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【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品

ピアノを学んだ経験のない方や、ピアノを練習し始めたばかりの方にとって、かっこいい曲調のクラシック音楽はハードルが高く感じられるかもしれません。

もちろん、実際に高度なテクニックを要する曲もありますが、なかには、比較的易しいレベルで、発表会曲としてもオススメの作品が多くあるんです!

今回は、そのなかでも特に洗練された作品を厳選してご紹介します。

演奏のポイントも解説していますので、ピアノ発表会を控えている方は、選曲の参考にしていただければ幸いです。

【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品(71〜80)

子供のためのアルバム 作品39-20「ババヤガ(魔女)」Pyotr Tchaikovsky

【ピアノ発表会おすすめ】ババヤガ Op.39-20 ♫ チャイコフスキー / Baba-Yaga Op.39-20 (Children’s Album), Tchaikovsky
子供のためのアルバム 作品39-20「ババヤガ(魔女)」Pyotr Tchaikovsky

なにか悪いことが起こりそうな、不穏な空気が漂う『子供のためのアルバム 作品39』の第20曲『ババヤガ(魔女)』。

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキーが甥にささげたピアノ小品集の中の1曲です。

ババガヤとは、ロシアに古くから伝わる民話に出てくる、人間の肉を食らう恐ろしい魔女の名前。

まさに、曲の雰囲気とピッタリですよね。

スピード感と力強い曲調で、ピアノを習っている男の子からの支持の厚い作品でもあります。

かっこいい衣装を身にまとい、歯切れよく演奏しましょう!

ジプシーの群れFranz Behr

ジプシーの群れ ピアニスト 近藤由貴/Behr: The Gypsie’s Camp Piano (Im Zigeunerlager), Yuki Kondo
ジプシーの群れFranz Behr

感傷的で渋いかっこよさを持った作品でピアノ発表会に挑みたいという方は、こちらの『ジプシーの群れ』がオススメです。

フランツ・ベーアの作品で、よくハインリッヒ・リヒナーの『ジプシーの群れ』と勘違いされることが多い楽曲ですね。

この作品のポイントは、色とりどりな表情の変化。

ゆったりとした序盤から徐々に軽快さを付け、ボルテージを上げたところで転調……。

といった具合で、1曲のなかに強弱におけるテクニックが盛り込まれています。

初心者にとっては良い課題曲になるでしょう。

6つのエコセーズ WoO.83Ludwig van Beethoven

エコセーズ ECOSSAISE/ベートーヴェンBeethoven WoO.83
6つのエコセーズ WoO.83Ludwig van Beethoven

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンのピアノ作品のなかでも、初心者向けの曲として親しまれている『6つのエコセーズ』。

繰り返される1つのテーマの間に、5つの短いテーマが挟み込まれる形で構成されており、曲調の切替や表現のメリハリを学ぶのにピッタリの作品です。

スタッカート、レガート、ターンなどの基本的なテクニックが詰まっているので、丁寧に練習していくことでレベルアップにもつながります。

繰り返しが多く覚えやすいので発表会曲にもオススメです!

エチュードアレグロ中田喜直

中田 喜直/こどものピアノ曲 17.エチュードアレグロ/演奏:佐久間 あすか
エチュードアレグロ中田喜直

アップテンポで疾走感あふれる『エチュードアレグロ』は、発表会映えすること間違いなしの楽曲!

この作品は、童謡などの作曲者として知られる中田喜直さんが「子供のためのピアノ曲集を作ってほしい」という依頼を受けて作曲した、小品集『こどものピアノ曲』の中の1曲です。

ワクワクさせてくれる冒頭部分のあと静かな中間部がやってきて、明るい曲調が戻ってきたかと思いきや、そっと終わりを迎える、そんな変化を楽しみながら、勢いよく元気に弾けるとよいでしょう!

ジ・エンターテイナーScott Joplin

ピアノ発表会 8歳 エンターテイナー
ジ・エンターテイナーScott Joplin

19世紀末から20世紀初頭にかけてアメリカで流行した音楽スタイル「ラグタイム」を取り入れた作風で有名な作曲家、スコット・ジョプリンの名曲!

1902年にピアノのためのラグタイム曲として作曲された『ジ・エンターテイナー』は、子供向けのピアノテキストにもさまざまな編曲版が収録されています。

原曲には和音やオクターブがふんだんに使われていますが、拍を刻む左手と単旋律の右手で構成されたシンプルなアレンジも多数存在します。

ノリの良い曲が好きな元気なお子さんにピッタリの1曲です!

ルーマニア民俗舞曲 Sz.56Bartók Béla

バルトーク:ルーマニア民族舞曲 Pf.高木早苗 Bartok:Roman nepi tancok Pf.Sanae Takagi
ルーマニア民俗舞曲 Sz.56Bartók Béla

ハンガリー王国に生まれ、作曲家、ピアニスト、民俗音楽研究家として活躍したバルトーク・ベーラの代表曲であるピアノ小品組曲『ルーマニア民俗舞曲 Sz.56』。

のちに自身の手で小管弦楽に編曲されており、どちらのアレンジもさまざまな演奏会や発表会で取り上げられています。

現在のハンガリーを中心とする地域を統治していたハンガリー王国の民謡を題材に作曲されており、民俗色の強い作品となっています。

「発表会はいつも練習している曲や定番曲とは異なる雰囲気の曲を演奏したい!」という方にピッタリの作品といえるでしょう。

ベルガマスク組曲 第3曲 月の光Claude Debussy

高音質【Clair de lune−Debussy】ドビュッシー-月の光/CANACANA
ベルガマスク組曲 第3曲 月の光Claude Debussy

クロード・ドビュッシーの名作『ベルガマスク組曲 第3曲 月の光』。

ハッキリ言って初心者が取り組めるような作品ではありません。

上級もありえる作品です。

難易度としてはチェルニー40番と同じくらいですかね。

強弱における難しさが基本となってくるのですが、1番難しい部分は和音が重なる後半部分。

オクターブがキツい方にとっては、しんどい作品かもしれません。

が、それ以外の部分はチェルニー30番と同程度の難易度ですので、手の大きい中級者にとっては簡単に感じると思います。