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【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品

ピアノを学んだ経験のない方や、ピアノを練習し始めたばかりの方にとって、かっこいい曲調のクラシック音楽はハードルが高く感じられるかもしれません。

もちろん、実際に高度なテクニックを要する曲もありますが、なかには、比較的易しいレベルで、発表会曲としてもオススメの作品が多くあるんです!

今回は、そのなかでも特に洗練された作品を厳選してご紹介します。

演奏のポイントも解説していますので、ピアノ発表会を控えている方は、選曲の参考にしていただければ幸いです。

もくじ

【ピアノ発表会向け】簡単なのにかっこいいクラシック作品(41〜60)

パッサカリア チェンバロ組曲第7番 (HWV 432)Georg Friedrich Händel

パッサカリア – ヘンデル 楽譜( ピアノ) (Passacaglia – Handel/Halvorsen)【Reimagined Music】
パッサカリア チェンバロ組曲第7番 (HWV 432)Georg Friedrich Händel

バロック音楽の魅力が凝縮された楽曲です。

4小節の主題を基に15の変奏が展開され、リズムや旋律、和声が巧みに変化していきます。

荘厳な雰囲気の中にも、豊かな音楽性が感じられ、聴く人の心を捉えて離しません。

鍵盤楽器の練習曲としても人気が高く、ピアノを学び始めた方にもおすすめです。

シンプルな主題から複雑な音楽が生み出される過程を味わいながら、バロック音楽の奥深さを体感できるでしょう。

ヘンデルの音楽の普遍的な魅力を感じられる一曲です。

ソナチネOp.13-1 第1楽章Dimitri Kabalevsky

カバレフスキー ソナチネOp.13-1 第1楽章 Kabalevsky Sonatine No.1 Mov.1 (9歳)
ソナチネOp.13-1 第1楽章Dimitri Kabalevsky

明るく快活な雰囲気が漂う3つの楽章構成の本作は、音楽の楽しさが溢れるすてきな作品です。

第1楽章では、強い和音が3回響き渡るインパクトのある冒頭から始まり、優美な旋律と躍動感のあるリズムが印象的。

ソナタ形式で書かれ、活気のある第1テーマと歌うような第2テーマが対照的な表情を見せます。

音楽が目まぐるしく変化する展開部では、冗談っぽく演奏する部分と歌うように奏でる部分が交互に現れ、豊かな表現力を引き出します。

各部分のキャラクターの違いを大切にしながら、和音の響きやリズムの躍動感を意識して演奏することで、聴衆の心をぐっとつかめる演奏しがいのある作品です。

音楽を楽しみながら技術を磨きたい方に、ぜひおすすめしたい一曲です。

クシコスポストHermann Necke

『ネッケ:クシコスポスト』(H.Necke, Csikos Post)(ピアノ楽譜)
クシコスポストHermann Necke

軽快なリズムと躍動感のあるメロディが印象的な珠玉の1曲です。

馬車が草原を駆け抜ける様子や、馬のひづめの音をイメージしながら、左手の速いパッセージと右手の跳躍的なメロディで表現された作品となっています。

ポップな雰囲気ながらも、中間部では優雅で落ち着いた旋律も織り交ぜられ、聴き手を魅了します。

日本では運動会のBGMとして定着し、幅広い世代に親しまれており、1990年代のゲームソフト『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』でも採用されました。

華やかで聴き映えのする本作は、手の小さな方でも演奏しやすいアレンジが施されており、ピアノ発表会を盛り上げたい方にぴったりの曲です。

ラッパ手のセレナードFritz Spindler

ラッパ手のセレナード(スピンドラー)Trompeterstäntchen (Spindler)
ラッパ手のセレナードFritz Spindler

活き活きと響き渡るトランペットの音色が魅力的な楽曲です。

3拍子のセレナードでありながら、快活で軽やかな雰囲気に満ちています。

同音連打と軽快なリズムが織りなすメロディーは、明るく華やかな雰囲気を醸し出しており、聴く人の心を躍らせます。

演奏には指の独立性とリズム感が求められますが、技巧的な難しさを感じさせない親しみやすさがあります。

美しく響くスタッカートと、トランペットの音色を彷彿とさせる旋律は、発表会のレパートリーとして素晴らしい魅力を持っています。

優雅なセレナードの世界を表現したい方や、生き生きとした演奏で聴衆を魅了したい方におすすめの作品です。

8つのユモレスク Op.101 第7曲Antonin Dvořák

チェコ出身の作曲家アントニン・ドヴォルザークが残した作品のなかでも、特に親しみやすい1曲です。

1894年の夏、ニューヨークの国立音楽院院長を務めていた頃に作曲されました。

変ト長調で書かれたこの楽曲は、親しみやすい民謡的な響きで、多くの人々に愛されています。

ピアノ独奏用に作曲されましたが、後にバイオリン独奏の編曲でさらに名声を博しました。

シンプルながらも心に残るメロディが印象的な本作は、ピアノを始めたばかりの方の発表会曲にもピッタリといえるでしょう。

マズルカ 変ロ長調 Op.7-1Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの名曲『マズルカ 変ロ長調 Op.7-1』。

ショパンの出身地でもあるポーランドの民族舞曲から着想を得た作品で、ワルツに近いリズムが印象的な作品です。

ワルツは1拍目にアクセントがつくのですが、マズルカは2~3拍目にアクセントにつくため、ワルツをすでに弾きなれている初心者の方にとっては良い刺激になるかと思います。

日本人は民族的に3拍子を苦手としているので、リズム感を身につけたい方はぜひ挑戦してみてください。