フリージャンルから民族音楽まで、世界中の様々な音楽の中からスタジオスタッフがおすすめするワールドミュージックの名曲、人気曲のご紹介です。
聴くだけで世界一周の旅行気分が味わえる、珠玉のプレイスリトです。
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ワールドミュージックの名曲。おすすめの人気曲(1〜10)
Kebyar Ding

『Kebyar Ding』は20世紀初頭に生まれた「ガムラン・ゴング・クビャール」というバリ島のガムラン音楽の有名なスタイルの中でも、最初期に生まれたという歴史的にも重要な作品です。
複雑に絡み合う構成やリズムパターン、圧倒的なダイナミクスが聴く人を瞑想の旅へと誘いますね。
日本で2009年にリリースされた『バリ島に於ける1928年録音 VOL.1』というCDで、初めて商用目的で録音されたという1928年当時のバリの音を楽しめる作品で『Kebyar Ding』も収録されていますから、ぜひチェックしてみてください。
Babar Layar

大海原への船出を思わせるような、壮大で厳かな響きが魅力的な作品です。
インドネシアのジャワ宮廷に伝わるこの音楽は、「帆を張って出帆する」というテーマを持ち、新たな旅立ちの儀式のような神聖な雰囲気に満ちています。
青銅の打楽器が織りなす静謐な音の波と、ペロッグ音階による神秘的な旋律が複雑に絡み合う構成は、聴く人を異次元の空間へと誘いますね。
心を落ち着けて何かに集中したい時や、ゆったりと過ごす夜のお供にすれば、その奥深い魅力に引き込まれていきますよ!
Kodok Ngorek

12世紀からジャワ宮廷の神聖な儀式で奏でられてきた、歴史あるガムラン音楽です。
この楽曲は蛙の鳴き声が音楽の起源になったという神話的なエピソードを持っており、幾重にも重なる青銅打楽器の響きは、まるで夜の田んぼに響き渡る蛙の合唱のようですよね。
重厚で周期的なリズムと、鐘樹などを含む特殊な3音構成が生み出す荘厳な音響は、聴く人を瞑想的な異空間へといざなう魅力があります。
本作は1971年に公開されたLP盤『Java: Historic Gamelans』などに収録されており、王の即位式といった公式行事でのみ大切に演奏されてきました。
日常を離れて心を静めたい時や、異国情緒あふれる世界に浸りたい時にオススメのナンバーです。
Laler Mengeng

こちらの『Laler Mengeng』は古くから伝わる作者不詳の古典的な作品とされており、英語では「(The Buzzing Fly」つまりぶんぶん飛ぶハエ、ハエの羽音といったような意味を持つタイトルも非常に興味深いですよね。
もちろんタイトルをそのまま曲として表現しているのではなく、一種の比喩として不吉であったり不気味なイメージを作り上げていたようです。
宮廷音楽として使用されていたとのことですが、後に民間に伝わりクラシックなガムラン音楽として定番のレパートリー曲として多くの名演が誕生したのですね。
Margapati

『Margapati』はバリ島のガムラン音楽の中でも非常に知名度も高く、1942年に=イ・ニョマン・カレールさんによって創作されたとされている作品です。
本作のテーマは、バリ舞踊の中でも勇壮さで知られる「森の王」。
幾重にも重なる青銅打楽器の響きが織りなす音の渦は、まるで王の威厳と躍動そのもので、聴く人を神秘的な儀式のただ中へと引き込みますよね。
女性が男性に扮して舞踏する様は非常に艶やかで力強くも美しく、音楽だけでも日常から離れて異次元のトリップを味わいたい時や、創造的な作業に没頭したい時にぴったりのナンバーです。
GeneticDewa Alit & Gamelan Salukat

伝統に根差しつつ革新的な探求を続けるインドネシアの作曲家、デワ・アリットさんが率いるガムラン・サルカットの代表的な一曲。
2020年5月に国外で初めて紹介された本作は、青銅の打楽器がまるで電子音楽のように響く質感が秀逸ですよね。
静寂を破る複雑なリズムの応酬から、アンサンブル全体がひとつの巨大な琴のように鳴り響く展開は圧巻です。
本作が持つ遺伝子というテーマは、伝統を受け継ぎながら新たな音楽を創造する意志を物語っています。
2022年4月にはオランダの音楽祭で欧州初演されるなど、世界で注目を集めるナンバーです。
伝統の枠を超えた、スリリングな音楽体験を求める方にこそ聴いてほしいですね。
Rangsang Tuban

インドネシアの王宮に古くから伝わる、中部ジャワ・ガムランの古典的な一曲です。
ゆったりとした16拍周期の構造を土台に、青銅打楽器が織りなす神秘的な響きと、擦弦楽器レバブの優雅な旋律が絡み合うのが大きな魅力ですよね。
この楽曲は器楽曲ですが、背景には「トゥバン王国の二王子」の逸話が重ねられており、壮大な音世界に物語的な深みを与えています。
静謐なパートから太鼓の合図で加速するダイナミックな展開は圧巻で、聴く人を異次元へと誘います。
1982年12月にジョグジャカルタ王宮で実演された録音が代表的な音源として知られ、地域の舞踊の伴奏にも広く用いられています。
日常を忘れ、壮大な物語に浸りたい時にぴったりの作品です。