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冬に聴きたいジャズ。クリスマスソングだけじゃない名曲・名演たち【2025】

冬という季節に流れるジャズといえば、クリスマスソングとして愛されているさまざまな名曲を思い浮かべる方も多いでしょう。

また、夜の長い季節なので、じっくり耳を傾けたくなる内省的な楽曲がフィットする季節ですね。

スタンダードナンバーはもちろん、有名なクリスマスソングをジャズ風にアレンジした楽曲も人気です。

今回の記事ではそんな定番のクリスマスソングも押さえつつ、冬にオススメのジャズナンバーをピックアップ。

ずばり冬をテーマとしたものから、ひとりでじっくり向き合うナンバー、さらには寒さを忘れさせてくれるような陽気な曲まで、近年注目されている若手のオリジナル曲も含めてお届けします!

冬に聴きたいジャズ。クリスマスソングだけじゃない名曲・名演たち【2025】(41〜50)

My Funny ValentineMiles Davis

冬になると聴きたくなるジャズのスタンダードナンバーといえばこちらの曲でしょう。

大好きな恋人、バレンタインさんのことについて歌った曲ですが、バレンタインデーの前に特に演奏されることが多いです。

歌手が歌うことも多いのですが、マイルス・デイビスさんの味わいのあるトランペットの音色もこの曲とマッチしていますよね。

そのままのあなたでいてほしいという歌詞内容は、クリスマスの時期に大切な恋人に向けてプレゼントしてもよさそうな曲です。

“Homecoming” Jingle BellsDave Brubeck

ジェームズ・ロード・ピアポントさんが1857年に作詞作曲した『Jingle Bells』。

この曲を知らないという方はいないのでは?

『Jingle Bells』はクリスマスの時期になると必ず街中で流れるので、かなりなじみ深い1曲だと思います。

学校でも課題曲として扱われるので歌ってみても楽しいかもしれませんね。

In a Sentimental MoodDexter Gordon

巨匠デューク・エリントンさんが1935年に作曲したジャズのスタンダードナンバーがこちらです。

デューク・エリントンさんの母親が亡くなった気持ちを曲にしたといわれていますが、のちに歌詞も付けられ、歌手にも親しまれている曲です。

歌詞には部屋の窓から星が見える情景などが描かれており、星をイメージするクリスマスシーズンや、星がきれいな冬の時期にぴったりな曲です。

暖かい室内から星を眺めながら、この曲を聴いてみてはいかがでしょうか。

From WithinMichel Camilo

Michel Camilo – From Within (Studio version)
From WithinMichel Camilo

卓越した演奏技術が世界的に高い評価を受ける、ドミニカ共和国出身のジャズ・ピアニストのミシェル・カミロさん。

今回紹介している楽曲『From Within』は、もともとは1993年にリーダー・アルバムとしてリリースされた『Rendezvous』のラストを飾る8分をこえるナンバーです。

ミシェルさんのオリジナル曲であり、ラテンの血を色濃く受け継ぐ情熱的なリズムとメロディを、夏ではなく冬に聴くというのもなかなか良いのではないでしょうか?

ちなみにこの曲、2004年に公開されたラテン・ジャズのドキュメンタリー映画『Calle 54』において、本人たちが実際に演奏したシーンが収められています。

伝説となった演奏を楽しみながら、冬の一時を熱い気持ちでお過ごしください!

Skating in Central ParkBill Evans

冬の長い夜に心地よく響く、美しいインストゥルメンタル楽曲です。

ビル・エヴァンスさんのピアノとジム・ホールのギターが織りなす繊細な音の世界は、セントラルパークでスケートを楽しむ人々の姿を目に浮かばせてくれますね。

1962年に発表されたアルバム『Undercurrent』に収録された本作は、ジャズファンだけでなく、穏やかな時間を過ごしたい方にもぴったり。

雪の降る夜、暖かい部屋で窓の外を眺めながら聴くのもおすすめです。

エヴァンスさんとホールの音楽的な対話は、冬の静けさと美しさを見事に表現しています。

Frosty The SnowmanElla Fitzgerald

Ella Fitzgerald – Frosty The Snowman (Official Video)
Frosty The SnowmanElla Fitzgerald

アメリカが誇る女性トップジャズシンガー、エラ・フェッツジェラルド。

彼女の魅力的な張りのある歌声で歌われるクリスマスソング『Frosty The Snowman』は、スウィング感やドライブ感があふれる楽曲です。

さまざまなミュージシャンによってレコーディングされているこの楽曲は、クリスマスシーズンの定番曲とも言えます。

エラ・フィッツジェラルドはこの曲を1960年にリリース。

彼女の歌う『Frosty The Snowman』は、永遠のクリスマス・スタンダードソングとして、聴き継がれ、語り継がれていくことでしょう。

PensativaBenny Green

美しいバラードがジャズの名盤に収められたんですね。

ベニー・グリーンさんがピアノで奏でる本作は、クレア・フィッシャーさんの名曲を新たな解釈で蘇らせています。

1994年1月発売のアルバム『The Place to Be』に収録され、内省的な雰囲気と静かな美しさが際立っています。

ピアノトリオ編成で演奏される優雅なメロディは、冬の長い夜にぴったり。

オスカー・ピーターソンさんの影響を感じさせるテクニカルなプレイと、現代的な解釈が見事に融合しているんです。

心を落ち着けたい時や、冬の静かな夜に聴きたい一曲。

ジャズファンはもちろん、癒やしを求める人にもおすすめですよ。