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【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品

ピアノを学んだ経験のない方や、ピアノを練習し始めたばかりの方にとって、かっこいい曲調のクラシック音楽はハードルが高く感じられるかもしれません。

もちろん、実際に高度なテクニックを要する曲もありますが、なかには、比較的易しいレベルで、発表会曲としてもオススメの作品が多くあるんです!

今回は、そのなかでも特に洗練された作品を厳選してご紹介します。

演奏のポイントも解説していますので、ピアノ発表会を控えている方は、選曲の参考にしていただければ幸いです。

もくじ

【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品(41〜60)

ソナチネ 第12番 第1楽章Muzio Clementi

ソナチネ 12番 楽譜  op.36-6 第1楽章 楽譜 M.クレメンティ
ソナチネ 第12番 第1楽章Muzio Clementi

優美で華やかなアルペジオで始まるこの楽曲は、古典派の気品と活気に満ちています。

滑らかに紡がれる右手のメロディーと、左手の優雅な伴奏が織りなす美しい旋律は、春の訪れを思わせるような明るさと希望に満ちています。

本作は『グラドゥス・アド・パルナッスム』の作者として知られるムツィオ・クレメンティが1797年に発表したアルバム『ソナチネ集 Op.36』に収録されています。

力強いフレーズと繊細な表現が見事に調和し、ピアノコンクールや発表会でも人気の高い曲となっています。

表情が豊かな4つのセクションを通じて、さまざなな感情を表現できることから、演奏技術を磨きながら音楽性も高めたい方におすすめの1曲です。

ソナチネ 第8番 第1楽章Muzio Clementi

ソナチネアルバム1巻 8番第1楽章 Clementi Op.36 No.2
ソナチネ 第8番 第1楽章Muzio Clementi

豊かな響きと軽やかな旋律が印象的なピアノ曲を求めているなら、こちらの作品をおすすめしたいと思います。

ト長調の明るい調性で綴られた本作は、華やかで躍動感のあるメロディと、それを支える力強い伴奏が見事に調和しています。

1797年に出版された教育的作品でありながら、コンサートピースとしても十分に通用する芸術性を備えています。

順次進行を多用した優美な第1主題と、忙しなく動き回る第2主題という対照的な旋律の掛け合いも聴きどころです。

技巧的な面白さと音楽的な魅力を兼ね備えた本作は、ピアノの表現力を存分に引き出したい方や、華やかで力強い曲調を好む方にぴったりの1曲となっています。

小人の踊りAnton Diabelli

「4期のピアノ名曲集 第1巻」ディアベリ/小人の踊り
小人の踊りAnton Diabelli

ディアベッリの名作『小人の踊り』。

今回、紹介している作品のなかではマイナーな部類にあたりますが、実は小学生でも演奏できるほど簡単な楽曲です。

構成としては典型的な古典派といった感じで、伴奏とメロディーに分けられたシンプルなものにまとめられています。

そんなこの楽曲のポイントは、短前打音。

中級以上の楽曲では頻繁に登場するテクニックなので、初心者の方で短前打音を覚えたい方は、この作品から学んでみてはいかがでしょうか?

タランテラ Op.77-6Moritz Moszkowski

躍動感が溢れるイタリアの舞踊をピアノで表現した珠玉の一曲をご紹介します。

モーリッツ・モシュコフスキーによるこの楽曲は、「6/8拍子」のリズミカルな流れと、流麗な旋律が特徴的です。

陽気で華やかな雰囲気に包まれた本作は、1899年に発表され、その魅力的なメロディと表情が豊かな演奏性から、多くのピアニストたちに愛され続けています。

右手と左手が交互に奏でるスケールやアルペジオは、技巧的でありながらも聴き手を魅了する美しさを持ち合わせています。

ピアノの演奏技術を高めたい方や、発表会で印象的な演奏をしたい方におすすめの一曲です。

軽やかな指さばきと豊かな表現力を磨ける魅力的な作品となっています。

フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲「きらきら星変奏曲」Wolfgang Amadeus Mozart

きらきら星変奏曲 – モーツァルト – 12 variations on “Ah, vous dirai-je, Maman” K.265-Mozart-Piano-クラシックピアノ-CANACANA
フランスの歌 「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲「きらきら星変奏曲」Wolfgang Amadeus Mozart

本作は、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトがフランスの民謡をモチーフに作曲した変奏曲で、子供たちにもなじみ深いメロディで発表会曲の定番として親しまれています。

シンプルな主題から始まり、次第に複雑な変奏へと発展していく構成は、モーツァルトの天才的な才能を感じさせますね。

ピアノ初級者の方でも親しみやすい曲ですが、全12の変奏を通して弾くのは少し難しいかもしれません。

でも大丈夫!

お気に入りの変奏だけを選んで演奏するのもアリですよ。

きっとステキな発表会になるはずです!

ポロネーズ ト短調J.S.Bach

B級 J.S.バッハ:ポロネーズ ト短調 BWV Anh.119(2022ピティナコンペ課題曲) pf.濵田 眞子 Mako Hamada
ポロネーズ ト短調J.S.Bach

初心者が弾ける楽曲の多くは、速い指の動きが求められないゆったりとした構成にまとめられています。

そのため長調の楽曲はどうしても間延びしてた演奏になってしまいがち。

同じように感じられている初心者の方も多いのではないでしょうか?

そんな方にオススメしたい楽曲が、こちらの『ポロネーズ ト短調』。

ヨハン・ゼバスティアン・バッハの名曲で、短いながらも印象に残るト短調の構成が魅力的です。

バロック音楽の高貴な雰囲気を感じながら弾いてみてくださいね。