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クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち

すべての音楽の基礎であるクラシック。

教会で歌われていた聖歌から始まり、多くの作曲家と曲が誕生しました。

日本では音楽の授業で習ったり、いろいろな場面でBGMとして流れたりと、クラシック音楽は現代でも私たちの身近に存在しています。

本記事ではそんなクラシック音楽の中から、どこかで一度は聴いたことがある名曲から、聴いたことないけれど耳に残るような作品まで、幅広くご紹介します。

宗教曲や交響曲、ピアノソロや協奏曲、違う楽器に編曲されたものなど、さまざまな楽器で奏でられているクラシック音楽の名曲を、ぜひお楽しみください!

クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち(1〜10)

ボレロMaurice Ravel

Ravel – Boléro | Alondra de la Parra | WDR Sinfonieorchester
ボレロMaurice Ravel

フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが1928年に作曲した管弦楽曲。

スネアドラムの静かな反復音から始まり、たった2つのメロディのみで次第に音量と楽器の数が増えていく独特の構成は、ほかの作品と似ることもない唯一無二な作品です。

フルートやクラリネット、トランペットなど、さまざまな楽器がメロディを奏でながら、約15分かけて壮大なクライマックスへと向かっていきます。

単調なリズムの上に織りなされる美しい旋律と、巧みなオーケストレーションによる色彩豊かな響きが魅力的。

初演時にはバレエ音楽として使用されましたが、コンサートホールでの演奏会用作品としても広く親しまれています。

交響曲第5番「運命」Ludwig van Beethoven

Beethoven – Symphony No. 5 – Iván Fischer | Concertgebouworkest
交響曲第5番「運命」Ludwig van Beethoven

クラシック音楽の巨匠ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが作曲した、歴史に大きなインパクトを残した名曲。

冒頭の「ダ・ダ・ダ・ダーン」というモチーフは、世界中の誰もが知っているでしょう。

ベートーヴェンが聴力を失いつつある中で書かれ、1808年12月に初演されました。

全4楽章からなり、暗から明へのドラマティックな変化を通して、苦悩から歓喜への旅路を描いています。

とくに第1楽章の「運命動機」は、全楽章を通じて繰り返され、作品全体に統一感を与えています。

ベートーヴェン自身の内なる闘いと、それを乗り越えていく姿が音楽に反映されているようで、聴く人の心に深く響きますね。

後の作曲感にも大きな影響を与えたこの作品、ぜひ全楽章とおして聴いてみてはいかがでしょうか。

カノンJohann Pachelbel

Pachelbel Canon in D Major – the original and best version.
カノンJohann Pachelbel

1653年生まれのバロック音楽の大家ヨハン・パッヘルベルは、若い頃にシュヴェンマーから音楽教育を受け、後にウィーンでイタリア音楽の影響も受けました。

こちらの曲はそんな彼が残した名曲。

三つのヴァイオリンと通奏低音のために作られ、同じメロディが遅れて入る声部によって模倣される構造により、シンプルながら豊かなハーモニーが生まれています。

穏やかで優雅なメロディは、喜びや平和の感情を呼び起こし、世代を超えて愛されていますね。

結婚式や卒業式など、人生の節目に寄り添う曲としても親しまれており、心に響く音楽を求める方にぴったりの1曲です。

クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち(11〜20)

主よ、人の望みの喜びよJ.S.Bach

Bach – Jesus bleibet meine Freude from Cantata BWV 147 | Netherlands Bach Society
主よ、人の望みの喜びよJ.S.Bach

クラシック音楽の巨匠、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの名曲が、今なお人々の心を魅了し続けています。

バロック時代を代表するバッハが1723年に作曲したこちらの曲は、教会カンタータ『心と口と行いと生活で BWV147』の終曲コラール。

美しい旋律と深い信仰心が込められた傑作で、イエスへの愛と信頼を謳う歌詞は、人生の困難や悲しみから守ってくれる存在としてのイエスの姿を描いています。

バッハの巧みな和声と美しいメロディは、宗教を超えて多くの人々の心に普遍的な喜びや平安をもたらしていますね。

ピアノやオーケストラ、合唱などさまざまな演奏形態で親しまれ、結婚式やクリスマスなど、人生の大切な瞬間を彩る曲としても愛されています。

ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23Peter Ilyich Tchaikovsky

Tchaikovsky: Piano Concerto No. 1, Op. 23 – Anna Fedorova – Live Concert HD
ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23Peter Ilyich Tchaikovsky

ロマン派を代表する作曲家の一人、ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが1874年から1875年の冬に作曲した傑作。

冒頭の印象的な旋律は、一度は聴いたことがあるのではないでしょうか。

変ロ短調で始まる斬新な構成と、劇的なピアノソロが特徴的です。

1875年10月25日のボストンでの初演で大成功を収めましたが、作曲当初は批判を受けていたそう。

壮大な旋律とピアノの華やかな技巧を通じてロシアの風景や民謡の要素を取り入れ、チャイコフスキーの感情を象徴する作品となっています。

クラシック音楽に興味のある方はもちろん、ロシアの文化に触れたい方にもオススメの1曲です。

ヴァイオリン協奏曲集op.8 1-4「四季」Antonio Vivaldi

Vivaldi: Four Seasons/Quattro Stagioni – Janine Jansen – Internationaal Kamermuziek Festival
ヴァイオリン協奏曲集op.8 1-4「四季」Antonio Vivaldi

アントニオ・ヴィヴァルディといえば『ヴァイオリン協奏曲op.8 1-4「四季」』が有名ですよね。

なかでも「春」が人気の高い作品です。

明るく華やかな旋律と少し影のあるような旋律がところどころに現れるヴァイオリン協奏曲ではおなじみの名曲ですね。

日本は四季があるので、春夏秋冬という4曲の作品だと思われています。

これはヴィヴァルディがつけたのではありません、ですが、日本の四季にピッタリあう曲想です。

「夏」は夕立や嵐が目の前に広がるはげしく速い、とてもスピードのある作品です。

バイオリニストにも人気のあるナンバーです。

演奏会にもよく使用されていますね。

夜想曲Frederic Chopin

ロマン派時代を代表する作曲家フレデリック・ショパンが遺した、全21曲からなるピアノ独奏曲集。

第2番と、遺作である第20番がとても有名です。

1810年生まれのショパンは、わずか7歳で初めての作曲を行うなど、幼少期から音楽の才能を発揮。

20歳から晩年にかけて作曲された本作は、彼の芸術性の深さとピアノ音楽における表現の幅広さを示す傑作といえるでしょう。

夜の静けさや内省的な雰囲気を見事に表現しており、叙情的なメロディと新鮮な和声、自由な発想が特徴的で、聴く者の心に深く響きます。

静かな夜に、ぜひ聴いていただきたい作品です。