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【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品

ピアノを学んだ経験のない方や、ピアノを練習し始めたばかりの方にとって、かっこいい曲調のクラシック音楽はハードルが高く感じられるかもしれません。

もちろん、実際に高度なテクニックを要する曲もありますが、なかには、比較的易しいレベルで、発表会曲としてもオススメの作品が多くあるんです!

今回は、そのなかでも特に洗練された作品を厳選してご紹介します。

演奏のポイントも解説していますので、ピアノ発表会を控えている方は、選曲の参考にしていただければ幸いです。

【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品(91〜100)

子供の領分 第1曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」Claude Debussy

第36回入賞者記念コンサート/松下日花里 ドビュッシー:グラドゥス・アド・パルナッスム博士
子供の領分 第1曲「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」Claude Debussy

大人が子供らしい気分に浸ることを目的としてクロード・ドビュッシーが作曲した、組曲『子供の領分』の第1曲『グラドゥス・アド・パルナッスム博士』。

ピアノ練習曲に挑戦する愛娘エマの様子を描いた作品とされています。

一生懸命練習する姿は、発表会の舞台に挑む子供たちと共通する部分がありますよね。

保護者の方々はきっと、この曲を立派に弾ききった姿に、大きな成長を感じられるはず。

「かっこいい曲があるよ、挑戦してみない?」とお子さんに提案してみてもいいかもしれませんね。

幸せな魔女Jane Bastien

バスティン:幸せな魔女  pf. 中田 雄一朗:Yuichiro Nakada
幸せな魔女Jane Bastien

発表会の定番曲とは一線を画す怪しげな雰囲気に引き込まれる、ウィリアム・バスティンさん作曲の『幸せな魔女』。

音数が少なくピアノを始めたばかりのお子さんでも取り組みやすい作品ですが、スタッカートの歯切れのよさや間の取り方など、雰囲気を作り出すうえで重要なポイントが多く含まれています。

絵本やアニメ、映画で魔女や魔法使いが怪しげな動きをする場面などをイメージしながら、劇の一部分のような感覚で音楽を作れるとよいでしょう。

舞踏の時間にHeinrich Lichner

【ピアノ発表会おすすめ】舞踏の時間に ♫ リヒナー / In der Tanzstunde, Lichner
舞踏の時間にHeinrich Lichner

ピアノ初級者向けの作品を数多く残したことで知られている、ドイツの作曲家ハインリッヒ・リヒナーの『舞踏の時間に』。

リヒナー作曲の『忘れな草』や『短いお話』などと並んで、発表会で取り上げられることの多い作品です。

軽やかなワルツのリズムを保ちながら、かわいらしいメロディーや途中で現れる装飾音符のような三連符を、明るくキラキラした音で弾けるとよいでしょう。

伴奏の1拍目のベース音が伸びているところにも、注目してみてくださいね!

真夜中の火祭り平吉毅州

【ピアノ発表会おすすめ】真夜中の火祭 ♫ 平吉毅州 / The Midnight Fire Festival, Takekuni Hirayoshi
真夜中の火祭り平吉毅州

独特なリズムで勢いよく進行していく、情熱的な雰囲気がかっこいい!

『真夜中の火祭り』は、平吉毅州さん作曲のこどものためのピアノ曲集『虹のリズム』に収録されています。

コンクールの課題曲としても取り上げられる人気の高いこの曲は、激しさや力強さを感じさせる、まさに男の子にピッタリの楽曲!

2拍子に感じる部分と3拍子に感じる部分が入り混じっていたり、左手の休符の入り方が複雑だったり、練習しがいのある要素が多く含まれています。

発表会でかっこよく弾きこなすために、まずは片手でリズムをしっかり把握することからはじめましょう。

おわりに

今回は、クラシック音楽のピアノ曲のなかでも、比較的難易度が低くかっこいい作品をピックアップしてご紹介しました!

全体的に落ちついたテンポの曲が多いため、表情を豊かに演奏することで、ピアノ初心者の方でもすてきな演奏に仕上げられます。

初級の作品のうちに表現力を身につけておくことは、ピアノ演奏をマスターしていくうえで大きくプラスにはたらきます。

本記事を参考に、気軽にかっこいい曲にチャレンジしてみてくださいね!