クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち
すべての音楽の基礎であるクラシック。
教会で歌われていた聖歌から始まり、多くの作曲家と曲が誕生しました。
日本では音楽の授業で習ったり、いろいろな場面でBGMとして流れたりと、クラシック音楽は現代でも私たちの身近に存在しています。
本記事ではそんなクラシック音楽の中から、どこかで一度は聴いたことがある名曲から、聴いたことないけれど耳に残るような作品まで、幅広くご紹介します。
宗教曲や交響曲、ピアノソロや協奏曲、違う楽器に編曲されたものなど、さまざまな楽器で奏でられているクラシック音楽の名曲を、ぜひお楽しみください!
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クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち(41〜50)
交響組曲「シェエラザード」Nikolai Rimsky-Korsakov

リムスキー=コルサコフは、ロシア5人組と呼ばれる作曲家集団の中心的存在であり、「近代管弦楽法の父」と呼ばれています。
この曲のタイトルとなっている「シェエラザード」は、アラビア文学を代表する説話文学『アラビアン・ナイト』に出てくるヒロインの女性の名前です。
物語のストーリーを忠実に追った曲ではありませんが、全曲を通じて荒々しさのあるシャリアール王の主題と優しさあふれるシェエラザードの主題が展開され、「世にも不思議な物語」といったイメージを鮮やかに感じさせてくれます。
5つのピアノ曲 op.23Arnold Schönberg

近現代に入ると、音楽の作曲技法を根本から覆す音楽が生まれました。
そのひとつが音列技法と呼ばれる作曲法で、12音列技法を創出したと言われるシェーンベルクはそのルーツとなっています。
この曲は1オクターブ内にある12個の音をすべてを使った音列を発展させてひとつの曲を作り上げ、無調音楽という側面も持っています。
交響曲1〜5番Felix Mendelssohn

「メンデルスゾーン:交響曲全集」に収録されている、クラウディオ・アバド指揮、ロンドン交響楽団の演奏です。
メンデルスゾーンというと劇音楽「真夏の夜の夢」の内の一曲、「結婚行進曲」が代表曲として有名です。
弦楽四重奏曲第66番 ト長調 「ロプコヴィッツ」 Op. 77, No. 1, Hob.III:81Franz Joseph Haydn

クイケン弦楽四重奏団によるフランツ・ヨーゼフ・ハイドンの「弦楽四重奏曲第66番 ト長調ロプコヴィッツ」。
100曲以上の作品によって交響曲を確立したことにより、「交響曲の父」と呼ばれるようになりました。
幻想即興曲Op.66Frederic Chopin

人間や個人の感情を重要視するロマン派音楽は、個人の感情を爆発させる個性的な演奏家を数多く生み出しました。
ショパンは作曲家であるとともに天才的なピアニストでもあり、演奏するたびに曲の内容が変わるという即興の名手でもありました。
ターフェルムジークGeorg Philipp Telemann

今ではドイツ・バロックというとバッハが圧倒的に有名ですが、当時はテレマンが圧倒的な名声を得ていました。
「ターフェルムジーク」(食卓の音楽)は宗教音楽ではなく、貴族が食事のときなどに楽しんだ室内楽です。
序曲集Gioachino Rossini

クラウディオ・アバド指揮、ヨーロッパ室内管弦楽団によるロッシーニの「序曲集」。
初期ロマン派最大のオペラ作曲家であり、聴衆から作曲家や作家(ショパンやワーグナー、スタンダールなど)からも絶大な人気を博しました。
涙のパヴァーヌJohn Dowland

ルネッサンス期に入っても、キリスト教の影響が非常に強いヨーロッパでは、キリストの福音を伝える歌が正当な音楽という認識が強かったのですが、ルネッサンス後期になると器楽が発達しました。
これはリュートの名曲です。
ピアノ・ソナタ 第14番 「月光」Ludwig van Beethoven

ベートーべンのピアノソナタの中でも、そのポピュラーな旋律によって広く親しまれている作品の1つです。
この曲は、イタリアの伯爵令嬢でベートーべンのピアノの生徒であった、ジュリエッタ・グッチャルディに献呈されています。
彼は14歳も年下の令嬢に対して恋心を抱いていましたが、身分の差から結婚は望めない、そのかなわぬ思いをこの曲に込めたとも言われています。
ルードヴィヒ・レルシュタープという詩人が1楽章を聞いたときに、「ルツェルンの湖の月光が揺れる湖面にうかぶ小舟のようだ」とコメントしたことから、「月光ソナタ」と呼ばれることになりました。
子供の情景 Op.15Robert Schumann

ドイツ・ロマン派の代表的な作曲家が、シューマンです。
シューマンは交響曲から器楽曲までさまざまな編成の音楽を書きましたが、ピアノ曲はとくに有名です。
子供が感じる情景をそのまま音楽にするというあたり、ロマン派的な着想です。
クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち(51〜60)
ジムノペティErik Satie

フォーレがきっかけとなったフランス独特の音楽は、サティによって「印象派」と呼ばれる形です。
当時の印象派絵画と深く結びついた印象派音楽は、ロマン派の時間的にドラマチックに展開する音楽とちがい、ある光景や心情の印象だけを描いたかような特徴を持っています。
トゥーランドット「誰も寝てはならぬ」Giacomo Puccini

マリオ・デル・モナコのテノール、エレーデ指揮、ローマ聖チェチーリア音楽院管弦楽団。
プッチーニは19世紀末から20世紀前半にかけてのイタリア・オペラを代表する作曲家です。
彼の最期のオペラ「トゥーランドット」は未完の作品であり、弟子のフランコ・アルファーノの手により完成されました。
トッカータとフーガ ニ短調J.S.Bach

冒頭の旋律はあまりにも有名ですよね。
バッハの数多いオルガン作品の中で最も親しまれている曲で、20代の青年バッハの激しい感情とトッカータの内にフーガを組み込む自由な構成など聴くものを圧倒する若々しくたくましい力と個性にあふれた作品です。
トッカータというのは前奏曲と同じような意味で、厳密な形式が決まっていない即興的な曲のことをいいます。
フーガの部分では細かい音の動きが目立ち優しい旋律も見られますが、曲全体としては非常に壮大で熱い雰囲気に満ちています。
ブランデンブルク協奏曲第5番J.S.Bach

1つ1つの音がハッキリとした輪郭を持ち、それでいて調和しているペーター・シュライアー指揮、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ室内管弦楽団による名演です。
西洋音楽の基礎を構築したバッハは、「音楽の父」と呼ばれています。
交響詩 「フィンランディア」Jean Sibelius

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。
この曲はシベリウスの作品の中で最も有名な作品であり、帝政ロシアの圧政に対するフィンランド人の愛国心を?き立てる曲として人気を博しました。
交響詩 「ツァラトゥストラはかく語りき」Richard Strauss

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団。
リヒャルト・シュトラウスの5つ目の交響詩です。
ドイツのフリードリヒ・ニーチェの、同名の哲学書が元になっています。
交響詩の作曲活動に区切りをつけた後は、オペラの創作を中心に活動しました。
弦楽四重奏曲第19番ハ長調 K.465「不協和音」Wolfgang Amadeus Mozart

第1楽章冒頭の22小節に不協和音に満ちた序奏があることから、「不協和音」という愛称で呼ばれています。
その不協和音の響きは当時としては理解し難いものであり、出版されたとき写譜の間違いとまで言われたそうです。
しかし、序奏を過ぎるとモーツァルトらしい明快な曲となり、室内楽の中でも屈指の名作の1つです。
「ハイドン・セット」と呼ばれる、モーツァルトがハイドンにまとめて献呈した6曲の弦楽四重奏曲の最後の曲です。
交響曲第101番 ニ長調 「時計」Franz Joseph Haydn

機能和声以外の古典派の特徴は、交響曲の発展と、ソナタという形式の発展と完成です。
古典派で最大の交響曲作曲家といえばハイドンで、100曲以上の交響曲を書き残しています。
「時計」は、その中でも代表的な曲です。
おわりに
さまざまなクラシックの名曲をピックアップしました!
学校で習う有名な曲からマイナーな曲までご紹介しましたが、気に入った作曲家や作品はありましたか?
今回紹介した作品以外にも、クラシックの名曲はたくさん存在するので、ぜひチェックしてみてくださいね。
気に入った名曲があれば、そこから作曲家の歴史を調べてみるのも面白いですよ!