クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち
すべての音楽の基礎であるクラシック。
教会で歌われていた聖歌から始まり、多くの作曲家と曲が誕生しました。
日本では音楽の授業で習ったり、いろいろな場面でBGMとして流れたりと、クラシック音楽は現代でも私たちの身近に存在しています。
本記事ではそんなクラシック音楽の中から、どこかで一度は聴いたことがある名曲から、聴いたことないけれど耳に残るような作品まで、幅広くご紹介します。
宗教曲や交響曲、ピアノソロや協奏曲、違う楽器に編曲されたものなど、さまざまな楽器で奏でられているクラシック音楽の名曲を、ぜひお楽しみください!
クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち(21〜30)
シャコンヌHenry Purcell

イギリスのバロック音楽を代表する作曲家であり、36年という短い生涯の間におよそ400曲以上もの作品を残しました。
パーセルはイギリス人であるが、当時のフランスやイタリアのバロック・オペラの影響を受けており、その情緒があふれる美しい旋律や、基本の拍子にヘミオラの効果をぶつけたはずむようなリズムが特徴として知られています。
「シャコンヌ」とは緩やかで荘重な三拍子のリズムを特徴とする変奏曲であり、その型を守りながらも自由奔放な独特の世界観を醸し出しています。
弦楽器・打楽器・チェレスタのための音楽Bartók Béla

ハンガリーの作曲家バルトークは、民族音楽学者でもあり、ハンガリーの古い民謡の研究もしていました。
そこからそれまでの機能和声音楽とは違う特徴を持つ音楽に触れ、次第に新しい作曲技法までを創るようになりました。
5声がカノン状に動く壮大な第1楽章を持つこの曲は、彼の代表作のひとつです。
クラシックの名曲|一度は聴きたいオススメの作品たち(31〜40)
レクイエムGiuseppe Verdi

トスカニーニ指揮、NBC交響楽団によるヴェルディ、「レクイエム」。
「ヴェルディ:レクイエム&テ・デウム」に収録されています。
代表曲「椿姫」やワーグナーの影響を受けた「アイーダ」など、ヴェルディはロマン派のイタリアオペラでは最大の作曲家です。
浄められた夜Arnold Schönberg

シェーンベルクは19世紀から20世紀にかけて活躍したオーストリアの作曲家・指揮者であり、十二音技法と呼ばれる作曲技法を創始したことで知られています。
『浄められた夜』はシェーンベルクが十二音の時代に入る前に書き上げたもので、ブラームスやワーグナーの影響が色濃く見受けられます。
ドイツの詩人リヒャルト・デーメルの詩集『女と世界』の中におさめられた長詩をそのまま音楽に翻訳し、曲名もこの詩に由来しています。
詩に表されている風景、心理、会話を繊細な音響で表現した神秘的な1曲です。
交響曲 第6番 ロ短調Op.74「悲愴」Pyotr Tchaikovsky

チャイコフスキーにとっての最後の交響曲であり、「悲愴」という副題は彼自身によって名付けられました。
チャイコフスキーは人生の中で12回ものうつ病期がありましたが、この曲は彼のそのような精神状態を表したものではないかとも言われています。
『悲愴』は全体を通して暗い雰囲気に覆われていますが、この第3楽章はきらびやかな雰囲気に包まれています。
スケルツォと行進曲を合体させた楽章で、最初は軽やかな旋律から始まり、クライマックスの中で盛大に終わりを迎える華々しい1曲です。
交響曲第4番Op.54「法悦の詩」Скрябiн

スクリャービンは、後期ロマン派の中でも大変な個性を発揮した作曲家です。
神智学や哲学から深く影響された彼は、音楽のありかた自体を神秘主義に近づけ、後年になるほど神秘的な響きを重要視するようになりました。
交響組曲「シェエラザード」Nikolai Rimsky-Korsakov

リムスキー=コルサコフは、ロシア5人組と呼ばれる作曲家集団の中心的存在であり、「近代管弦楽法の父」と呼ばれています。
この曲のタイトルとなっている「シェエラザード」は、アラビア文学を代表する説話文学『アラビアン・ナイト』に出てくるヒロインの女性の名前です。
物語のストーリーを忠実に追った曲ではありませんが、全曲を通じて荒々しさのあるシャリアール王の主題と優しさあふれるシェエラザードの主題が展開され、「世にも不思議な物語」といったイメージを鮮やかに感じさせてくれます。