クラシックピアノの名曲。一度は聴いてみたい世界の名演
「クラシックピアノ、興味はあるけど何から聴けばいいんだろう?」ひとくちにクラシックピアノといっても、時代や様式、作曲家によってぜんぜんちがうし、好みもさまざまですよね。
そんなあなたに贈る入門編がこの特集。
古今東西の名曲、人気曲を幅広く網羅していますので、きっとお好きな一曲に出会えると思います。
お気に入りができたら、同じ作曲家や同時代に作られた曲を聴き比べてみるのも楽しいですよ。
クラシックピアノの名曲。一度は聴いてみたい世界の名演(61〜70)
調子の良い鍛冶屋Georg Friedrich Händel

バロック音楽というと、現在では圧倒的に大バッハが有名ですが、当時華やかな名声に包まれていたのはヘンデルでした。
彼の鍵盤曲の中では有名な「調子のよい鍛冶屋」は、ハープシコード組曲第5番ホ長調の終曲に付けられた通称です。
ペトルーシュカからの3楽章Igor Stravinsky

原始主義、新古典、12音列技法と、時代によってさまざまな作曲技法を用いたストラヴィンスキーです。
現在、彼の音楽は「火の鳥」「春の祭典」などのバレエ音楽に人気が集中していますが、「ペトルーシュカ」もそのひとつで、これはそのピアノ編曲版です。
カプリッチョ作品76の1Johannes Brahms

ドイツ3Bの一人であるブラームスの奇想曲第2番です。
イーヴォ・ポゴレリチは、旧ユーゴスラビアのベオグラード出身のピアニストです。
「異端」として知られ、さまざまなエピソードがあるが、演奏にもその異端さが型破りな演奏として出ており、曲の新しい側面を生み出す奏者でもあります。
草かげの小径Leoš Janaček

後期ロマン派崩壊直前は、ドイツやフランスといったクラシックの中心地以外のヨーロッパ各地で、国民楽派と呼ばれる作曲家が誕生した時代でもありました。
チェコの作曲家ヤナーチェクは、現地の民謡を曲の中に取り込んだ、地域性の高い曲を数多く書きました。
クラシックピアノの名曲。一度は聴いてみたい世界の名演(71〜80)
ピアノソナタ第15番「田園」Ludwig van Beethoven

『ピアノ・ソナタ第15番「田園」』。
ベートーベンの作曲です。
明るくさわやかなこの曲は、タイトルどおり「田園」が目の前に広がってきます。
途中、静かに、少し寂しげとなります。
「田園」の四季を感じられる素敵な作品です。
子どもから大人まで、すべての方にオススメですよ。
家族で聴くのもいいですね。
聴いてみて下さいね。
ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73 「皇帝」Ludwig van Beethoven

ベートーベンにとっての黄金期、「傑作の森」と評される時期に書かれた作品のひとつ。
『皇帝』というタイトルに、時代的にナポレオンに献呈した曲と考える人も多いようですが、その勇壮な威風堂々たる楽想で、ベートーベンの死後に広まった通称です。
作曲当時、ベートーベンのいたウィーンはフランス軍に攻め込まれ、迎え撃つべきオーストリア皇帝は敵前逃亡ともとれる疎開中。
『皇帝』というネーミングは、イメージだけのようです。
前奏曲嬰ハ短調「鐘」Sergei Rachmaninov

後期ロマン派の時代には、ロシアからすばらしい作曲家が続出します。
ラフマニノフも、そのひとりです。
この曲はラフマニノフの曲の中でも最高に人気がある曲で、全5曲からなる「幻想的小品集」に収録されています。