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冬に聴きたいジャズ。クリスマスソングだけじゃない名曲・名演たち【2025】

冬という季節に流れるジャズといえば、クリスマスソングとして愛されているさまざまな名曲を思い浮かべる方も多いでしょう。

また、夜の長い季節なので、じっくり耳を傾けたくなる内省的な楽曲がフィットする季節ですね。

スタンダードナンバーはもちろん、有名なクリスマスソングをジャズ風にアレンジした楽曲も人気です。

今回の記事ではそんな定番のクリスマスソングも押さえつつ、冬にオススメのジャズナンバーをピックアップ。

ずばり冬をテーマとしたものから、ひとりでじっくり向き合うナンバー、さらには寒さを忘れさせてくれるような陽気な曲まで、近年注目されている若手のオリジナル曲も含めてお届けします!

冬に聴きたいジャズ。クリスマスソングだけじゃない名曲・名演たち【2025】(51〜60)

GreensleevesJohn Coltrane

イングランド民謡である『Greensleeves』をスタンダードジャズにアレンジしたこちらの曲は、歌詞自体に冬という単語は入っていませんが、冬のように冷たい失恋をテーマとしています。

曲調は冷たい雰囲気ですが、テンポは早めとなっているので、ジャズを聴いたことがない方にも聴きやすい曲となっています。

Soul LamentKenny Burrell

Soul Lament (Remastered 1999/Rudy Van Gelder Edition)
Soul LamentKenny Burrell

冬の単調な雰囲気には、渋いジャズを合わせたい。

ハードボイルド小説を好むような方は、そんな願望をお持ちではないでしょうか?

そんな方にオススメしたい作品が、こちらの『Soul Lament』。

この楽曲は偉大なジャズギタリストである、ケニー・バレルさんの作品で、暗く渋い、男らしさをつめこんだ色気のあるメロディーが印象的な作品です。

全体的な雰囲気も最高の楽曲ですが、シンプルでありながら、しっかりと味わい深さも感じられるケニーさんのハイセンスなギター・プレイも魅力の1つでしょう。

Waiting on an AngelLisa Wahlandt, Sven Faller

ドイツの才能豊かなデュオによるジャズナンバー。

天使を待つという希望に満ちたテーマを、Lisa Wahlandtさんの繊細な歌声とSven Fallerさんの豊かなベースラインが見事に表現しています。

2014年11月にリリースされたアルバム『Home for Christmas』に収録された本作は、クリスマスの温かみを感じさせる静かな美しさを持っています。

冬の長い夜に、ゆったりとした気分で聴くのにぴったりの1曲。

ジャズファンはもちろん、心安らぐ音楽を求める方にもおすすめです。

RamonaMasabumi Kikuchi

日本のジャズシーンを代表する菊地雅章さんの遺作として2021年4月にリリースされたアルバム『Hanamichi』からの1曲です。

ゆったりとしたテンポで奏でられるピアノの音色が、冬の静寂な夜を彷彿とさせますね。

菊地さんの繊細なタッチと、音の余韻やペダルの巧みな操作が際立つ演奏は、聴く者を瞑想的な世界へと誘います。

7秒もの間を置いてからメロディを奏で始める導入部分には、緊張感と期待感が漂います。

独自の解釈で新たな魅力を引き出した本作は、ジャズファンはもちろん、静かな時間を過ごしたい方にもおすすめです。

冬の夜長に、ゆっくりと味わってみてはいかがでしょうか。

冬に聴きたいジャズ。クリスマスソングだけじゃない名曲・名演たち【2025】(61〜70)

From WithinMichel Camilo

Michel Camilo – From Within (Studio version)
From WithinMichel Camilo

卓越した演奏技術が世界的に高い評価を受ける、ドミニカ共和国出身のジャズ・ピアニストのミシェル・カミロさん。

今回紹介している楽曲『From Within』は、もともとは1993年にリーダー・アルバムとしてリリースされた『Rendezvous』のラストを飾る8分をこえるナンバーです。

ミシェルさんのオリジナル曲であり、ラテンの血を色濃く受け継ぐ情熱的なリズムとメロディを、夏ではなく冬に聴くというのもなかなか良いのではないでしょうか?

ちなみにこの曲、2004年に公開されたラテン・ジャズのドキュメンタリー映画『Calle 54』において、本人たちが実際に演奏したシーンが収められています。

伝説となった演奏を楽しみながら、冬の一時を熱い気持ちでお過ごしください!

Twisted TrackNucleus

イギリスのジャズ・フュージョンバンド、Nucleusが1970年に発表したデビューアルバム『Elastic Rock』からの一曲です。

ジャズとロックを融合させた先駆的な音楽性が光る本作は、モントルー・ジャズ・フェスティバルで第一位を獲得するなど、当時から高い評価を受けました。

イアン・カーさんらによる多彩な演奏は、マイルス・デイヴィスさんの電化以前の作品に触発されたという点も興味深いですね。

寒い冬の日に部屋でじっくりと聴くのもいいでしょう。

ジャズやロックの枠にとらわれない自由な音楽性に触れたい方におすすめです。

If I Were a BellRoberta Donnay

恋愛によってハイテンションになった女性のことを歌ったこちらの曲は、トランペッターのマイルス・デイビスさんの名演でも有名ですよね。

Guys and Dollsというミュージカルのために作られましたが、ジャスのスタンダードナンバーとしても長い間愛されている曲です。

クリスマスといえばテンションが高くなることも多く、鐘の音もBGMなどで使われることが多いです。

ですのでこちらの曲はクリスマス限定ではないものの、クリスマスにぴったりな曲の一つではないでしょうか。