人間の心に深く刻まれる「戦争の歌」。
その歌声のなかには、平和を願う祈り、家族への思い、そして時代をこえて語り継がれるべき記憶が込められています。
現代を生きる私たちは、これらの曲を通じて、戦争の悲惨さと平和の尊さを改めて考えることができます。
この記事では、日本の音楽史に残る心揺さぶる「戦争」をテーマにした楽曲をご紹介します。
守るべき争いのない平和な日常の大切さを、音楽とともに見つめ直してみませんか?
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島唄THE BOOM

1992年リリースのTHE BOOMの大ヒットソング、そして彼らの代表曲でもある『島唄』。
沖縄出身のシンガーによって歌われることが多かった沖縄音楽を、沖縄出身ではない宮沢和史さんが歌ったことでも話題になりました。
青い海とゆったりした時間を感じる沖縄には、過去に悲惨な戦争の悲劇が起こったことは忘れてはいけません。
この『島唄』は歌詞の意味を考えながら、じっくりと聴いてほしいオススメの曲です。
世界平和SEKAI NO OWARI

SEKAI NO OWARIがインディーズ時代に世に問うた、痛烈なメッセージソングです。
「平和」という美しい言葉の裏にひそむ人間の身勝手さや偽善を、ファンタジックながらもダークな世界観で鋭く描き出しています。
平和を願いながら争いを繰り返し、自分たちの都合の良い「平和」のために他の生命を犠牲にする。
そんな人間の矛盾した姿に、胸が苦しくなります。
この楽曲は、2010年4月リリースの名盤『EARTH』に収録された、彼らの初期衝動が詰まった作品です。
私たちが信じる「正義」や「平和」は本当に正しいのかと、根源から揺さぶられるような感覚におちいるのではないでしょうか。
平和の鐘が鳴るサザンオールスターズ

壮大な世界観で、平和への祈りを静かに、そして力強く歌い上げるサザンオールスターズの1曲です。
温かみと静けさをあわせ持つサウンドが、聴く人の心を優しく包み込みます。
作詞作曲を手掛けた桑田佳祐さんが、NHKのドキュメンタリー番組から着想を得たというこの楽曲。
悲しみを映す空の色から生まれた言葉を手がかりに、命の尊さや未来への夢が描かれています。
戦後70年という節目の年、2015年3月に公開されたアルバム『葡萄』に収録され、NHK放送90年イメージソングとしても親しまれました。
Horse Ridingthe HIATUS

the HIATUSが2013年7月に発表したEP『Horse Riding EP』の表題曲である本作は、戦いに向かう人々の行進や武器を手に取る姿を想起させる一方、穏やかな日常や家族の笑顔といった守るべき平和な光景も描き出します。
その音像からは、争いのおろかさと失われてはならない日々の尊さがひしひしと伝わってくるかのようです。
生ピアノの音色が加わったことで、サウンドに新たな深みが生まれたエピソードも印象的。
音楽を通して平和の意味を静かに考えたい、そんな夜に聴いてみてはいかがでしょうか。
言伝 ―ことづて―ポルノグラフィティ

広島にルーツを持つポルノグラフィティが、故郷への使命感を込めて制作したエモーショナルなバラードです。
原爆投下から約3日後に市内を走った「一番電車」を、未来へ記憶をつなぐ象徴として描いた歌詞からは、平和への切実な祈りが痛いほど伝わってきます。
歌詞を先に作り、そこにボーカルの岡野昭仁さんが祈りを込めて曲をつけたという制作背景を知ると、一層そのメッセージの重みが感じられます。
本作は、NHK広島『被爆80年プロジェクト わたしが、つなぐ。』のテーマソングとして2025年4月に公開されました。
守るべき日常の大切さを、音楽を通じて静かに、しかし力強く問いかけてくるような気がしませんか?
Love the warzSEKAI NO OWARI

平和を守るという大義名分が、皮肉にも争いを引き起こしてしまう。
そんな痛烈な矛盾を突きつける、SEKAI NO OWARIの楽曲です。
幻想的でポップなサウンドのうえで、平和や愛という言葉にひそむ危うさを暴き出すテーマは、聴く人の価値観を鋭く揺さぶります。
本作は2012年7月に公開された名盤『ENTERTAINMENT』に収録され、このアルバムは第54回日本レコード大賞で優秀アルバム賞を受賞しました。
当たり前だと思っていた平和がいかにもろいものか、その現実に気づかされるようで胸が苦しくなる、そんな深遠な1曲です。
さとうきび畑森山良子

第二次世界大戦末期の沖縄戦では兵士だけではなく、民間人も多数犠牲になりました。
悲惨な戦争を繰り返してはならないという思いが一層高まる楽曲が森山良子さんが歌う『さとうきび畑』ではないでしょうか。
夏のさとうきび畑を吹き抜ける風の音を表現した、何度も繰り返されるフレーズが印象的ですよね。
戦争で亡くなった方々の魂を鎮めるように、森山さんの淡々と歌い上げる美声に涙があふれます。
若い世代の方にもぜひ聴いていただきたい名曲ですね。