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冬に聴きたいジャズ。クリスマスソングだけじゃない名曲・名演たち

冬という季節に流れるジャズといえば、クリスマスソングとして愛されているさまざまな名曲を思い浮かべる方も多いでしょう。

また、夜の長い季節なので、じっくり耳を傾けたくなる内省的な楽曲がフィットする季節ですね。

スタンダードナンバーはもちろん、有名なクリスマスソングをジャズ風にアレンジした楽曲も人気ですよね。

今回の記事ではそんな定番のクリスマスソングも押さえつつ、冬にオススメのジャズナンバーをピックアップ。

ずばり冬をテーマとしたものから、ひとりでじっくり向き合うナンバー、さらには寒さを忘れさせてくれるような陽気な曲まで、新旧を問わずお届けします!

ジャズファンでなくても聴き応え十分のナンバーが並んでいます。

ぜひお楽しみくださいね。

もくじ

冬に聴きたいジャズ。クリスマスソングだけじゃない名曲・名演たち(1〜20)

SnowfallBeegie Adair

アメリカケンタッキー州出身のジャズピアニスト、ビージー・アデールは、5歳からピアノを弾き始め、大学でピアノを学びながら音楽教育を専攻。

働きながらセッション・ミュージシャンとして活動し、キャリアを積み上げてきました。

彼女の楽曲の魅力はそのエレガントさ。

クリスマスシーズンにぴったりな『Snowfall』も、楽曲中盤から優雅なスウィング調になり、上品な雰囲気をただよわせています。

世界から愛された、ロマンティックなジャズピアノの一曲で、聖なる夜を過ごしてみてはいかがですか。

Seven Shades of SnowJune Bisantz

あまり有名な曲ではありませんが、雪の美しさを描いたこちらの曲は知る人ぞ知る冬の名曲です。

ジャズボーカリストのジューン・ビサンツさんがハスキーで味わいのある声で歌っているこちらの曲は、景色の美しさがメロディーにも反映されており、歌うのにもテクニックがいりそうな1曲です。

彼女以外にもジューン・クリスティさんがうたっています。

もし曲を気に入っていただけたら、いろいろな歌手が歌う別のバージョンも聴いてみることをおすすめします。

Little AbiMasabumi Kikuchi

菊地雅章さんの代表作とも呼べる名バラードは、娘への愛情が音楽的に表現された感動的な一曲です。

静かで抒情的な曲調に、彼の独特な即興演奏が光る本作。

感情的な高まりと静謐さが絶妙に混じり合った演奏は、ジャズの自由な即興性とクラシカルな叙情性を融合させた素晴らしい作品に仕上がっています。

1972年にエルヴィン・ジョーンズさんやジーン・ペルラさんと共にニュージャージーのルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオで録音されたバージョンが有名ですね。

ジャズファンはもちろん、冬の静かな夜にじっくり耳を傾けたい方にもおすすめの一曲です。

Blue MoonBillie Holiday

サラ・ヴォーンさんやエラ・フィッツジェラルドさんと並んで、偉大な女性ジャズボーカリストとして知られている、ビリー・ホリデイさん。

幼少期に壮絶な家庭環境で育ったため、精神的には何かと不安を抱えていた彼女ですが、その分、ボーカルにも深みがあり、こちらの『Blue Moon』でも彼女のボーカルの中にある、深みや哀愁を味わえます。

ほっこりするようなメロディーに仕上げられているので、寒い冬にはピッタリのナンバーです。

Born to Be BlueChet Baker

ジャズトランペット奏者、チェット・ベイカーさんのことを描いた映画のタイトルにもなったこちらの曲は、不幸な生まれが染みついてしまった人のことを歌った曲です。

クリスマスシーズンや年末になると、幸・不幸がほかの季節よりはっきりと認識されてみじめな気持ちになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなときはこの曲を聴きながらどん底気分を味わうのもまたオツなものかもしれません。

悲しい曲なのに、歌詞の中にいろいろな色がちりばめられているオシャレな1曲です。