ショパンの名曲。人気のクラシック音楽
ピアノの名曲、美しい調べをお探しではありませんか。
ポーランドの前期ロマン派を代表とするピアニストであり作曲家のフレデリック・ショパンが残した名曲、おすすめ曲をご紹介します。
ショパンの作品はノクターンだけで21曲もありますが、他にもマズルカやワルツ、ポロネーズなど多くのスタイルによるピアノ曲を残しているのがピアノの詩人と言われる由縁でもあります。
そんなショパンによる美しい旋律の調べにしばし心を奪われてみてください。
ショパンの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)
ピアノソナタ第2番 第3楽章 『葬送行進曲』Frederic Chopin

重々しい鐘の音を思わせる和音で始まる、フレデリック・ショパンのピアノソナタからの楽章です。
聴く者の心を掴んで離さない、深く沈み込むような旋律が続きます。
やがて中間部では、これまでの闇を優しく包み込むかのように、天上的で甘美なメロディが奏でられていきます。
この対比こそが、本作の持つ抗いがたい魅力でしょう。
この楽章はショパンの葬儀が執り行われた1849年10月にも演奏されており、その荘厳な響きは多くの著名人の式典でも用いられています。
深い悲しみに寄り添い、その中にある静かな美しさや祈りを感じたい時に聴いてほしい名楽章です。
ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53Frederic Chopin

この「ポロネーズ第6番変イ長調作品53」は「英雄ポロネーズ」の愛称で広く親しまれ、ポロネーズとはフレデリック・ショパンの祖国であるポーランドの民族舞曲で、ショパンの愛国精神を強く曲調に感じさせる壮大な曲です。
『軍隊ポロネーズ』の愛称で親しまれている「ポロネーズ第3番 イ長調 Op.40-1」ともに人気曲で多くのピアニストに演奏されています。
派手で豪快なこの曲は聴いている人すべてを魅了します。
24のプレリュード前奏曲集 第4番 ホ短調 Op.28-4Frederic Chopin

ポーランドが生んだピアノの詩人、フレデリック・ショパンの名曲です。
1839年に完成した『24のプレリュード』の中の1曲で、ゆったりとしたテンポで奏でられる悲しみと哀愁を帯びたメロディーが特徴的です。
ショパンがマヨルカ島でジョルジュ・サンドと過ごした冬に書かれたこの曲は、短いながらも深い感情を表現しています。
本作は、ショパンの繊細な感性と技巧が見事に融合した傑作で、人生のはかなさや美しい諦めの感情を表現しています。
クラシック音楽に興味のある方はもちろん、心に響く美しいメロディーを求める方にもおすすめの1曲です。
24の前奏曲集 第15番「雨だれ」Frederic Chopin

雨の滴るような音が印象的な前奏曲を生み出した前期ロマン派を代表するピアニストであり作曲家のフレデリック・ショパン。
1810年3月にポーランドで生まれた彼は、幼少期から音楽の才能を示し、7歳で初めての作曲をするようになりました。
ピアノのための作曲家として広く認知されているショパンの音楽は、高度な技術と独特の詩的感性が特徴です。
本作は、ショパンが恋人ジョルジュ・サンドとマヨルカ島で過ごした1838年に書かれた作品の一部。
静寂の中に感じられる切なさや憂いを、雨の滴るような音で表現しています。
ショパンの繊細な感情表現が色濃く反映された本作は、心に響く美しい旋律をお探しの方におすすめです。
ピアノ・ソナタ第2番《葬送》Frederic Chopin

1839年に作曲された本作は、特に第3楽章の葬送行進曲が有名ですね。
ゆっくりとしたリズムと重厚な雰囲気が、人生のはかなさや死の不可避性を感じさせます。
ショパンは7歳で初めての作曲をし、若くして才能を発揮しました。
本作には、彼の故郷ポーランドへの想いや、自身の病との闘いが込められているとも言われています。
生と死、悲しみと希望が交錯する深い感情表現は、心に響くはずです。
人生について深く考えたい時におすすめの1曲ですよ。
告別のワルツFrederic Chopin

ポーランドが生んだピアノの詩人、フレデリック・ショパン。
ワルシャワ音楽院で学び、若くしてパリへ渡ったショパンの人生は、常に健康問題に悩まされながらも、美しい旋律を生み出し続けました。
本作は、ショパンが友人との別れをきっかけに作曲したと言われる甘美でメランコリックな一曲。
1835年、ドレスデンを去る際に作られた本作には、ショパンの繊細な感性が息づいています。
半音階下降進行による旋律が特徴的で、マズルカ風のリズムも織り交ぜられた、ロマン派音楽の神髄とも言える作品です。
ピアノソロ曲を愛する人はもちろん、心に染み入るような美しい旋律を求める人にもおすすめです。
ショパンの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)
舟歌 嬰ヘ長調 作品60 (Barcarole)Frederic Chopin

ポーランド出身の作曲家フレデリック・ショパンの名曲です。
1845年から1846年にかけて作曲された本作は、ベネチアのゴンドラの歌を模した舟歌の形式を用いていますが、単なる穏やかな旅を超えた劇的な展開が特徴です。
12/8拍子で穏やかな揺れを表現しつつ、右手の華麗な装飾音と左手の簡潔な伴奏が調和した技巧的な作品となっています。
ショパン自身も深い愛着を持っていたとされ、1848年2月のパリでの最後の公演でも演奏されました。
ピアノ音楽の魅力を存分に味わいたい方におすすめの一曲です。