ジャズ史を彩る魅力的な女性ジャズシンガー。世界のおすすめジャズボーカル
天性の歌声と独特の間が奏でるジャズの世界。
女性ジャズボーカリストの歌声には、聴く人の心を揺さぶる不思議な魅力が宿っていますね。
なめらかなフレージングと艶やかな声色で魅了する伝説のディーバから、斬新な解釈で新たな表現を追求する若手アーティストまで、時代を超えて愛される女性シンガーたちの世界をご案内します。
ジャズという音楽に秘められた深い情感を、女性ならではの繊細な表現で紡ぎ出す。
そんな珠玉の歌声との出会いが、きっとあなたの音楽体験をより豊かなものにしてくれるはずです。
ジャズ史を彩る魅力的な女性ジャズシンガー。世界のおすすめジャズボーカル(1〜10)
Lullaby of BirdlandSarah Vaughan

三大女性ジャズボーカリストの一人に数えられるサラ・ヴォーン。
強烈なまでのスウィング感と、楽曲に命を吹き込む美しいヴィブラートは、今なお多くのジャズシンガーに影響を与え続けています。
その存在感はまさに「ジャズの女王」と呼ぶにふさわしいと言えるでしょう。
MistyElla Fitzgerald

「三大女性ジャズボーカリスト」と言うときにだれを選ぶかは人によって多少異なりますが、サラ・ヴォーンと並んで必ず名前が挙がるのが伝説的なジャズシンガー、エラ・フィッツジェラルドです。
苦難の多い人生を送った彼女ですが、その神がかり的な歌唱力は永遠に色あせないことでしょう。
You’d Be So Nice To Come Home ToHelen Merrill

「ニューヨークのため息」と呼ばれることもあるハスキーな歌声が魅力のヘレン・メリル。
『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』収録の『ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ』はとくに有名で、日本でも人気が高いナンバーでした。
親日家でもあり、その活動歴の中で多くの来日公演を行っています。
ジャズ史を彩る魅力的な女性ジャズシンガー。世界のおすすめジャズボーカル(11〜20)
Cry Me A RiverJulie London

ジュリー・ロンドンのキャリアは、ジャズシンガーではなく、その美貌で射止めた女優からスタートしました。
女優としては大成せず、一度は引退するものの、その後ジャズボーカルとして再び表舞台に立った彼女は歌手として成功。
その「スモーキー」と評されたハスキーボイスで、日本でも人気でした。
Ain’t Got No, I Got LifeNina Simone

ジャズシーンにとどまらず、偉大なシンガーとして評価されているのがニーナ・シモンです。
彼女はジャズシンガーとしての実績だけでなく、公民権運動の活動家としての顔も持っていたことから、ブラックミュージシャンのアーティストから大きなリスペクトを受けています。
もちろん、幅広いジャンルを取り入れたその音楽性も大きな魅力です。
You’d Be So Nice to Come Home ToAnita O’Day

女性ジャズシンガーと言えば、力強いビブラートや幅広い音域、まるでサックスのようなロングトーンをイメージする人もいるかもしれません。
しかし、アニタ・オデイはそのような武器を持たない代わりに、音を短く断続的に出すような歌唱法でその独自性を確立しました。
唯一無二のリズミカルな歌声は必聴です。
I Love You PorgyBillie Holiday

「レディ・デイ」の呼び名でも知られる女性ジャズシンガー、ビリー・ホリデイ。
ベニー・グッドマンやデューク・エリントンといった伝説的なジャズ・ジャイアンツとの共演といった輝かしい実績の陰で、多くの苦難も経験した彼女ですが、その歌声はジャズシーンにとどまらず、多くのアーティストに影響を与えたのです。