クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち
すべての音楽の基礎であるクラシック。
教会で歌われていた聖歌から始まり、多くの作曲家と曲が誕生しました。
日本では音楽の授業で習ったり、いろいろな場面でBGMとして流れたりと、クラシック音楽は現代でも私たちの身近に存在しています。
本記事ではそんなクラシック音楽の中から、どこかで一度は聴いたことがある名曲から、聴いたことないけれど耳に残るような作品まで、幅広くご紹介します。
宗教曲や交響曲、ピアノソロや協奏曲、違う楽器に編曲されたものなど、さまざまな楽器で奏でられているクラシック音楽の名曲を、ぜひお楽しみください!
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クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち(11〜20)
交響曲第9番ニ短調 Op.125より第4楽章「歓喜の歌」Ludwig van Beethoven

日本では「第九」の愛称で親しまれていおり、年末近くになると、日本のいたるところで「第九」の演奏会が開かれていますよね。
この曲の歌詞はシラーの詩「歓喜に寄す」が基となっており、日本ではこの合唱部分を「歓喜の歌」とも呼んでいます。
交響曲に声楽が使用された曲は以前にもありましたが、効果的に声楽を使った初めての作品だと言えます。
また声楽だけではなく、シンバルやトライアングルなどのこれまで交響曲では余り使われなかった打楽器も使用されています。
夜想曲Frederic Chopin

ロマン派時代を代表する作曲家フレデリック・ショパンが遺した、全21曲からなるピアノ独奏曲集。
第2番と、遺作である第20番がとても有名です。
1810年生まれのショパンは、わずか7歳で初めての作曲を行うなど、幼少期から音楽の才能を発揮。
20歳から晩年にかけて作曲された本作は、彼の芸術性の深さとピアノ音楽における表現の幅広さを示す傑作といえるでしょう。
夜の静けさや内省的な雰囲気を見事に表現しており、叙情的なメロディと新鮮な和声、自由な発想が特徴的で、聴く者の心に深く響きます。
静かな夜に、ぜひ聴いていただきたい作品です。
無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第2番 二短調 BWV1004より「シャコンヌ」J.S.Bach

バロック時代を代表するドイツの作曲家、ヨハン・セバスティアン・バッハが作曲した無伴奏ヴァイオリンのための傑作。
約15分にわたる大規模な変奏曲で、ヴァイオリン1本で和声や対位法を豊かに表現する技術が要求されます。
バッハの妻マリア・バルバラの死を悼む追悼の意図が込められているという解釈もあり、荘厳な感覚と情緒的な深みを聴き手に与えます。
豊かな和声と対位法を駆使した構造の複雑さが特徴的で、ヴァイオリン独奏曲の名作として高く評価されてきました。
バロック音楽の典型でありながら、内面的な表現やエネルギーも強く感じられる本作は、現代でも深い共感を呼ぶ名曲として愛され続けています。
ブラームスやブゾーニがピアノ独奏用に編曲した楽曲も有名なので、ぜひ聴いてみてくださいね。
バレエ組曲「白鳥の湖」Peter Ilyich Tchaikovsky

ロシアのロマン派を代表する作曲家ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが手掛けた名作バレエ音楽。
哀愁を帯びた美しいメロディと劇的な展開が魅力です。
白鳥に姿を変えられた王女と王子の悲恋を描いた物語は、人々の心に深く響きます。
1877年3月にボリショイ劇場で初演された際は不評でしたが、チャイコフスキーの死後に再評価され、今では世界中で愛される名作となりました。
白鳥のテーマや華麗なワルツなど印象的な旋律の数々は、バレエ音楽の域を超えた芸術性の高さを示しています。
パガニーニの主題による狂詩曲Sergei Rachmaninov

ロシアのロマン派を代表する作曲家セルゲイ・ラフマニノフが手掛けた傑作。
ニコロ・パガニーニの有名な作品をテーマに、ピアノとオーケストラのために書かれました。
1934年11月に初演され、24の変奏からなっています。
とくに印象的なのは第18変奏で、パガニーニの主題を逆転させたラフマニノフらしい哀愁を帯びた美しい旋律が奏でられます。
日本ではBGMなどに起用されることも多いので、このメロディだけを聴いたことがある方も多いかもしれません。
彼自身も「これはエージェントのためだ」と語るほどの人気ぶり。
また、「ディエス・イレ」と呼ばれる中世の聖歌の旋律も組み込まれ、作品全体に神秘的な雰囲気を与えています。
劇的な展開と技巧的な要素が見事に融合した本作、ぜひ聴いてみてください!
ヴォカリーズSergei Rachmaninov

セルゲイ・ラフマニノフの深い情感と技巧が見事に融合した歌曲です。
言葉を持たないこの楽曲は、歌手が選んだ母音で歌われ、多様な編成でアレンジされてきました。
1915年に作曲され、翌年1月にモスクワで初演され、ラフマニノフの繊細な感性を映し出している作品。
聴き手の心をぐっと掴む美しいメロディラインは、言葉を超えた表現力を持ち、聴く人の心に深く響きます。
ロシアの土地や文化、ラフマニノフ自身の経験が色濃く反映された本作は、哀愁を帯びた美しさや内省的な思索を感じさせます。
動画はピアノとチェロのデュオバージョン。
チェロならではの音色も、歌声とは違う魅力が感じられますね。
クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち(21〜30)
交響曲 第5番 嬰ハ短調Gustav Mahler

この曲は、マーラーが20世紀に書いた最初の交響曲で、第2〜4番まで声楽付きの交響曲を書いてきた彼が、久しぶりにオーケストラのみで書いた純器楽交響曲です。
マーラーは作曲家としてベートーべンを非常に尊敬しており、この曲の第1楽章「葬送行進曲」から第5楽章「ロンド=フィナーレ」に向かう「苦悩から歓喜へ」という流れは、ベートーべンの『運命』と同じプログラムを持ちます。
ヴィスコンティの映画『ベニスに死す』では、この曲の第4楽章が使われています。






