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ジャズ史を彩る魅力的な女性ジャズシンガー。世界のおすすめジャズボーカル

天性の歌声と独特の間が奏でるジャズの世界。

女性ジャズボーカリストの歌声には、聴く人の心を揺さぶる不思議な魅力が宿っていますね。

なめらかなフレージングと艶やかな声色で魅了する伝説のディーバから、斬新な解釈で新たな表現を追求する若手アーティストまで、時代を超えて愛される女性シンガーたちの世界をご案内します。

ジャズという音楽に秘められた深い情感を、女性ならではの繊細な表現で紡ぎ出す。

そんな珠玉の歌声との出会いが、きっとあなたの音楽体験をより豊かなものにしてくれるはずです。

ジャズ史を彩る魅力的な女性ジャズシンガー。世界のおすすめジャズボーカル(1〜10)

Don’t Go To StrangersEtta Jones

Etta Jones – Don’t Go To Strangers (Prestige Records 1960)
Don't Go To StrangersEtta Jones

アメリカのジャズ界で「最高の秘密」と称された実力派、エタ・ジョーンズさん。

ブルースやゴスペルの温かみを溶かし込んだ彼女のソウルフルな歌声は、約60年という長いキャリアの中で磨き抜かれた芸術といえるでしょう。

1960年発表の代表作『Don’t Go To Strangers』は、ゴールド・レコードを獲得しただけでなく、グラミー賞の殿堂入りも達成。

テナー・サックス奏者ホートン・パーソンとの二人三脚で生み出された円熟のパフォーマンスは、ジャズの深い情感を余すところなく伝えてくれます。

心に寄り添う温かい歌声に触れてみたい方は、ぜひ彼女の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。

Teach Me TonightNancy Wilson

ジャズの枠を軽やかに超え「歌の表現者」と称された、アメリカ出身のナンシー・ウィルソンさん。

1960年にデビュー後、1964年当時にリリースされたシングル『(You Don’t Know) How Glad I Am』はグラミー賞を受賞するヒットを記録しました。

彼女のソプラノのように繊細でありながら力強く響く歌声と、ソウルやポップスまで自在に操る豊かな表現力が見事に融合したパフォーマンスは、聴く人の心を揺さぶるはず。

生涯で3度のグラミー賞に輝き、自身の番組でエミー賞も受賞したその才能は、まさに「コンプリート・エンターテイナー」といえるでしょう!

Cry Me A RiverJulie London

ジュリー・ロンドンのキャリアは、ジャズシンガーではなく、その美貌で射止めた女優からスタートしました。

女優としては大成せず、一度は引退するものの、その後ジャズボーカルとして再び表舞台に立った彼女は歌手として成功。

その「スモーキー」と評されたハスキーボイスで、日本でも人気でした。

ジャズ史を彩る魅力的な女性ジャズシンガー。世界のおすすめジャズボーカル(11〜20)

I Love You PorgyBillie Holiday

「レディ・デイ」の呼び名でも知られる女性ジャズシンガー、ビリー・ホリデイ。

ベニー・グッドマンやデューク・エリントンといった伝説的なジャズ・ジャイアンツとの共演といった輝かしい実績の陰で、多くの苦難も経験した彼女ですが、その歌声はジャズシーンにとどまらず、多くのアーティストに影響を与えたのです。

Santa BabyEartha Kitt

Eartha Kitt – Santa Baby (Official Music Video)
Santa BabyEartha Kitt

クリスマスの定番曲『Santa Baby』でおなじみ!

あの妖艶で甘えたような歌声の主が、アメリカ出身のアーサ・キットさんです。

まるで猫のようにしなやかで、それでいて人間離れしたと評される個性的な声質は一度聴いたら忘れられませんよね。

ジャズやキャバレーを主軸としながらディスコミュージックでもヒットを飛ばし、テレビシリーズ『バットマン』ではキャットウーマン役を演じるなど、その才能は音楽だけにとどまりませんでした。

彼女のセクシーで知的なパフォーマンスの裏には、貧困を乗り越え社会活動家としても生きた力強い人生が隠されています。

そんな唯一無二の歌声に、あなたもきっと心を奪われるのではないでしょうか?

Ain’t Got No, I Got LifeNina Simone

ジャズシーンにとどまらず、偉大なシンガーとして評価されているのがニーナ・シモンです。

彼女はジャズシンガーとしての実績だけでなく、公民権運動の活動家としての顔も持っていたことから、ブラックミュージシャンのアーティストから大きなリスペクトを受けています。

もちろん、幅広いジャンルを取り入れたその音楽性も大きな魅力です。

You’d Be So Nice to Come Home ToAnita O’Day

You’d Be So Nice to Come Home To – Anita O’Day
You'd Be So Nice to Come Home ToAnita O'Day

女性ジャズシンガーと言えば、力強いビブラートや幅広い音域、まるでサックスのようなロングトーンをイメージする人もいるかもしれません。

しかし、アニタ・オデイはそのような武器を持たない代わりに、音を短く断続的に出すような歌唱法でその独自性を確立しました。

唯一無二のリズミカルな歌声は必聴です。