戦争との決別を歌った叙情的なロックチューンです。
目に映る美しい景色にもそこに至るストーリーがあり、過去の過ちを繰り返してはいけないことを教えてくれるメッセージは、時間とともに忘れてしまう歴史を思い出させてくれますよね。
平和な世界を未来に残さなければいけないことを教えてくれる、ドラマチックなナンバーです。
果てなき大地の上に加藤登紀子

加藤登紀子さんの『果てなき大地の上に』は、ただひたすらに平和への願いを斉唱する反戦歌です。
戦火の絶えない地にさらされる人々に対する深い共感と期待が詩に織り込まれており、その言葉たちには震えるほどの説得力が宿っています。
彼女の声に添えられたメッセージが、真っすぐ人々の心に届くことを願わずにはいられません。
一人ひとりが歌の世界に心を寄せ、その真実に目を向けることで、二度と繰り返してはならない過ちを思い出すことの重要性を、改めて認識できるのではないでしょうか。
CHILDREN IN THE WARGLAY

戦争の悲惨さと人々の思いを切なく表現した楽曲。
GLAYのリーダーTAKUROさんが2003年のイラク戦争をきっかけに創作しました。
砂漠に咲いた花の目線から平和の意味を問いかけ、戦場で銃を握る兵士の葛藤を描いています。
GLAYは2003年のツアー「HIGHCOMMUNICATIONS TOUR 2003」で初めてこの曲を披露。
アコースティックな要素を取り入れたサウンドが心に響きます。
戦争を知らない世代が増える中、平和の尊さを伝える大切なメッセージソングとして、多くの人に聴いてほしい1曲です。
What’s Going OnMarvin Gaye

マーヴィン・ゲイさんが1971年に発表した『What’s Going on』は、ベトナム戦争へ行っていた彼の弟の話をもとに制作されました。
実体験がもとになっていることもあり、戦争に対し心が痛む思いがリアルに描かれています。
争うことはダメなことなのになんでこんなことをしなければならないんだ……。
どんな理由があっても戦争は間違いなんだとあらためて身にしみてわかる1曲です。
Only One,Only YouGLAY

2022年にリリースされたGLAYの60枚目のシングル『Only One,Only You』。
この曲は現代の戦争に対する強烈なメッセージを盛り込んでいる歌詞に引きつけられます。
日々を過ごす中で目にする衝撃的な現実を描きながらも、同時に平和への願いと絶望感を感じさせる歌詞が特徴です。
この曲からは、自分だけでなく全ての人々への平和を願う強い思いを感じられるのではないでしょうか?
GLAYの平和に対する強い気持ちが感じ取れるナンバーです。

