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冬に聴きたいジャズ。クリスマスソングだけじゃない名曲・名演たち【2025】

冬という季節に流れるジャズといえば、クリスマスソングとして愛されているさまざまな名曲を思い浮かべる方も多いでしょう。

また、夜の長い季節なので、じっくり耳を傾けたくなる内省的な楽曲がフィットする季節ですね。

スタンダードナンバーはもちろん、有名なクリスマスソングをジャズ風にアレンジした楽曲も人気です。

今回の記事ではそんな定番のクリスマスソングも押さえつつ、冬にオススメのジャズナンバーをピックアップ。

ずばり冬をテーマとしたものから、ひとりでじっくり向き合うナンバー、さらには寒さを忘れさせてくれるような陽気な曲まで、近年注目されている若手のオリジナル曲も含めてお届けします!

冬に聴きたいジャズ。クリスマスソングだけじゃない名曲・名演たち【2025】(31〜40)

Someday My Prince Will ComeBill Evans

ドビュッシーやラヴェルといった印象主義の音楽性を取り入れたジャズで世界的な人気を集めた作曲家、ビル・エヴァンスさん。

ジャズを少しでもかじっている方にとっては、おなじみの作曲家ですね。

こちらの『Someday My Prince Will Come』はディズニー映画『白雪姫』の挿入歌に使用されている作品で、日本では『いつか王子様が』というタイトルで知られています。

原曲はファンタジーな雰囲気ですが、こちらはジャジーで温かく陽気な雰囲気に仕上がっているのが印象的ですね。

My Favorite ThingsJohn Coltrane

冬にバーでひとときを過ごしたいという方にオススメしたい作品が、こちらの『My Favorite Things』。

ジャズの名曲として知られている作品ですが、実は、もともとはミュージカル『Sound Of Music』に登場する楽曲の1つでした。

こちらのバージョンはモダン・ジャズの偉大なサックス奏者であるジョン・コルトレーンさんによるものですが、原曲のミュージカルのバージョンに比べると、より哀愁のただよう大人な1曲に仕上げられています。

Time After TimeChet Baker

哀愁を帯びた美しいメロディーが心に沁みる名バラードです。

時の流れを超えた愛を歌うこの曲は、チェット・ベイカーさんの繊細な歌声とトランペットが、深い感動を呼び起こします。

1955年にリリースされたこの曲は、映画『アメリカン・ジゴロ』や『ハンナとその姉妹』でも使用され、多くの人々の心を捉えました。

ベイカーさんの演奏は、ジャズの古典として今なお色褪せることなく、愛と喪失の物語を優雅に紡ぎ出しています。

静かな冬の夜、大切な人のことを想いながら聴くのにぴったりの一曲ですね。

Winter MoonArt Pepper

アルトサックスの響きが、冬の青空のように澄み切ったものでありながらも、どこか物悲しい雰囲気を漂わせています。

天才的なサックス奏者として活躍しながらも、さまざまな問題で何度も活動休止を余儀なくされたアート・ペッパーさんの、亡くなる前年となった1981年にリリースされたアルバム『Winter Moon』の表題曲を紹介します。

厳かなストリングスの加わって落ち着きのある上品なアンサンブルとなっておりますが、ペッパーさんの人生における影の部分をどうしても想像してしまうような、深い悲しみすら感じさせるアンニュイなメロディが胸を打ちます。

冬の寒空の下で、1人で物思いにふけりながら聴くのもいいでしょう。

You Must Believe In SpringBill Evans

Bill Evans – You Must Believe In Spring (Official Audio)
You Must Believe In SpringBill Evans

冬は寒いし、生活しにくい時期なので、あまり好きではない人も多いのではないでしょうか。

また、今人生の冬の時期まっただ中で苦しんでいる人もおられるでしょう。

暖かい春が来ることを信じて頑張っていこうといった気持ちを歌ったこちらの曲は、やがて来る春を心待ちにする思いにあふれています。

また、巨匠ミシェル・ルグランさんの作った、この曲のメロディーやコード進行は、聴いただけではとても自然に感じますがなかなか複雑な曲です。

冬に聴きたいジャズ。クリスマスソングだけじゃない名曲・名演たち【2025】(41〜50)

GreensleevesJohn Coltrane

イングランド民謡である『Greensleeves』をスタンダードジャズにアレンジしたこちらの曲は、歌詞自体に冬という単語は入っていませんが、冬のように冷たい失恋をテーマとしています。

曲調は冷たい雰囲気ですが、テンポは早めとなっているので、ジャズを聴いたことがない方にも聴きやすい曲となっています。

If I Were a BellRoberta Donnay

恋愛によってハイテンションになった女性のことを歌ったこちらの曲は、トランペッターのマイルス・デイビスさんの名演でも有名ですよね。

Guys and Dollsというミュージカルのために作られましたが、ジャスのスタンダードナンバーとしても長い間愛されている曲です。

クリスマスといえばテンションが高くなることも多く、鐘の音もBGMなどで使われることが多いです。

ですのでこちらの曲はクリスマス限定ではないものの、クリスマスにぴったりな曲の一つではないでしょうか。