【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編
パンク・ロックのアグレッシブな発展形として1970年代後半に生まれた、ハードコア・パンク。
ほとんどが1分や2分足らずの短くファストな曲の連打、ひたすら過激で激しい……といったイメージを持たれている方も多いかもしれません。
もちろんそういった面もハードコア・パンクの特徴であり魅力ではありますが、後にメタルやロックなどと融合してさまざまなサブジャンルが生まれたハードコア・パンクの奥深さは、一言で語れるようなものではありません。
本稿ではハードコア・パンクの草分け的なバンドを中心として、主に80年代に生まれた代表曲や名曲を選んでみました。
ジャンルの入門編としてもぜひご活用ください!
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【洋楽】ハードコアパンクの名曲・人気曲~入門編(61〜70)
Die when you dieGG Allin

反社会的な内容で物議を醸す楽曲ですが、パンクロックの過激さを象徴する一曲として知られています。
高速なテンポと激しいサウンド、挑発的な歌詞が特徴的で、GG Allinさんの反抗精神が如実に表れています。
本作は1988年にリリースされたアルバム『Freaks, Faggots, Drunks and Junkies』に収録されており、GG Allinさんの代表曲の一つとして、彼の死後も根強い人気を誇っています。
GG Allinさんは生前、50回以上も逮捕された経歴を持つほど過激な活動を行っており、本作もその姿勢が顕著に表れた楽曲となっています。
アンダーグラウンドな音楽シーンに興味がある方や、パンクロックの過激な一面を体験したい方におすすめの一曲です。
AlcoholGang Green

奇抜で挑発的な歌詞が印象的な曲。
アルコールへの依存と自己破壊的な行動を赤裸々に描き、パンクロックの真髄を体現しています。
Gang Greenの代表作として、1986年にアルバム『Another Wasted Night』に収録。
多くのバンドにカバーされ、2010年の映画『Jackass 3D』のサウンドトラックにも使用されるなど、時代を超えて愛され続けています。
ハードコア・パンクの入門編として、ジャンルの魅力を存分に味わえる一曲。
飲酒文化や若者の反抗心に共感する人々にぴったりの楽曲です。
Oh, MeMeat Puppets

あのニルヴァーナのカート・コバーンさんもフェイバリットに挙げていたことでも知られている、80年代インディーズ・シーンの裏のカリスマ的な存在のミート・パペッツ。
1980年に結成されて以来、2020年代の現在にいたるまで40年に及ぶキャリアを誇る彼らは、80年代ハードコアにおける名門中の名門、SSTレーベルより多くの作品をリリースしていることからも分かるように、由緒正しきハードコアの血統でありながらも、カントリーやフォークといった多彩な音楽性を持ち、オルタナティブ・ロックの先駆的なバンドとしても評価されているのですね。
メジャーに進出後は商業的にも成功を果たした彼らのディスコグラフィの中でも、今回は名盤の誉れ高い1984年リリース作品『Meat Puppets II』より、絶妙な脱力感が漂う不思議な歌心とねじれたサウンドが魅力的な『Oh, Me』を紹介します。
ほんのりサイケデリックな質感もあり、文字通り「オルタナティブ」なサウンドは全くもってハードコア・パンクではないのですが、80年代USハードコアの中でこのようなバンドと音楽が生まれていたことは、ジャンルを深掘りする上でもぜひ知っていただきたいですね!
SamMeat Puppets

1980年結成のミート・パペッツによる本作は、カウパンクやサイケデリアの要素を取り入れた独特のサウンドが魅力です。
メジャーレーベル移籍後の1991年7月にリリースされたアルバム『Forbidden Places』に収録され、US Altチャートで13位を記録。
映画『Chasers』やコンピレーションアルバムにも採用されるなど、一定の評価を得ています。
社会への風刺的なメッセージが込められた歌詞は、異なる意見が受け入れられにくい現代社会の矛盾を鋭く指摘しており、聴く人に深い考察を促します。
ハードコアパンクの入門編として、社会問題に関心のある方におすすめの1曲です。
Dig Up Her BonesMisfits

ゴシックホラーとパンクロックが融合した独特の世界観を持つMisfitsの代表曲です。
失われた愛と心の痛みを、骨を掘り起こすという比喩的な行為を通して表現しています。
1997年1月にリリースされたアルバム『American Psycho』からのシングルカットで、バンド初の公式ミュージックビデオも制作されました。
MTVの『120 Minutes』でデビューを飾り、多くのチャンネルで特集されるなど話題を呼びました。
本作は、失恋の痛みや過去の関係を探る欲求を持つ人々の心に深く響く1曲です。
ゴシックな雰囲気とメロディックなサウンドが絶妙に調和し、聴く人の感情を揺さぶります。
When All Is Said And DoneNapalm Death

宗教と科学の対立による暴力と混沌を探求する、NAPALM DEATHさんの力強い一曲。
痛みを生む信念に従うのではなく、心の中に天国を見出すよう促す歌詞が印象的です。
2006年にリリースされたアルバム『Smear Campaign』に収録され、宗教批判をテーマにしたコンセプトの中心的な役割を果たしています。
グラインドコアの先駆者として知られるNAPALM DEATHさんですが、本作では社会への鋭い視点と音楽性の進化が感じられます。
激しさの中にメッセージ性を求める方におすすめの一曲です。
Six Years On DopeNOFX

パンクロック界の異端児、NOFXによる衝撃的な一曲。
6年間に及ぶ薬物依存の闇から抜け出した体験を赤裸々に綴った本作は、2016年10月にリリースされたアルバム『First Ditch Effort』に収録されています。
ミッドテンポでストンパーなサウンドに乗せて、薬物乱用の危険性と回復への希望を力強く訴えかけています。
フロントマンのファット・マイクさんの実体験に基づく歌詞は、依存症に苦しむ人々への理解を深める一助となるでしょう。
メロディックハードコアの先駆者として知られるNOFXならではの、社会性とキャッチーさを兼ね備えた楽曲です。
自身や周囲の人の依存症と向き合う勇気が欲しい時に、ぜひ聴いてみてください。





