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【ピアノ名曲】難しそうで意外と簡単!?発表会にもオススメの作品を厳選

ピアノが弾けたらかっこいいし楽しいだろうな……と思われている方はきっと多いはず!

私は普段、自宅でピアノを教えていますが、「今からでも弾けるようになれるでしょうか?」とお越しくださる大人の生徒さんもたくさんいらっしゃいます。

そこで今回は、難しそうで意外にピアノで弾きやすいピアノ曲を、クラシックを中心にご紹介します!

楽曲の本質を追求して完ぺきに弾くとなると相当なテクニックが必要になりますが、中にはピアノをはじめて間もない方でも弾けるシンプルなアレンジの楽譜が出版されている場合もあります。

これからピアノを始めようと考えている方や、いつか発表会で弾きたいと考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね!

【ピアノ名曲】難しそうで意外と簡単!?発表会にもオススメの作品を厳選(21〜30)

エリーゼのためにLudwig van Beethoven

エリーゼのために (ベートーヴェン) 横内愛弓
エリーゼのためにLudwig van Beethoven

ピアノを習い始めた方の多くが憧れる名曲『エリーゼのために』。

日本人にとって、クラシック作品のなかで曲名を答えられる確率が最も高い作品ともいわれています。

切なく美しいメロディは非常におぼえやすく、全体のテンポもゆったりしているため、初心者の方でも取り組みやすい作品です。

テーマが再び戻ってくる前の中間部では、細かい指の動きが求められますが、最適な指使いを選んで丁寧に練習すればクリアできるはず!

穏やかな部分と激しさをともなう部分の変化にも注目しながら、表情豊かに演奏しましょう。

ボーイズ・メリーゴーランドNiels Wilhelm Gade

Gade : Boy’s Merry-Go-Round / ゲーデ:ボーイズ・メリーゴーランド
ボーイズ・メリーゴーランドNiels Wilhelm Gade

明るく軽快なリズムが魅力的なこども向けのピアノ曲です。

シンプルながらも美しいメロディーが印象的で、こどもたちが輪になって踊る様子を生き生きと描写しています。

アルバム『こどものクリスマス』に収録された本作は、遊び心に満ちた楽しい雰囲気を持ち、男の子らしい活発さが表現されています。

教育的配慮と芸術性を兼ね備えており、ヨーロッパの伝統的なこどもの遊びの情景が目に浮かぶような一曲です。

イギリス王立音楽検定のピアノ課題曲としても取り上げられ、舞台映えする演奏曲として世界中で親しまれています。

発表会で華やかに演奏したい方におすすめの作品です。

アルマンド イ長調 WoO 81Ludwig van Beethoven

4分の4拍子で優雅に流れる舞曲は、16世紀から17世紀にかけて人気を博したドイツの伝統的なスタイルを踏襲しながら、1793年ウィーンで作曲された作品です。

右手で奏でられる華やかな旋律と、左手の落ち着いた伴奏が見事に調和し、短い演奏時間ながらも豊かな音楽表現が詰まっています。

本作は穏やかな流れの中にベートーヴェンらしい個性的な表現が織り込まれ、落ち着いた気分で演奏を楽しめます。

シンプルながらも魅力的な旋律は、ピアノを楽しく練習したい方や、クラシック音楽の世界に触れてみたい方にぴったりの一曲です。

ジャンルカ・カッショーリやロナルド・ブラウティガムなど、著名なピアニストたちの演奏でも親しまれています。

パレードMaurice Ravel

Maurice Ravel – La Parade [w/ score]
パレードMaurice Ravel

壮大な物語の始まりを告げるような、力強くドラマティックなサウンドが聴く人の心を揺さぶる一曲。

広島県で教壇に立ちながら、吹奏楽作品を数多く手掛ける堀内俊男さんの作品です。

静かなパートでの繊細な音の対話から、全合奏が一体となって突き進むクライマックスへの展開は圧巻で、まるで伝説の序章を音楽で体験しているかのような没入感が味わえます。

この楽曲は2006年、全日本吹奏楽コンクールの課題曲として書かれ、参考演奏がアルバム『全日本吹奏楽コンクール課題曲参考演奏集2005‑2008』に収められています。

個々の技術だけでなくバンド全体の表現力が問われる本作は、仲間と一つの壮大な物語を紡ぎたい時にこそ演奏してほしい名曲です。

G線上のアリアJ.S.Bach

4K音質/G線上のアリア/バッハ/Bach/Air on G String/ クラシックピアノ/classic piano/CANACANA
G線上のアリアJ.S.Bach

バイオリンの演奏でも有名な楽曲ですが、もともとバッハが作曲した『管弦楽組曲第3番ニ長調』の第2曲『エール』をドイツのバイオリニストがピアノ伴奏付きのバイオリン独奏のために編曲した作品です。

『G線上のアリア』は通称で、バイオリンの4本の弦の中でも最も低い音の弦であるG線だけで演奏できることに由来しているそうです。

ゆったりとしたメロディの楽曲なので初心者にはオススメ!

左手の低い重厚感ある音もポイントになってきますので、右手のリズムだけではなく左手も意識して弾いてみてくださいね。

仮面舞踏会「ワルツ」Aram Khachaturian

仮面舞踏会「ワルツ」 (ハチャトゥリアン) ピアニスト 近藤由貴/Khachaturian: “Masquerade ” Waltz Piano Solo, Yuki Kondo
仮面舞踏会「ワルツ」Aram Khachaturian

華やかでありながら哀愁を帯びた3拍子のワルツは、映画『戦争と平和』の舞踏会シーンで使用され、情景を見事に彩りました。

力強い冒頭から始まり、中間部では抒情的な旋律が織り込まれ、まるで優雅に踊る男女の姿が目に浮かぶようです。

本作は2010年バンクーバー冬季オリンピックで浅田真央選手が銀メダルを獲得した演技でも使用され、聴衆の心を魅了しました。

力強さと繊細さを兼ね備えた本作は、小学校高学年の発表会で演奏するにふさわしい一曲です。

技術面での習熟度が高まるこの時期だからこそ、表現力が豊かな演奏にチャレンジできるでしょう。

ウィンナー・マーチCarl Czerny

「ウィンナーマーチ」ツェルニー【ピアノ発表会映えする曲】Wiener Marsch / Carl Czerny / ピアノ / Piano / CANACANA
ウィンナー・マーチCarl Czerny

明快なリズムと軽快なメロディーが魅力のオーストリアのピアノ行進曲です。

ウィーンの優雅さと洗練された雰囲気を感じさせる本作は、ピアノの発表会やコンサートでも人気の高い曲となっています。

19世紀前半に作曲された作品ながら、現代でも多くのピアニストや音楽愛好家に親しまれ続けているのは、聴衆を魅了する華やかな表現力があるからでしょう。

かっこよく舞台映えする楽曲を探している男の子におすすめです。

技術的な練習にもなりつつ、音楽的な表現力も磨ける本作は、ピアノを学ぶ皆さんの実力をぐっと引き上げてくれることでしょう。