吉田拓郎の名曲・人気曲
1970年にレコードデビューを果たしたシンガーソングライター、吉田拓郎の楽曲をご紹介します。
吉田拓郎さんはかつて和製ボブ・ディランと称され、日本のポップスシーンにフォークとロックを持ち込みポピュラーなジャンルとした伝説的なシンガーソングライターです。
自分で作った楽曲を自分で演奏するというそれまでなかったスタイルで当時の国内音楽シーンに相当な衝撃を与えた彼ですが、当時のフォークソングの流れとは違って政治的な思想を歌詞にはめ込むことをせず、自身の生き方や恋愛体験などをテーマにしていました。
そのため当時は彼のスタイルに反発するフォークファンも現れ、ライブ中に罵声を浴びたり物を投げられることもよくあったそうです。
しかし、そんな彼のスタイルは現在のシンガーソングライターの姿で、それだけパイオニア精神にあふれたアーティストであったことが伺えますね。
それでは、伝説のシンガーソングライター吉田拓郎の楽興をお聴きください。
吉田拓郎の名曲・人気曲(1〜10)
永遠の嘘をついてくれ吉田拓郎

本作は、中島みゆきが作詞作曲し拓郎に提供した楽曲です。
きっかけは、拓郎が中島みゆきの「ファイト!」を聴いて、自分の作風に似ていると感じながらも、もう自分にはこのような曲は作れないだろう、と思ったこと。
中島みゆきに「遺書のような曲を書いて欲しい」と依頼した拓郎に、「最後の曲にしないのなら書きます」とみゆきは答えたそうです。
すごいシンガー同士の、スケールの大きなこぼれ話だと感動しました。
1995年のアルバム「Long time no see」に収録。
元気です吉田拓郎

吉田拓郎さんの『元気です』は、生き抜く力をたくさんの経験から積み重ねた高齢者の方々に特にオススメの名曲です。
ガンと闘う吉田さんが創り出したこの曲は、人生の幸せやつらさを四季の移り変わりを通して描いているのが印象的ですよね!
吉田さんのやさしい歌声がどんな時でもそっと寄り添ってくれる応援歌。
高齢者の方々がこの曲を聴いて、「まだまだ元気でいたい」と思ってもらえることを願ってやみません。
また、年齢関係なく、どの世代の方が聴いても心が温まるのではないでしょうか。
人間なんて吉田拓郎

日本のフォークシーンを代表するシンガーソングライター、吉田拓郎さん。
オーソドックスな楽曲はもちろんのこと、当時のフォークシーンらしく内省的なとがった楽曲も多かったアーティストですよね。
そんな吉田拓郎さんの楽曲のなかでも、特に50代男性にオススメしたいのが、こちらの『人間なんて』。
退廃的なメロディーが特徴で、音域は普通程度にまとまっています。
やや高さを感じるかもしれませんが、最高音部分でも中高音域にまとまっているので、発声面での問題はないでしょう。
荒々しいボーカルが特徴のため、雑に歌ってもそれなりの完成度に聞こえてしまう点も歌いやすさを象徴しています。
いつも見ていたヒロシマ吉田拓郎

この曲の作詞は吉田拓郎さんのものではなく、「襟裳岬」で知られる故・岡本おさみが担当しています。
70年代フォークブームでは反戦歌を歌わなかった拓郎さんが80年代に入ってこの曲を発表したことは大きな意義があったように思えます。
流星吉田拓郎

迷いながらも恋をする不器用な男性の姿や、そこにある切ない感情を描いた楽曲です。
1979年にリリースされた楽曲で、ドラマ『男なら!』の主題歌にも起用されました。
ピアノの音色が印象的に響く奥行きのあるサウンドによって、歌詞に込められた切なさが強調されていますね。
思いのはかなさを流星に見立てた歌詞が大きな特徴で、感情の込め方をしっかりと意識しましょう。
静かに自分の心と向き合う様子をイメージさせる穏やかなリズムが歌いやすいポイントで、落ち着いて歌える楽曲ではないでしょうか。
金曜日の朝吉田拓郎

大切な人と過ごしていた日々の温かさと、それを失った後のさみしさの両方を感じさせる楽曲です。
日常の中で目にするものから去っていった恋人の姿を想像してしまうところから、戸惑いや後悔の感情が強く伝わってきますね。
コーラスや楽器や重なって温かい雰囲気を感じさせるところも、現実を受け入れられない様子をイメージさせます。
風景を眺めているような落ち着いたテンポと歌唱を意識すれば歌いやすい楽曲ではないでしょうか。
制服吉田拓郎

今では集団就職などという言葉は皆無ですが、この当時は”金のたまご”とも言われ、高度成長期を支えてきた人たちです。
拓郎節満載で、少し上から目線で歌っているところも’らしさ’があり、視点は鋭い歌です。
1970年前半の曲なので、お休みは日曜日だけ、働き蜂をつくりあげた時代です。






